ふぅ・・SVJがなくなってスッキリだぜ

 
 

これで趣味車はケーニッヒベンツだけか。うーんシンプルって素晴らしい。やっぱ趣味車なんて何台も持つもんじゃねえな

 
 

 
 
 
 

ぱあぁぁぁ・・

 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 

・・・Youは・・ネオクラの神・・

 
 

・・あなたは・・アヴェンタドールを降り、ネオクラシックベンツを選択しました・・

 
 
 
 

・・・うん・・だって好きだし。

 
 

 
 
 
 

・・・その素晴らしい決断に尊敬の念をこめて・・あなたに頂点ともいえるべきクルマを授けましょう・・

 
 
 
 

え・・・いやいらないっす。手のかかるネオクラベンツなんてケーニッヒだけでお腹いっぱ・・

 
 

授けましょう

 
 

・・・(強制かよ・・)

 
 

 
 

アヴェンタドールSVJが手元を去ってスグ、ある情報筋から入電。なにやらスゲえクルマを発見したと。とはいえどんなクルマが来てもなびく事はないよ。クルマ中心の生活はもう過去。今は新たな世界に進みたい。趣味車はケーニッヒベンツだけで充分なんだ。

・・・でもね・・男には決断しなきゃならないときがある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 

AMG 560SEC ワイドブリスターフェンダー!

AMGフルコンプリート 
ヤナセ正規物!

 
 

うーん・・分かってくれる人いるかなー・・・詳しい人が見たら発狂するんじゃねえかなこのクルマ。発狂した人、「発狂しました」って言ってみちくり。

こんな歴史の証人を持ってこられたら断るって選択肢あるわけないよね・・。まぁいいよ。オレ、ニッチな世界好きだから分かる人だけ分かってくれればいいよ。

ちなみに世界的なサザビーズオークションでも過去2台実績があるようだ。つまりそういうクルマだっていうことよ。

 
 

アヴェンタドールを降りた瞬間やってきたこの商談。ケーニッヒベンツといい、このクルマといい、話が来るタイミングが絶妙すぎる。何かほんとに見えない力が働いていそうな勢い。

ちゅうわけで世界でも50台ほどしか作られていないという噂の名車AMG 560SEC DOHC-6.0 WideBody。次なるオーナーはオレになりますたぁ。

 
 

ボクはこれをコレクターから譲り受けたんだ。何人かスグに現金を持ってくるという人がいたが、w126が好きなことと、ケーニッヒを愛している事、過去にAMG E60と560SELハンマーの所有実績が功を奏し、ボクが引継ぎ相手に適任だということになった。正直言って驚いたよ。これほど良い状態で残ってるとはね。

 
 

現代スーパーカーはユーザーが選びたい放題だろ、中古車市場からも新車ディーラーからも、選択肢はたっくさんある。ユーザーが現代スパカを手に入れるために必要なもの。それはただのカネ。

ネオクラシックベンツW126系の頂点。AMGがまだメルセデスに組み込まれていない時代のAMG 560SEC DOHC-6.0 WideBody。これ系はね、クルマがユーザーを選ぶんだ。カネがあっても欲しいって思っても手に入りはしない。なんせ数が少なすぎるからね。

何人も手にしたい人がいても、物は目の前にあるたった一つ。「買ってやるよ」なんて通じないよ。「買わせて下さいお願いします」だよ。やれやれ、新型を求め、気の利いたディーラーと付き合ってりゃワケないけど、こういうコレクターズアイテムはカネ以外の要素見られるからな。買い手の立場、弱いのぅ。

 
 

AMGワイドの凄まじい圧力

 
目の前に歴史の証人とも言うべき希少車。それも過去手放したことに激しく後悔した560SELの上位版560SEC AMG ワイド。こんな商談流すワケに行かないよね。しかもアヴェンタドールSVJを手放した翌日だぜ話がきたの。「オレに乗れるのはお前だけだ」って言われた気分だよ。これほど運命ってやつを感じた事はない。

欲しい人は隣にたくさんいるのよ。キャッシュ片手に。決断のためオレに許された時間は1秒。相場?そんなもんないよ。こんなん元オーナーの言い値。それを飲めるか飲めないか。帰ってゆっくり考えますなんて通用しないぜ。

オレはアヴェンタSVJを3日で売り、名車AMG 560SEC ワイドを1秒で即決した。オトコだろぅ?

 
 

AMG 3ピースホイール再びか・・オレはかつてこのアルミを12本所有した。特筆すべきはこの3ピースホイール、OZのピアスボルトがそのまま残ってる。つまり当時からリペアしていないということだ。コイツはありのままの姿で30年近く状態を保っていたことになる。元オーナーは偉人だね。

 
 

価格?安くはないさ。でもアヴェンタドールなんかに比べれば大したことない。

 
 

こいつのメリット?そうだねぇ、クソニッチな世界の更にニッチなクルマだからな・・変人認定されるくらいしかメリットはない。

でもあえていうなら・・

 
 
 
 

売れば儲かる

 
 

あぁもちろん元オーナーからは売らないでくれって言われてるよ。特に海外に流出させるなって。その気持ち、よーく分かる。大丈夫、数年は売る気ない。だって手放したら二度と手に入らないから。これは日本人という几帳面なDNAが残した歴史的名車なんだ。30年ずーっと、普遍的に愛を注がれ、状態を保たれた個体。ここまで残すのは世界的コレクターか、日本人しかいない。

 
 

