娘イッチーもまた問題でしてねぇ。勉強成果が思うように上がらない日々が続いておりました。宿題やったやってないの嘘、勉強中の思考停止。妻マッキーとイッチーのやりとりを見ていると戦争のようです。

先日、イッチーが勉強がんばったから遊園地連れてけと言いました。いいよと言った矢先、家中にマッキーの怒号が飛びます。イッチーはどうやら勉強ではなくカンニングをがんばっていたようです。やれやれ、パパはいつも騙され役よのぅ。

ちゅうわけでその夜、緊急家族ミーティングが開かれました。中学を受験するしないは自由。今の状態では受験戦争には勝てない。受験をやめたらどうか。と娘に問いました。いいや受験するとイッチーは言います。イッチーが遊んでいるお友達は受験しない組。受験する組、しない組は時間軸が違う。今までと同じような遊び方だと受験という戦争には勝てない。やはり諦めるべし。と再度問いました。イッチーはしばし考えた後、遊び方を変えると言いました。

しかしボクはそれだけでは納得できず。これから変化しようとするのであれば、もっと身近なところから変えなさいと言いました。狼狽するイッチーに対し、勉強は意識エネルギーを全力で向ける必要がある。しかしイッチーの環境はキラキラした文房具に囲まれてる。そういう勉強に不必要なものがイッチーの意識エネルギーを奪っているんだ。と解説しました。つまり、キラキラした文房具を捨て、ソリッドな鉛筆、消しゴムに変えよという指令です。

文房具大好きなイッチーはここで大泣き。まぁオレがケーニッヒを奪われたら大泣きするのと一緒かもな。しょうがないのでパパがしばらく預かると言う事でイッチーは納得。今手持ちの文房具をすべて提出させました。

 

え・・えぇ・・・ありすぎだろ・・

 

まだあるよ・・

 

なんで必要以上に買うんだって少し怒りました。すると、隣にいた妻マッキーが、「・・私よ・・私が文房具好きなの・・」

マッキーとイッチーはボクとたっちゃんが遊んでいるかたわら、せっせと文房具屋に通い、しこたま集めていたようです。お、おんなってやつぁ・・

というわけですべて預かる事にして、必要最低限の鉛筆と消しゴムだけになりました。好きなものがたくさんも良いけれど、まずは一つをとことん使い潰してみなさいと言いました。

 

携帯もしばらく取り上げられました。見るの止めなさいと言ってもここ最近は守らなかったからですね。やはりyoutubeはチャンネル内容によって、中毒のような症状に見舞われます。この時は決まって成績が落ちます。親がしっかりコンテンツ管理をした方が良いですねぇ。そういえば最近ファミレスで、子供達そっちのけでスマゲーをぽちぽちしてるパパを見かけました。無言でうつむくその姿、寂しそうにご飯を食べる子供達。むしろリミッタのない大人の方が管理されるべきかものぅ。現代の闇よのぅ。もはやポルシェで女子が落とせる80年代の方が人として健全だったのかものぅー。

 
 

・・受験・・か。オレには無縁だったな。それでもなんとかなった時代だった。昔と今、そしてこれから。多分、ボクら親の価値観や経験則から子供の未来を作っていく事は難しい。それほど時代は変化した。今の子供の環境が少しかわいそうだとも思う。いや、時代に取り残されゆくボクらがかわいそうなのか。

 
 

中学校受験率は港区がもっとも多く、次に渋谷区が続く(塾調べ)。この2区は全児童の半数以上が受験を選択する。都心は社会最前線で活躍するアッパー層が多く住むのでこの数字は頷けるかもしれないが、実際は区内に良い公立中学がないという事にも起因する。また最近は埼玉などの郊外にレベルの高い学校があり、都心から他県の学校を受験する組も多いようだ。

ま、なんつーかね。それでもオレには遠い世界だよ。だって中卒のオレの子供が受験だぜ。地球ひっくり返っちゃったの?って思うもの。しかしめげずに勉強教えるマッキー、その厳しさは親の愛か。泣きながらも計算式を解くイッチー。その涙が報われる事をボクは願ってやまない。オレに出来る事は文房具を預かる事と・・。

こいつをなるべく勉強中のイッチーから遠ざけてやることだけだ。男・・って、いつも役に立たねえんだなぁ。