マニュアル車に乗りたい理由はいろいろある。

アルファードの快適すぎる魔力から逃れたいという想い。

運転を楽しくしたいという想い。

いつもぼんやりと、マニュアル車に乗りたいなぁって思ってはいたけども、なかなか実行に移せない自分もいた。何故ならマニュアル車は最初は良いが、日常に持ち出すと途端に操作が面倒に感じるようになるからだ。

今までのマニュアル車の実績がそれを物語っている。

 

まずNAロードスター。よく出来たクルマだった。しかし短命だった。あまりに窮屈で、更にそれを助長するようなバケットシートに耐えられなかった。

 

BRZ。これもよかった。マニュアル操作のフィーリングは最高だった。でもやっぱり面倒だった。それはマニュアル操作というよりは、クーペという使いずらさ。そして個人的にスポーツカーデザインが好きではないからだった。

 

商用バンのディーゼルマニュアルにも挑戦したことがある。これも短命だった。ギア比が低速よりだったので、高速道路では回転数が高止まり状態であったのと、シフトノブがインパネに設置されていて、そのポジションがどうも自分に馴染めなかった。

 

チューンドのシルビアにも乗った。これも短命だった。理由はBRZと同じ、クーペに馴染めなかった。

 

ATで良いんだ。そう思うようにした。今もそう思っている。しかし、もう一度マニュアル車に乗ろうと決意したのは、長時間過ごすクルマの中で、身体の左も使いたいという、それだけの理由。

 

↑通っているパーソナルジム。

パーソナルトレーナーは左右対称の運動にこだわりを持っている。右ばかり使うATだと左脳しか使われない。またATは右足を固定位置にずっと置いておくので筋肉が緊張しやすくもなる。らしい。ほぅ。右脳使いたい。そういえば右足が張る。そういえば左半身全然使ってないな。私はできれば一生、左右対称でありたい。よし動機は揃った。マニュアルに乗る。

 

というわけでやってきた。私が選んだのはスバル・フォレスターSG5 クロススポーツターボ5速MTだ。注文はblowにした。もう彼らとの付き合いは長い。電話一本で注文から納車まで、実にスムーズだ。気が変わる前に、スグに持ってきてほしいとオーダーした。諸々の諸費用を省くために何の手も加えなくて良いと伝えた。

 

スバル車は人生で初だ。正直なところ興味すらなかった。いやむしろ避けていた。でも何故惹かれたか。車内にそれなりの広さがあり、荷物が積める必要があること。2リッター以下であること。安い事。国産であること。そうやっていろいろ探し回っていてフォレスターSG5に行きついた。本当は後期がよかったが、とっても安く入れれたのでこれで満足だ。
フォレスターを選んだのはもう一つ理由がある。4WD ターボ マニュアルという三種の神器的なスペックが徐々に希少性を増しているから。このネオクラシックなSG系ハイパフォーマンス版であるSTI仕様は既に手の届かない存在になりつつある。

 

シフトはマニュアル5速。シフトフィールは気持ち良い。乗っていると6速が欲しいと思った。内装はかなりダメージが来ているが、さほど気にしてはいない。ほとんどは自分の手でキレイにできると踏む。

 

首都高を回り久ぶりに辰巳PAに行った。正直いうと「スバルなんて・・」って思ってたフシがある。しかしそれは食わず嫌いの典型だった。実際は物凄く良い。水平対向エンジンは振動が少ないと言われるが、よく意味が分かった。言葉にするのは難しいが、スーっと滑っていくこの感覚。それでいてターボの力強い加速。安定したハンドリング。スバル・フォレスターSG5。こんなにもフィーリングが良いクルマだとは思わなかった。

 

グレードはクロススポーツT。STIの一歩手前といったところ。ここまで良いクルマなら最上級であるSTIにも興味が湧く。しかしこのクロススポーツでも充分すぎるほどトルクフルだからSTIのスペックまでは必要ないとは思った。燃費も悪くなるだろうし。でもSTIのブレンボキャリパーは憧れる。

 

エンジンルームはススまみれだ。市場から直接持ってきた中古車なんてこんなもんなんだろう。むしろ私にはこの状態の方が良い。誰かがキレイにしたクルマより自分でやったほうが愛着が湧く。今まで高価で完成され尽くされたクルマばかり買ってきては、カスタムも全部人任せにした。結果全部に愛着がなかった気がする。そうなると確実に売り払う事になるので、一個一個自分の手で仕上げていければ良いなと思う。

 

シート、ステアリング、ペダルはSTI用に換装されていた。STIグレードでないなら純正のままが良いが、まぁこれはこれで良しとする。

 

ボディにはびっしり水あか、相当な傷がある。このあたりはおいおい。

 

ワイパーブレードはこの通り。塗装で済まそうかなと思う。

 

ライトは黄ばんで、かすんでしまっている。定番。これも自分でできる。

 

マフラーは社外が入ってる模様。特有のドロドロ音を奏でる。到底2リッターターボとは思えないサウンド。この音はとても心地よい。

 

デザインは好きだ。むしろ最近は旧車にしか意識が向かない。角ばったフォルムからは力強さを感じる。昔は興味さえなかったのに、こうしてフォレスターの良さを知ってしまうと沼にハマってしまいそうで怖い。

 

純正BBSホイール。デザインは嫌いではないけど、ちょっとサイズが小さい気がする。ホイールを変えようと思えるほど愛着が湧けばよいが。

 

トランクスペースは広い。荷物はプリウスやノート以上に積める。

 

というわけで2004年式SG5 フォレスター クロススポーツターボ 5速MTを楽しむ事にする。まだ愛着がないので所有し続けられるかは謎。追ってレポートしていこうと思う。目下懸念は燃費の悪さかな。

 
 

最後に言ってみたかった事がある。

 
 
 

今日からオレはスバリスト!