久々の「東京・銀座サイエンスシリーズ」です。

夜の接待を伴う、今話題の銀座に行ってきますたぁ。

 

店内はパーティションで区切られていますた。客数も少なく、完全に”疎”の環境が保たれています。ママは得意げに、「客が入っていないのは客質が良い証拠よ。」と言う。なるほど。

 

席に着く前に検温がありました。更に抗体検査を無料で行ってくれます。抗体を保持しているかってのと、大体感染3日目くらいなら反応するらしい。ヨーロッパ産。

 

血の描写があります!

 
 

指を消毒します。

 

ハリで指をぶっさします。とても細い針なのでまったく痛くないです。血糖値を計るのと一緒らしい。ちなみに家庭用キットなので医療行為にはあたらず。しかし丁寧に看護師のホステスさんが行ってくれました。

 

血を絞り出してスポイトで吸い取ります。オレの血、赤かった。オレ人間だった。

 

検査キットに血を付着させ、希釈液みたいなのを垂らしてしばし待ちます。

 

見えずらいんすけど、上からC、G、Mっていうメモリがあって、Cだと抗体ナシつまりコロナに感染したことがない。Gだと抗体アリ。コロナに感染した経験があるということ。Mだと、コロナ感染ナウみたいな。もしM判定だった場合は即刻退場処分ということを前もって伝えられました。

 

というわけでCでした。ボクは抗体を持っていないです。つまりコロナに感染したことがないっちゅうことですね。この検査キット、メーカーが謡うには90%以上の精度だと言いますが、真実は分かりません。

※検査キットで陽性判定が出ても、症状がない限りPCR検査はしてもらえないそうです。

 

終わったらまた消毒。めちゃくちゃ気を遣ってくれますね。

 

絆創膏まではってくれます。そこらへんのクリニックより良いサービス。

 

ホステスさんたちはこれを毎週やっているそう。人気店だけど一度もM判定はないそうです。銀座の情報って回るの速いですからね。ウソは突き通せません。しかし疑い深いボクは今この場で席にいる人全員行えと言いました。全員クリーンでした。そこでようやく席のパーティションを外します。

 

店内の人は少ないです。いろいろ事情を聴きました。ホステスの出勤は自分の客が来る日でないとできないようになっています。この状況下では客を呼ぶに呼べないでしょうから、売り上げを持っているホステスであっても、厳しい戦いを強いられているようです。

じゃぁヘルプ(売上を持っておらず、アシストに付くホステス)がいないのかと言えばそうではありません。顔なじみのヘルプの子が付きました。彼女に聞くと、何故か私だけは出勤を許可されていると言います。そのワケは、今まで一度も遅刻をしたことがなく、お店から課されたコミットラインを未達にしたことがないという事でした。ただマジメに働いている。それだけですが、そういう人間が有事の際でも生き残るということです。

今まで人気のあった子はどうしたか。ママに聞くと、もう何か月も顔を見ていないと言います。若さ、ルックスだけで売ってきた子は軒並み沈んでいったと言います。日頃からコミュニケーションを心がけ、客と真摯に向き合った子だけが生き残れていると。

途中、クラブのオーナーも席に来て話をしてくれました。

ほとんどのホステスは数カ月の間、収入がゼロであると。そうなると生活に困っている子もいるでしょう。ママとして、社長として救済はしないのか?と聞きました。

夜の世界は昼間以上に弱肉強食。日頃の仕事に対する態度がこういった有事の際にすべて表面化する。若くても、美人でも、客を連れてこれないならそれまで。精神を病んだ子も多い。かといってフォローはしない。

なるほど。非常に厳しいですね。昼業界は強力な雇用法に守られつつ、余裕で休むわ、リモート継続しろゆうわ、んでもって成果もあげないのに給料は当然のように頂きますみたいな人間は一部いる。この経済難の時代、中小ベンチャー経営者は鉄の心を持って人を選別するべきでしょう。それは一生懸命売り上げを作っている社員に対する礼儀でもあります。雇用の選別。あなたにしかできません。

しかし徹底的なコストカットがなされていますね。しっかりしたクラブの経営は見習うべきところが多くあります。切るべきところは問答無用に切る。残すところはしっかり残す。当たり前なんですが、これが中々難しい事でもあります。