これ系のクルマは日本から海外への流出が激しい。海外では日本物イコール、バリもんだからね。国外へ出たら最後、もう二度と戻ってはきまい。だから元オーナーが海外流出を拒む心情はよく分かるし、ボクも同じ想いさ。

 
 

でもね、日本では価値がつかないのよコレ系は。ネオクラシックを楽しむ人が減ったってこともあるし、こういうクルマに資金を投入するほど今の日本は潤っていないのが現状だし、これからはもっと厳しくなるだろう。

 
 

つまりね、海外ユーザーのほうが日本ユーザーよりクルマに対して正当な評価を下してくれるってことに意識を転換するべきなんだ。ちなみにココで言う正当な評価ってのはクルマ個体としてもそうだけど、投資商品の一つとしての評価だ。

 
 

クラシックカー系は投資商品の一つ

 
日本では馴染みがないけど、海外ではクラシックカーを株や金、金融商品と並ぶ投資商品の一つとして普通に受け入れられている。(クラシックカーの投資分析ツールもあるよ)今はクラシックカーも値上がりのピークを迎え、投資家の目は80、90年代ネオクラシックに向いているんだ。どうあがいたって個体数は減少する他ないから、遅かれ早かれジワジワ値を上げていくのは必至。

 
 

評価されやすいのは?

 
値を上げやすい(評価されやすい)のはまず生産台数が少ないこと。これ重要(アヴェンタみたいに限定900台!とかダメ)。それに走りを重視したチューンドモデルは特に評価が上がるね。ベンツの190Eエボ2なんかいい例さ。この数年で4倍から5倍まで値が上がったよ。

 
 

AMGワイドは神マシン?

 
今回手に入れたAMG 560SEC ワイドボディ。こいつも当然投資商品としての性格を有している。なんてたって個体数が異様に少ない。でもボクはそれ目当てで購入を決めたワケじゃないよ。知っての通りw126が大好きだったことと、以前にAMGハンマーを手放した事による後悔の念によるところが大きい。今一度90年代のw126系AMGに乗りたかったんだ。この560SECワイドはまさに90年代AMGでは最高峰に位置する。クルマとして楽しめる以外にも投資商品としての性格を有しているなんて、ボクにとってコイツは神マシンだよ。

 
 

新しい物へ目がいきがちな日本

 
ボクの印象だけどね、日本はクルマだけじゃなくあらゆるモノに対して新しさを求める傾向にある。特にオークションで海外に流れていく個体の話を聞いてると、余裕で日本人だって買える値段なのに、海外業者に負けちゃうんだよね。つまり国内では在庫として置いといても売れないってことだよ。貴重なモデルでもまだ安いもの、例えばw140のAMGなんて、数百万で海外に出てっちゃう・・日本人の目から見ると単なる型落ちベンツなんだろうな。悲しい。

とりわけボクが乗ってるw126や、徐々に評価を上げてきているw140は日本ではイメージが悪いらしいんだ。やれヤクザだとか不良が乗ってたってよく言われるんだけど、世界がフラットに開かれた現在、そういうイメージなんてぶっちゃけどうでもよくて、クルマそのものが持つ性格を評価するべきさ。ま、走ってて道を譲ってくれるのはありがたいけどぅ。

 
 

ちゅうわけで、もしオレはコイツを売るときがあれば、日本市場に、ましてや業者に流すつもりはサラサラない。堂々と価値を分かってくれるたった一人のオーナーを世界中から探す。そんなのもネット一つでできるからね。もはやコイツはコレクターズカーだから、その時は世界オークションに挑戦してみたいんだ。入札日は家族でその国まで旅行がてら見に行って大興奮してホクホクになって帰国する。おもしろそうでしょ。これも夢の一つさ。

 
 

だからコイツは持ってるだけでいいの。それだけでもなんか嬉しいの。

 
 

かつて所有したw124 AMG E60とw126 AMG 560SELハンマー。2014年。ボクはこれを手放して激しく後悔した。なんせw124 AMG E60はボディカラーがメーカー特注。w126 AMG 560SELハンマーに至っては程度極上の人気カラーブルブラ。今売ったらすげえことなってただろうなぁ。しかしもうこの2台は戻らない。でもアヴェンタドールを降りた今、

 
 

バリモンのフルノーマル560SELと、

 
 

世界50セットのボディキットをまとう560SELケーニッヒ。

 
 

そして世界に50台もない、AMG 560SEC ワイドブリスター。

こうしてボクはネオクラベンツに舞い戻る。過去には戻らない主義だけど、ネオクラべンツを離れたこの5年間、狂ったようにいろんなクルマに乗ったし、アヴェンタドールまで登ることができた。でも趣味車としてのポジションはやっぱりネオクラベンツしかなかったよ。人の人生、時には再帰も必要ってことか。

AMG 560SEC ワイド。世界には、いやこの日本にもまだ僅かながら残ってるはずだけど、路上で見る機会はほぼないはず。今となってはコレクターズアイテムだからね、実用どころか保存が望ましい。でもオレは・・

 

普通に乗り回す

 

うん乗るよ。歴史的名車でコンビニ行ったりデニーズいったりするんだぁ。みんな見かけたら手振ってね。

おぅそこのカメラ少年たち。週末ともなると10分に一回は見かける現代スーパーカーにもう飽きてるんだろ?これからは白きケーニッヒと、黒きブリスターにレンズを向けるがよい。

・・え?ネオクラベンツなんて興味ない・・?オーケー。君とは友達になれなそうだ。