ヘイトクライム

アメリカ。黒人差別事件の影響で各地でヘイトクライムが相次いでる。

そしてついに・・
 
日本人経営の店に「爆破予告」　ヘイトクライムで標的に?
 

これはカリフォルニアのトーランスシティというところで起こった。

トーランスは日系企業が多く集まる市。ロサンゼルス市に隣接している。トヨタもホンダも本社を構えている。（トヨタはテキサスに移ってしまったけど）おそらく全米で最大の日本人コミュニティがある場所じゃないかな。

ボクもこのトーランスからアメリカライフをスタートした。他のエリアにも住んだけど、暮らしやすさもビジネスのしやすさもトーランスが一番よかった。キレイだし、安全だし、日本食も多いしビーチも近い。なにより日本人コミュニティが活発。

ちなみにロサンゼルス市にあるリトル・トーキョーというエリアが最大の日本人街って思いがちだけど、リトル・トーキョーはほとんど韓国勢に変わってしまっている。（日本料理屋を韓国人が買い取ってビジネスするケースが多い）そう思うとやっぱりトーランスが間違いなく日本人にとってもっとも居心地のよいエリアだと思う。そのトーランスの日本的お店も韓国勢による買収が進んでるけど。

ロサンゼルスからやや南下したところにもオレンジカウンティー、アーバインなど日本人が集まるエリアもある。いずれも街並みはキレイ。でも総合的に見てやっぱりトーランスが一番っていうのが自分の印象。

全米でヘイトクライムが広がりつつあるとはいえ、トーランスでしかも日本人経営の店に爆破予告がされるなんて衝撃的。

こういった事件が目に付いてくると、留学しようとか、ビジネス展開しようとか、そういうポジティブマインドが後退してしまう。結果的に日本人コミュニティの衰退につながってしまう。海外の日本人コミュニティは挑戦する人々の受け皿として機能してくれるからずっとずっと保たれて欲しいって切に願う。

でも・・日本自体がそうなように、トーランスの日本人コミュニティも高齢化が進んでいるようにも思う。アメリカは生活費から医療、なにもかもが高いから、若手が渡米して現地でやりくりしながら生きていくのは難しい。（ビザも厳しくなってるし）とにかくアメリカは金がかかる。格差が進む日本ではこれ以上アメリカの日本人コミュニティを育てていくような若手は出てこないだろう。さみしいのぅ。

ま、とはいえ明けない夜はない。必ず情勢が安定する時がやってくる。挑戦あるのみだ。