G550を買うときは、ご多分に漏れず、事前にYoutubeでレビュー動画を見まくって自分自身を奮い立たせていた。

というのも、当時借りてた駐車場の高さ制限は1500mm。アバルトは使えるものの、通勤車の選択肢が減ってしまうのは・・・と。

そんなときある動画で手がとまった。

レンジローバーとゲレンデの比較での総括の一言 ”In any measurable way the Range Rover is a better product. ….The winner of this week’s head to head is the Mercedes AMG G 63. Forget about your brain, listen to your heart. This is the car I want.”

「ありとあらゆる比較項目でレンジローバーのほうが優れていた。・・・・今週の対決はG63の勝ち!頭に従うな。心に耳を貸せ。俺が欲しいのはこの車だ。」

そうそうそれ!
それからさほど時間を置かず、晴れ晴れとした気分でG550を迎え入れた。

Gを買う合理性

新型G63買うお金で、最高グレードのアルファードが買えるどころか、遊び用のスープラを追加してもお釣りが来る。

もちろんそれと引き換えにマクラーレンよりも多い馬力やトリプルデフロックとかついてくる。どう考えても自分の乗り方じゃ使わないけど。

でも、でもやっぱり惹かれるの。エンジン始動時のサイドマフラーからのヴウォーンも、ヘッドライトが左右に光る演出も。

そしてこのデザイン。

ベンツはデザイン的に本当にいいところ突いてきた。40年間世界中を魅了し続けた意匠を絶妙に近代化している。
最近似たケースだとDBS Superleggeraとか。なんというか、悔しいほどの正常進化のデザイン。

加えて今回選んだ外装色はマグノナイトブラック(マットブラック)。内装は白系。
あれ?これ一番メンテが大変な組み合わせじゃね?

でも、いい。それで、いい。

オタク心をくすぐる電子デバイス

あとね、ガジェット感。ガジェット大好き。

これは惹かれるでしょう。馬力やトルクをリアルタイムで測れるよ!

周りもよく見える!(この機能使い始めて、バックのときミラー見なくなった。それはそれで怖い。)

千円札を燃やしながら走ってる低燃費具合も、確認しながら走れる!

決心

でも、新型G63に決心したのは乗り味。前のGはそれはそれでいい意味でゴツゴツしてたけど、新型は同乗者が快適に旅をできる。従来型とはここは雲泥の差。
トラックからやっと乗用車に近づいた。あくまでも近づいただけね。

そういう意味では、インプレもなんというか”普通に乗りやすいよ”ってのが正確な表現なのかもしれない。
そりゃ踏めば吹っ飛ぶぐらいのGを感じるぐらいのパワーはあるけど、そんな運転の仕方、六本木交差点の手前ぐらいでしかしないし。

あと、やっぱり決断したとき、従来の3台処分したことに言及する人がやっぱり多かった。マクラーレンも!?アバルトも!?もうスーパーカー乗らないの!?的な。
もちろん金銭的な面での合理化もある。充電のためだけに乗る車に駐車場代や税金払うのも痛い。

でもね。決してそれだけではないんだ。

新型G63は、自分にとっては3台分の欲求を満たしてくれる車だったんだ。
だから寂しくはあっても、不満はない。