クランツレ物語3 – ポータブルマシン製作開始
コンパクトでスタイリッシュ、ウォールマウント可能な高圧洗浄機を作りたい。日本クランツレを訪問して多くのヒントを得た私は東京に戻り早速夢を実現するため、製作に取り掛かった。
[clear]今の姿はこういう形。頭にのっかっているブルーの構造物が電源ボックスである。殻から剥いた状態で、この姿のまま在るにはあまりにも不格好だ。この電源ボックスを変更したい。
[clear]電源ボックスの中はこうなっている。大型のコンデンサーが一つ、もう一つ同じものが外についている。80マイクロファラット×2。これだけの大容量のコンデンサーを装備しているのは大型モーターを安全に始動させるため。
[clear]電源ボックスを変えるにはすべての配線を一旦外す必要がある。配線をたどりながら分解していく。
[clear]狭い空間に配線が押し込まれているので外すのが大変だ。
[clear]一通り分解。
[clear]2つ目のコンデンサーは隠すように設置してある。固定金具が固いので556で滑りを良くすると簡単に外れる。
[clear]これが新しい電源ボックス。日本クランツレから調達したもの。日本では市販されていないタイプだが、特別に供給してもらった。
[clear]下が新しい電源ボックス。空間が旧タイプと比べてタイトだ。
[clear]案の定、コンデンサーがうまく入らなかった。
[clear]小さめのコンデンサーを持ってきた。しかし今度は小さすぎて空間に遊びが出てしまうのと、80マイクロファラットの容量モデルがない。ここで頓挫。
[clear]電源ボックスを外すためにカットした配線。再接続するためのコネクタと工具を持っていなかった事に気付いた。ここで更に頓挫。
[clear]アキバの電気街に行ってみた。電子パーツがたくさん。こうして見るとおもしろいものばかり扱っているアキバ電気街。昔に比べるとだいぶ廃れてしまったけど、目で見て選べるのは刺激的。必要な部材も購入できた。ずっと残ってて欲しい。
[clear]うまく再接続ができた。フェルール端子。ヨーロッパでは主流の規格のようだ。専用の圧着工具が必要。
[clear]コンデンサーのケーブルを通すための穴を空ける。
[clear]邪魔をしているステー部分をカット。リューターでバリ取りも忘れず行った。
[clear]配線を試行錯誤してなんとか収め、コンデンサーもうまく設置できた。
[clear]うまくまとまった。
[clear]仮設置。しかしよく見ると赤丸の部分のスイッチがステンレスハンドルに干渉して曲がってしまっている。これは不格好。水平でなければダメだ。これはポンプを制御するトータルストップスイッチで、加工は不可能だ。またまた頓挫。違う形のスイッチが必要だ。もうこれは自分ではどうしようもできないので、クランツレ藤井氏に相談することにした。続く。