クランツレ物語5 – 好きがビジネスを作る

こんにちわ。クランツレという高圧洗浄機を追求している者です。何故高圧洗浄機に惚れ込んだのでしょうか。理由はわかりません。ケルヒャーを眺めていて何かを感じるかと言われればNOでしょう。しかし自ら作ったクランツレ高圧洗浄はどうでしょうか。

実に美しいです。イメージはなんでしょうか。コンパクトで高トルク、そしてタフ。うん、アメリカンV8エンジンがぴったり似合います。手元でいつでもアメリカンV8を楽しめる。それがこのクランツレK1122TS。惚れ込んだ理由はこれでしょうか。

大阪にあるクランツレ本社に向かいます。相棒のVと長旅。視界の良い区間は思いっきりアクセスを踏んでみます。ディーゼル余裕。良い、このクルマは本当に良い。

途中、静岡で降りて市街地に向かいます。

静岡のカーギークス読者と合いました。彼は金属加工のプロで、ボクが望む洗車グッズを製作してくれています。彼との話しは本当に楽しいです。自分のぼんやりしたイメージを彼に話すだけで、図になり、データになり、数日後には製品が出来上がるという。いつ話しても彼の凄さを感じます。こういうプロと知り合えるから、ブログを続けててよかったと思います。

大阪クランツレ本社につきました。メカの藤井氏が出迎えてくれます。

藤井氏がボクのブランド用のモデルを製作してくれていました。マニアにとってメーカーが作る特別モデルに感動しない人なんていないでしょう。

何故クランツレ本社にまた来たのか。それは、ボクが製作したモデル「K1122TS」がクランツレの正式な製品として、メーカーサポート対象に入ったからです。技術研修を受け、品質チェックをパスしたことによって成し得えました。これもマニアにとっても嬉しい事です。そしてこれは自作品の域を出なかったクランツレマシンを、正規品として販売してもOKという意味なのです。趣味がこうじてビジネスになる。という瞬間が大阪で起こりました。

今回は修理ではなく、カスタムをやりました。K1122TSは10Mpの圧力に対して水量6リッター/分のスペックを持ちます。100V電源で出せるギリギリというところです。しかし洗車用マシンなので、水量が欲しいのです。その水量を稼ぐためにチューニングをします。エンジンでいうとボアアップです。スワッシュプレートというピストンを押す板をよりストロークを稼げるモノに交換します。

6リッターという限界を超えて、7.4リッター/分まで出せました。電源は14.5Aで安定。水圧は1.5Mpほど犠牲になりました。しかし100V機で正確な数字で7リッター超えのモデルは他にないんじゃないでしょうか。

新たな機材のテストなどもします。

使い込まれた200Vの修理も行いました。

とはいっても200Vマシンは全然わかりません。藤井氏に一つ一つ指示してもらいながら進めました。

そしてこれ。廃棄予定だった200V機です。修理しました。そしたら引き取ってもOKということになったので、

連れて帰ることにしました。200V。念願の200V機です。さすがの200V、重すぎて持ち上がらないのでフォークリフトでVに積んでもらいます。クランツレ大阪。朝から晩まで、クランツレマシンに囲まれて、夢のような時間を過ごしました。

帰り道のサービスエリア。誰もいないです。夜中のロングドライブ。背中にクランツレ200V機を積んでいるのが嬉しくて蕎麦にカレーを追加してしまいました。

東京-大阪間の往復、満タンスタートで無給油で都内の自宅まで走れました。重い荷物積ん出ても。Vクラスは本当に頼もしいパートナーです。

ガレージに運びます。手動リフトを使って下ろしました。とにかく重いです。

この差、見てください。200Vめちゃかっこいいです。左の1122TSはプリウス。右の200V機はラムバンのようです。

でもこの100Vモデルこそ真髄だと思います。誰でも一般電源で使えるハイエンドマシン。クランツレK1122。これを正規店として販売できるなんて名誉です。

ボクの洗車ステーションです。ほとんどがオリジナル設計です。一番苦労したのは水栓から純水器へつながる配管の製作です。ボクの力作ですが、一番の力作はクランツレK1122TSです。このシステムの中心にクランツレがいます。是非皆さま「クランツレ代理店カーギークス」をよろしくお願いします。

さて、これで”クランツレ物語”に終わりがなくなりました。まずはK1122TSを売るために。これからも奮闘は続きます。やはり人間、何かを突き詰めようとする熱意は大事なんだと思います。欧州ドイツメーカーが、一個人を認めてくれた。好きな事がビジネスにつながる。という証明になったのではないでしょうか。

クルマヲタクであればあるほど、高圧洗浄機の世界は実に奥深いと感じれるでしょう。入ってしまったら戻れなくなるかもしれません。次々にやってくる難題が、あなたを退屈にさせることはありません。それは苦しくも、旨味のある世界なのです。日本クランツレのホームページも是非見てください。レトロですよ。社長が作ってるんですって。こうしてクランツレをのぞく時、クランツレもまたこちらを覗いているのだ。

クランツレ物語5 – 好きがビジネスを作る”へ1件のコメント

  1. DUB より:

    おめでとうございます
    情熱という目に見えないものが実を結んで目に見える形になった瞬間ですね!!
    これからも楽しまにしています!!

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