オリンピック延期が濃厚となり、経済の不透明さが更に増した。会社では来年入社の新卒何名かがインターンシップを行っている。会社は何も変わらず回っているが、危機感を覚えているのは上層部の一部しかいない。社員は目の前の仕事だけを意識する。それで良いと思う。なるべく若手の彼らは経済など気にせずスキルアップに精を出せるようにしてあげなければならない。問題は中堅層だ。人件費が高い割にコミットがなく、自己主張ばかりを繰り返す人材は去った。事務系などの総合職も去った。もう必要ない。電話受付さえも今は月1万円そこそこでアウトソーシング可能だ。管理コストがかかる上、人権費が高い偏屈なエンジニアもいらなくなった。今は優秀なベトナムチームに代わっている。来月4月、新卒入社勢を加え10名近くが入社予定だ。若手の内定取り消しは絶対にしないが、既存の不良社員には厳しく目を光らせている。この先の景気はまったく予測不可能。どういう状況下でも対応できるために、人材は絞っていかねばならない。

海外支社が問題だ。各国が閉鎖されているので動くように動けない。なんの活動もなきまま固定費だけが垂れ流されてゆく。どこかで抜本的に動き方を変える決断をしなければなるまい。

おそらく、まだまだ経済は崩れてゆく。こういう状況下で何か大きく動いた方がよいのか、それともじっと現状を守るほうがよいのか。今は判断がつかない。判断する事自体が間違っているかもしれないから。今日より昨日のほうが幸せだったと思える日がしばらく続きそうだ。