娘。高校進学を拒否られる
娘が通っているのは中高一貫の私立中。先日学校側から、娘の高校進学は取り消しという通達を受け取りました。今年中学を終わり、そのまま高校へ進学する予定でしたが、その道が急遽閉ざされたことになります。原因を話すと長くなるのと、娘の名誉のためにも伏せますが、スマホに起因することでした。友人関係も度々トラブっており、いろいろなことが重なった結果なんだろうと思います。こういった一貫校でもそのまま進学できないパターンはあります。娘の学校は、娘含め1割強の子が進学できず、高校受験を選択するそうです。今回の学校側の決定に納得行くか行かないかで言うと後者です。でも争うことはやめました。気持ちを切り替えて前に進んでいくしかありません。
私立学校。それはビジネス。不安因子は排除。レールから外れる子はノーサンキュー。ま、ビジネスですからね、分かります。
さて。志望校を探す旅が始まります。もう受験まで2ヶ月しかありません。なんという試練。
いろんな学校を回りました。娘もボクも「もう私立はやめよう」という意見で一致しました。都立一本、一発勝負に出ることにします。説明会が終わった学校もあるので、そういうところは空いた時間に学校の外観を見せてあげたり、駅まで一緒に歩いてシュミレーションをしています。
学校近辺のローカルな食事も楽しみます。グルメなもんでね。
娘は「友達に合わせようとして無理していた」ということをポツポツ語りました。豚キムチを食べながら「友達はすべて幻だった」という名言を残していました。世の理をこの年齢で知ったのですから、社会に出てからが強いんではないだろうかと思います。正直なところ、元気に生きていればそれでいいかなと思っています。もう一つ言えば、何か一つでも夢中になれることがあればなと。
学校では一人でいるようにしているようです。「一人に慣れると快適。群れる必要ってないんだ」とまた世の理を説いていました。高校の選定は娘の判断に任せるようにしています。キラキラしたいんだそうです。髪染めて、スカート短くして、ピアスあけて、Tiktok撮りたいんだそうです。今の学校は厳しいので、そもそも進学を望んでいなかったと。自分で進路を決めれるのなら、それを尊重してやろうと思います。
大学は行こうとしているようです。「4年制大学を出ておけ」というのは頻繁に娘に伝えていました。大学に行けというよりは、卒業ライセンスを取っておけという意味です。4大卒ライセンスはいざ海外に出ようと思った時に必要だからです。娘が海外に行くかいかないかは任せるとしても、その時になって、大卒ライセンスがあるのとないのでは選択肢に大きな差が生まれます。学歴がないボクは、アメリカビザを取る時に苦労しました。世界は残酷で、人間の品質に線引をされるものです。評価されるポイントを抑えて効率的に生きよと説いています。
blowのイソップも娘を気にかけてくれているので新年の挨拶につれていきました。イソップは娘を0才児から知っています。
ガレージ作業を手伝う娘。やさしくていい子なんですけどね、生きづらさもあるんだろうなと思います。
丸ノコの使い方を教えます。こやつ、使い方教えただけで一発でスパっと切るんですよ。手先は器用な気もする。職人女子にでもなってくれないかなって思ってます。
学校側から進学不可の通達を受けた時はなんたる悲劇かと思いましたが、少し落ち着いてみると結果的によかったんじゃないかと全員思うようになりました。親が決めたレールを外れ、自分で学校を探し、そこに向けて努力するというのなら、それで十分でしょう。むしろレールを外れるほうが正しい成長な気もしますし。目下、割けたい事態は「成人しても親の経済圏から抜け出せない子」になってしまうことです。社会は残酷。自分で考え、自分の足で立ってほしいです。結局今年は息子も娘も全員受験となりました。やれやれだぜ・・
自分は孫が来年高校受験です。爺は、発言する権利がないので、羨ましいです。