第三次スマホ戦争・敗戦
ここ最近は娘の極度なスマホ依存と我が家は戦っていました。鳴り止まぬSNSの通知、遊びの誘い。娘はそれに応じて過度にお金を使うようになりました。いつしか「お金がなければ奪えばいいのよ」という思考に傾いた事をきっかけにスマホを取り上げました。それが良いのか悪いのかは置いといて、道を踏み外したのならゼロリセットするというは譲れないボクのポリシーでもあります。
スマホを持たないことに慣れるに従い、もとの子供らしさは取り戻しつつあります。
息子のテニスの練習。スマホを持っていた時は娘が観戦にくることはありませんでした。
今は見に来るようになりました。ただスマホがなくてヒマなだけなんだろうけども、画面越しにいるよりも、こうやって外に意識を向けているほうがまだ良いと思います。
必然的に家族全員で食事をする機会が増えました。これは悪いことではありません。しかし別の問題も発生しました。
スマホがないがゆえに、友達ネットワークに参加できず、孤立傾向に。それが原因なのか無気力状態に段々となっていきました。そこで娘と二人で腹割って話しました。スマホがあると没頭しちゃって夜も寝れなくなる。良くないとは思っているけど、自分ではどうすることもできないんだ。と言います。だから規制を強めた状態でスマホを渡して欲しい。ということが娘から述べられました。
というわけでスマホを戻すことにしました。規制はアップル純正のスクリーンタイムは採用せず、kidsloxという有料アプリを導入してみました。
スクリーンタイムのような抜け穴がなく強固な規制がかけられます。リワードという形でタスクをこなしたらスマホを使える時間が増えていくという制度を導入しました。
そうすると、スマホを操作できる時間をGETするために光の速さで勉強をこなすようになりました。朝起きたら英単語を書きまくり午前中のスマホ時間をGET。帰ってきたら宿題と課題をやりまくり夜のスマホ時間をGET。せっせと愛犬の散歩に出かけ、ボクが帰ったらコーヒーいかが?と。干からびた魚が水を得たように、飛び跳ねながらタスクをこなしていきます。人類はスマホに使われている。
本人もこの規制方法に不満はないと言います。「書かれたタスクをこなせばスマホという対価を得れる」というシンプルな仕組みは理解しやすいようです。こういうところを見ると、子供を過信してはいけない、犬と同レベルと捉えたほうがいいのかとも思いました。
kidsloxアプリは検索ワードが記録可能です。最初に娘が検索した言葉は「kidslox アプリ 削除」だったのを見ると、犬よりは黒く賢い生物なんだなと思いました。
受験生の息子は、このスマホ戦争を見て「スマホ持つの怖い」と言っています。そんくらいでいいんだと思います。
スマホを取り上げるのは良い面もあれば悪い面もあるということを知りました。偏らず、バランスの取れた規制が必要なのだと思います。ボクの対応は成功とも言えるし、失敗とも言えます。
しかし現代のティーンエイジャーにとって、スマホは大人が思う以上に子供の体に同化しているのだと思いました。
スマホ戦争はこれで終わりだとして。ボクと妻が本当に後悔したのは、娘のスポーツを中断してしまったことです。
テニスをしていた頃の娘は本当によかった。小学生、受験、中学・高校という成長過程の中で、様々な心境の変化が起こります。何か一つ、スポーツをひたすら続けることは重要だと思います。スマホ時代の子供たちにとって、より一層その重要性が増すでしょう。スポーツは、スマホという荒波を防ぐ防波堤になったかもしれない。
受験の追い込み時期であっても、息子のテニスをやめさせないのはそういう後悔から来るものです。
子育てに正解を求めるのは難しいです。例えAIが進化しても無限にある子育てパターンから正解を導き出すことはできません。それでも正解を求めるのなら量子コンピューターの実現を待つしかないでしょう。
でも。難しく考える必要はなく、シンプルに「家族が同じ方向を歩くように舵を切る」それだけでいいのかもしれません。
こんばんは。
いつも良いブログをありがとうございます。
私には5歳の娘がおり、スマホ戦争はとても考えさせられる内容です。
今回は敗戦というタイトルですが、ぜんせーさんは大変な善戦、勝利への膠着戦です。今スマートフォンは大人ですら依存してしまう必需品であり、子供の成長期にも関わらざるを得ないモノとなりました。
正解は一人一人違うのでしょうが、私もスマホ戦争開戦の際にはカーギークスを読み直しながら娘に向き合っていきます。
色々と対策が書かれているサイトが多いですが、綺麗ごとだと感じています。
我が家の娘も依存気味で、短絡的な思考です。
何故フィルタリングや時間制限を入れているのか理解せず解除、自分の行いを正当化します。
どうやったら心にきちんと響くのか試行錯誤ですが、お金を盗むのも時間の問題だと話していたときにこのサイトをみて共感してしまいました。
うちはまだまだ解決していませんが、頑張ります。