YouTubeチャンネルが2000人を突破した。登録者数の増加が加速しているように思える。直近だした1時間を超える長尺動画は3週間で2万回再生を超えた。海外視聴者から多くの評価を頂いた。やはりネオクラシックベンツは海外で人気がある。

2000人。多いか少ないかの判断はできない。でも自分的視点だと、十分に健闘できている数字だと思う。例えば自分のアート作品を、街中の画廊に展示したところで2000人もの目には触れさせることはできないから。

私がYouTube動画の制作に至った経緯はいくつかある。その中でもっとも大きな比重を占めるのが、カナダ人YouTuber「クロマティック」という美しい洗車動画を作るYouTuberだった。
彼が作り出す映像と、それにマッチした音楽のおかげで不眠気味だった私は救われた。彼の動画を見ていると入眠が楽だった。
彼のような動画を作ってみたい。不眠に困ってる人を洗車を通して眠りに誘導したい。そういう動機があった。

彼の動画を真似ようと動画制作を始めた。しかし彼が作り出す動画の色がどうしても出せなかった。ヲタク気質な私は、彼の動画解析に没頭した。
彼の動画の輝度の分布。RGBの分布。高音域の圧縮、ライティング、カメラワーク、HDR設定、ログ設定やカラーグレーディング。未知の分野には書籍を漁り、知識武装したうえで、狭く寒いガレージにこもり、検証を繰り返した。

彼のクオリティに近づけたかと言えば、まだ分からない。超えられない壁を感じる。でも始めたときよりはずっと納得のいく絵が作れるようになった。成長することが大事だ。

私が目標とする成果は現れたのだろうか。最近の視聴者コメントでも「スリープセラピー」や「リラクゼーション」といった狙い通りの評価をもらえるようになった。これは良い成果とも言える。人が眠るときに選ばれる動画が私のであれば、クリエイター冥利に尽きる。

一つ、とてもうれしいコメントを海外視聴者からもらった。

「This is like Chromatic's twin Japanese brother」
この動画はクロマティックの双子のようなもの。

クロマティックに感化され、彼にあこがれ、彼に近づくように努力してきたから、これはその努力が認められたようなものだ。私はその思いをコメントに返信した。すると、

「To be honest, you're already doing great in this video. You have your own style. Keep the sounds, they vibe pretty well」
あなたは既に自分のスタイルを持っているよ

と返答があった。

なるほど。クロマティックを真似てきたはずなのに、視聴者には独自のスタイルとして評価された。パクリと言われることでさえ誉め言葉なのに、オリジナルとして評価されるのはすごく嬉しい。

しかし裏を返せば、視聴者たちの厳しい評価の目にさらされるともいえる。もう手を抜いた動画は作れないし、期待してくれる視聴者により素晴らしいものを見せていく必要がある。この重圧はすさまじい。

逃げてしまえば楽だった。モチベーションが下がり、投稿をやめた期間があった。どうせやっても意味ない。どうせ理解されないと思った。だからやめてしまおう。そうやって自分を正当化した。

しかし人生には気の流れみたいなものが存在する。自分の決意が揺らぎ、迷ったとき、行くべき道を示してくれるような何かが起こる。

所詮1000人弱の私のチャンネルに気づいてくれた強いYouTuberがいた。彼は私の動画をとてもリスペクトしてくれた。彼の「まず1万を目指そう。必ず達成できる」という言葉に私は新たな目標を与えられた。彼の応援を得てから、私の動画チャンネルの視聴者数は急に伸びていった。そして視聴者からの暖かい高評価コメントが決意を強くしてくれた。10万YouTuberが1000人そこそこの私のチャンネルに気づき、引っ張り上げようとしてくれる。この誠意に背くなんてできない。

やれるとこまでやってみようと思う。YouTubeをやるうえで、もっとも大事なのは何か。それは継続。継続していくためには、利益を生み出す必要がある。コストを垂れ流すようでは単なる道楽で終わってしまう。自分の作品としての動画から、いかに利益につなげるか。そこがとても重要だと思う。何かYouTubeを通して新たなビジネスを起こす。それが会社への還元になるし、会社に還元されれば、社員に還元されていく。それこそ求めるべき究極の作品。アイデアはたくさんある。一つずつトライしてみようと思う。

 
 

本当にYouTuber達はすごいです。視聴者側から製作者側に回ると、彼らの偉大さがよく分かります。さて、世界中の可処分時間が集まるこのYouTube。この熾烈な競争の場で、自分はどこまで戦えるでしょうか。

以上。チャンネル登録者2000人。その時どう思ったかの記録でした。