オリバーがいない

ケーニッヒ仲間のオー氏から入電

「オレのケーニッヒの認証プレートを取ってくれ」

彼が持っているケーニッヒは5台。うち2台はケーニッヒコンプリートカーであるという。もしコンプリートカーの認証が出ればその価値は爆発的に上がることになる。

さっそく本国ケーニッヒスペシャルズ社にコンタクトを取った。

過去、ボクが取得したときはオリバー氏だった。いまもオリバーがひっそりと続けているのかと思いきや、返ってきたのはケーニッヒチームと名乗る、極めて手続き的な内容だった。

要約すると、

「世界的にフェイク品が数多く出回っている。認証を出すには真正性を徹底的に調査する必要がある」

なにをどうこうしろという指示がなく、WEBサイトに飛ばされるだけだった。そこにも手順は書いていない。

以前の、ホイールのここの画像ちょうだいね、エアロのここの画像ちょうだいね。みたいなやさしい感じはない。

ケーニッヒ社。どうした。やがて静かに消えていくものかと思いきや、チームが組まれ、厳格化され、その権威が復活したようにも思う。

「友人の認証プレート取得の手伝いをしたいんだよ」

って聞くと、

「まずあなた自身が認証を受けているか証明してください」

というイカツイメールが返ってきた。いやほんとどうしたケーニッヒ。愛好家を疑うなんて。

過去データをあさり、当時のオリバーのやりとりのスクショと、ボクの認証プレートの写真を送った。

そして、こんなメッセージを付け加えておいた。

「フェイクに悩まされていることは理解した。しかしボクらは永遠のケーニッヒファンだ。同じファンである友人のために、プレート取得の手伝いをしたいだけだ」

すぐに返答がきた。

「あなたの認証が確認できました。」

そこから対応が変わった。

そこには

苦しい現状が刻々と書かれていた。

以下原文


お送りいただいた証明書が本物であることを確認いたしました。ありがとうございます。

残念ながら、ここ数年で私たちのパーツや車の偽物、さらにはウィリーやウォルター・ケーニッヒなどの証明書やサインの偽造の状況は、ますます悪化しています。不正にコピーされたケーニッヒパーツの販売は日常茶飯事であり、それは日本でも同様です。そのため、最近では本物よりも偽物のケーニッヒ車の方が多く見られるほどです。

このような状況の変化により、証明書の発行は以前よりも難しくなっており、私たちが完全に本物であると確信できる場合にのみ発行しています。残念なことに、私たちのブランドを軽視し、私たちの評判を悪用して得る利益のことしか考えていない他人の違法行為のせいで、誠実なファンが被害を被る形になってしまっています。

基本的には、その車がケーニッヒ・スペシャルズによって改造されたという証拠が見つかれば、製造証明書を発行することができます。そのため、該当するVIN(車両識別番号)の記録を私たちのアーカイブから探す形になります。これにはかなりの時間がかかるため、調査手数料をいただいております

ご友人の車についてこの調査を希望される場合は、その旨をお知らせください。お手伝い致します。


以上。

うーん・・偽造・・本物より、偽物のほうが多い・・・。もうロレックスなんだな。

まぁ、そうだよね。実際にケーニッヒ社が公式に出したエアロは驚くほど少ない。セダン(SEL)に至っては世界50セットしか作ってないよって公式が謳っているから。

実際、走ってるのって50台どころじゃないよね・・。

クーペ(SEC)はどうなんだろう。確かまだケーニッヒ社が製造しているはずだから絶対数はクーペのほうが多いはず。R129もかな。実はSELセダンが一番希少なのかもね。

多分、この円安で、認証ついたケーニッヒも”億”のプライスが見えてくるだろうと思う。AMGはもうそのラインを超えていったし、ケーニッヒももう下がっていくということはないんだろうな。

いずれにせよ認証プロセスは厳格化される一方。今のケーニッヒオーナーは認証プレート取得を視野に入れてください。あなたのクルマの価値を証明することは愛好家にとって重要なことです。

オリバーはどこにいった・・