 
 

同い年で、ナイト業界出身、地元一緒の黒服のダチを呼びつけ、ママとヘルプの子4人で焼肉に行きました。黒服のダチも速攻で抗体検査させました。

 

先ほど、出勤できないホステスの報酬はゼロだと述べましたが、銀座のホステスはほとんどが個人事業主で、かつ緊急事態宣言により売上がゼロになったので給付金が100万円出ています。よってすぐに生活難に陥るということはありません。しかしこれも条件付きで、確定申告をしている事が重要です。また、一流店、意識の高いお店は確定申告を義務化していますが、そうでないクラブもたくさんあります。なのでホステスで生活難と言ってる子のほとんどは二流以下でしょう。

売れてるママクラスは事業主を飛び越えて法人化しているのでもう少し給付金がもらえているのかな。しかしママはこの状況でも余裕ですね。むしろ今までが多忙だったのでこのヒマさ加減が快適なようです。例え経済が厳しくても強者は強者のまま在り続けるのでしょう。

 

ちゅうわけで、コロナまみれな東京、その渦中にある銀座。予想通り苦しいのが現実ですが、もしかすると今までがおかしかったのかもしれません。自分の都合でテキトーに働いても大金手に出来てたワケですから。そういう怠慢な子はどんどん沈んでいくでしょう。しかしマジメにやっていた子は何も問題なく、これからも良い生活が送れるでしょう。生き残った子達は精鋭です。これからの銀座は中途半端な労働力が一掃され、ほんのわずかな一流顧客達のために、より高みへ向かうのかもしれません。ノリでやっていた中途半端なクラブは淘汰されゆくでしょう。昼業界でも同じように淘汰が進むでしょう。リモートワークが定着化し、成果主義が敷かれていくかもしれません。とりあえず出勤してればなんとかなる時代は終わり、銀座のように勝つべき者だけが勝つという世界が昼業界にも訪れるのでしょうか。

↓以下はぜんせーコラム

一説によると銀座クラブは3分の1がなくなると言います。もともと衰退の一途だったわけですから驚くべきことでもありません。今回のコロナショックにより、夜の世界は世間から厳しい目が向けられていますが、偏った報道により誤認されている部分が多々あるのも事実です。しかしそもそも銀座に継続して出入りする人間などごくごく一部、しかももともと情報を隠す文化なので一般人が真実を知る術はないのです。このエリアはそれでいいのです。例え世間から批判を浴びたとしても、そもそもが俗世と切り離された世界ですから。

銀座は安全か?
店の選択によります。私たちは自粛期間中、会う人を限定しました。少なくとも信頼のできる人としか会わないようにしたはずです。それと一緒です。馴染みの、安全で信頼のおけるクラブに行く事です。換気システムに投資しているかどうかを見る事です。今、しっかりした銀座クラブは完全に”疎”です。会社や一般的な施設の環境となんら変わりないでしょう。

何故時代に乗り遅れた銀座を観察し続けるのか
IT畑にいるとどうしても思考が合理化されていくものです。各国の動向に注力し、新しいものを常に取り入れていかねばなりません。だからアナログなものに惹かれたりします。ボクにとって銀座は、ネオクラベンツと一緒のようなものです。戦後、文壇バーから歴史を紡ぐクラブもまだあります。そういうクラブは単なるネーちゃんがいるお店じゃなくて、大事にされるべき文化の一つなんじゃないかとも思います。偏ったメディア報道や三流ママさんYoutuberの情報に踊らされ、ナイト業界イコール悪だという思考に陥ってしまうのはとてももったいない。銀座は日本人の血筋しか理解できない特殊な観光地です。世界中どこを探しても銀座のような世界は日本だけでしょう。この世界は変化しなくていいのです。

そういえば戦前から続く世界もありますね。芸者の世界ですか。お茶屋?お座敷遊び?って言うんですかね。中でも社会トップ層のみが集まる世界があるらしいです。日本版フリーメイソンかよって。何段階かの紹介を経ないと入れないと聞きました。カーギークス読者の中にはお金持ちのスパカオーナーも多いので誰か知っているかもしれません。誰か連れてってけろ。

 

 

過去の銀座サイエンスシリーズは以下です。