土間の解体、壁の張替え。次の工程は土間の新設だ。コンクリートを流し込み新たな床を作る。今回のリニューアル工事の中でメインと言ってもいい工程。

見ての通り、壁・天井は白で塗られたが、床は砂利のまま。ここに新たなコンクリートで床を作る。

天井も壁もローラーで塗った。

ガレージ奥から出口にかけて傾斜をつけることにした。そうしないと水がはけていかないから。しかし急な勾配をつけてしまうと、ツールワゴンが流れていってしまったり、キャビネットを置いた時に平行が出なくなってしまうので、勾配はゆるやかなものにした。

コンクリを流す前処理として鉄の網が一面に貼られる。

元の状態は、排水溝が至るとこに通っていた。食品工場だったから多くの水を排出するためだったと思うけど、今の用途ではまったくいらない。よって排水溝のほとんどを撤去して、このU字溝一つ分の長さだけにする。

排水溝はモルタルで形成する。

こうなった。この排水溝に合わせるのは、

約1mのグレーチング。解体したものから状態の良いものを再利用する。

せっかくここまで白に統一されているのだからとグレーチングも塗ることにした。ヤスリで表面を削ってから錆止め剤を塗布。

午前中に土間屋とポンプが入り、コンクリートが流し込まれた。この場面は画像に残せなかったのが残念だ。土間屋の仕事は完璧で、コテスジは最小限で、極めてフラットな床が出来上がった。

土間作業から2日後の状態。コンクリがまだ乾いていない。ガレージ奥はコンクリ厚20cmにしてもらった。今後2柱リフトを導入しようとした時にアンカーを打つ最低限の厚さを確保しておきたかった。これからゆっくりと時間をかけてコンクリから水分が抜けて、色が白っぽくなっていく。そうなった後に床塗装を入れる。床材はオフホワイトのエポキシ樹脂塗料をチョイスした。

ガレージの床は過酷な状況に置かれる。2トンのクルマが出入りを繰り返し、重機が行ったり来たり、アルカリ、酸性のケミカルもぶちまけられる。きっとあっという間に劣化していくんだと思う。だからこそ下地は重要になると思う。下地さえしっかりしていれば、あとは補修でなんとかなる。すべての工程が一筋縄でいかず、妥協の連続だった。しかしこの床さえ完璧に仕上がれば何も言うことはない。あとは塗装だけ。もう少し。