
メルセデスVクラスから30アルファードに乗り換えた。それまでの経緯とアルファードの感想をレポートしたいと思います。ポジティブを言ってもありきたりなので、ネガティブ面にフォーカスを当てて書くことにします。

Vクラスはディーゼルで、バン的な要素を持ちつつも、自動車間距離のクルーズがついている。この三点要素は他に選択肢がなく、このクルマしか選ばないという人もいる。
走行が10万キロを超えだすと、足回りのガタ、スライドドアからの異音などが顕在化した。ススが溜まり、燃費が著しく悪化。スス洗浄を実施(10万くらい)後改善したが、100%には戻らなかった。
エンジン音にも変化を感じるようになった。総合的に、劣化が否めない。その”劣化した感”はパーツ交換で払拭できるものではなく、クルマそのものの老いのように感じた。なにをしても良くはならない。
メルセデスは良い作りだが、その分劣化すると何をしても元の良さは取り戻せない。そういう構造になっていると思う。個体としては好きだったが、手放すことにした。損切り的な感覚。

買い替えたのは30アルファードの廉価グレードのX 2.5リッターCVT ホワイト。8人乗り。パワーシート、電動トランクもなければサンルーフもない。距離はあえてVと同じ、10万キロで探した。
10万キロを超えているのと、廉価グレードゆえ、安く買えた。Vとは違って、足回りに全然ヤレを感じない。異音もしない。劣化したVから見ると、同じ走行距離でも雲泥の差を感じる。トヨタってやっぱりすごいよね。
燃費は体感悪くなった。でも満タンで600kmくらいまで走るのでそこまで印象は悪くない。車重が軽い仕様が功を奏したか。でもVはもう100kmプラスで走った感覚がある。
Vから乗り換えると、剛性の弱さをすごく感じる。アルファードは売れ筋ゆえ、絶妙な手の抜き方。逆にサイズ感は良い方に絶妙。大きすぎず、小さすぎない。ここらへんも欧州勢にはできない、トヨタだからこその絶妙なサイズ。
足回りはVに比べるとだいぶ不安定さを感じる。CVTは永遠にミッションが滑っているかのようだ。エンジン音はチープだし、遮音性に乏しいので高速ではまぁまぁうるさい。アルファードの本質は庶民カーである。
しかし、それらも結局3日も乗れば慣れて、体の一部になる。
積載性は落ちたと感じたが、業務で使っても困ることはなかった。すぐに12万キロまで走ったが、特段変化はなく、品質を一定に保つ。メルセデスには最善を求める哲学を感じるが、トヨタには道具的な哲学を感じる。トヨタに乗る最大のメリットは、日常の足としてどこまでも走ってくれる安心感を得ることだ。

30アルファードは今回で3台目になる。1台目は2.5のSAグレード、2台目は3.5エグゼクティブラウンジ、3台目がX。

基本的に30アルファードはハリボテカー的なクルマ。柔い骨格に、豪華風の味付けがしてあるクルマ。Vなどの骨格からしっかりしているクルマとは違う。エグゼクティブラウンジのセカンドシートはそのシンボルのようなもので、見た目は良いが”本質的な乗り心地”はよくない。
3.5エンジンはとても良い。でもオイル交換を頻繁にしないとノイズが入る。エンジンのパワーに対して、この足回りは怖い。ハイオクで、燃費がとにかく悪い。コストと時間が奪われるのはキツイ。
しかし、別の見方をすれば良いエンジンを積んでいるところはポジティブだし、人を魅了する豪華さも。その対価として燃費コストは支払うべきだとも思う。そしてモデリスタのデザインがすべてのネガティブを吹っ飛ばし、海外からの需要が強いアルファードは、やはり総合的に見て最強のクルマ。
というわけで三台目の30アルファードを使いまくる日々です。好きだからこそ嫌ところも目につきますよね。でも日常でとことん使う道具としてはやはりトヨタのほうが良いです。
30アルファードは値段も落ちてきて、今買うにはとても良い選択だと思いました。あえて10万キロ超えを狙ってとことん使い倒し、それでも輸出需要で買い支えられ、売却時には良いキャッシュバックを得られるという経済的メリットもあるでしょう。Xなどの目立たないグレードも意外とオススメです。装備がシンプルなので余計な故障の心配も排除でき、ボディは軽く、8人乗りは積載性も高い、それでいてトヨタセーフティセンス標準装備です。トヨタってやっぱり絶妙。
レポートは以上です。
う〜ん、メルセデス好きなんだけど、最近はトヨタ支持です。ケーニッヒのレストアとかやってると、ま・じ・でしんどいんですよ壊れるクルマって。だからトヨタにすごく魅力を感じるんです。この旧車という世界は、ウキウキで足を踏み入れた人間に、真っ先に100枚の請求書でぶん殴ってくるんですよ。このパンチに散っていった旧車マニアがたくさんいます。ちなみにボクは今、ワンパンマンの連続普通のパンチを浴びているボロスのような存在です。もうすぐ、ボクもあなた達の元へゆくでしょう。もう一度生まれ変わったら、旧車の趣味はやめとこう。
