いきなりですが、愛車w126 560SEC AMG6.0Wideを眺めてるうちに、将来、コイツが資産たるものか、ジャンク品で終わるのか。結末を予想したくなりました。

未来を予想するには過去から。

さっそく過去の同車両のオークション情報を調べ、表にしました。

 
 

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情報が取れたのは過去9台。ざっと見ると、世界のw126ヲタクが何をどう評価してるかが読み取れます。簡単にまとめてみます。

まず最も高い評価は、AMGがチューンしたM117ヘッド(通称ハンマーヘッドエンジン)の6リッターエンジンを搭載しており、ブリスター化されたボディに、走行距離が2万ー3万キロ台ということです。
この条件に該当するのが表の7番。M117ヘッド最終年である1990年モノです。取引価格は000万円を超えています。にわかに信じられない。30年前の、一時は下品な代物と思われたネオクラシックベンツが、現代スーパーカープライスを超えていこうとしています。

しかし、このM117ヘッド以降、1年間だけ製造されたM119ヘッドになると、最高価格で2000万弱と弱気。それでもスゴイ値上がりだけど。(表6番)。M117ヘッドは整備が難しく維持はM119のほうがしやすいですが、世界のw126ヲタ達はそれでもM117ハンマーヘッドエンジンに魅力を感じているということです。

この表を見ていると、出品されたほとんどの車両は日本から持ち込まれたモノであることが分かります。一説によるとこのw126 560SEC AMG6.0Wideは50台ほどしか作られなかったと言われています。そのうち海外市場に出た車両ほとんどが日本モノ。これは日本市場から名車が失われつつあることを意味します。残念な事ではありますが、このグローバル化された社会、豊富な資金さえあれば海外から取り返す事も不可能ではないでしょう。

ネオクラシックベンツのおもしろいところは、クラスが多岐にわたり、それぞれにファンがいる事です。Sクラスファンの人もいればEクラスファンの人もいて、AMGはそれぞれのクラスでしっかりとしたクルマを作っています。
またクラシックカーとは違って、現代でも十分に使い倒せるクオリティを持ち、ゴリゴリな電子制御は用いられていないため、修理も比較的容易です。当時のAMG車両は現代車のように大量生産をしていません。供給数が少ないクルマは価格が安定し、欲しい人の数に比例して価値を上げていきます。価値が年々高まれば、修理に費やす熱意も高まります。そうやって愛車の価値を上げていき、再販して利益を獲得するというのもクルマの楽しみです。

ということでw126 560SEC AMGの過去相場と簡単な考察でした。この先、90年代AMG車両がどういう評価になっていくのかは分かりませんが、世界の取引状況を見ていると、値が下がり続け最終的にジャンク品になるような結末は現実的ではないでしょう。控え目にみても緩やかな値上がりは続くと思います。つまりネオクラベンツは資産として持つに足る存在であるということです。

RMサザビーズはw126 560SEC AMG6.0WIDEをこう評価しています。

this 6.0-liter 560 SEC is undoubtedly the finest example of the company’s early heyday.
この6リッター560 SECは間違いなく、AMG全盛期初期、最高の事例です。

 

あぁ次はV12エンジンのw140 S600に乗りたい。