今日はエンジン屋さんに行ってきた。なんでもケーニッヒについているスーパーチャージャーの修理が可能どころか、いくつか中古製品まで持っているという。

 

このショップは読者からの投稿で知った。メルセデスの歴史的名車が入庫していることからも有名店であることがうかがえる。

 

少し緊張したが、エンジニアが丁寧に対応してくれた。過去に何台もケーニッヒスパチャを触った実績があるらしい。

試乗チェックをしてくれた。ミッションのクラッチが減ってきてるという指摘。あとスパチャはおそらくほとんど効いていないだろうという見解。というか、このエンジン、満足に出力が出ていないのではないかとも。

 

スパチャのベルトが細いという指摘。本来はこの太さの様子。ま、細くても問題はなさそう。

 

数時間に渡りいろいろ説明してくれた。オーバーホール中のたくさんのエンジンの作業場も見せてくれた。多分、ここならハンマーエンジンとか余裕で治せそうな勢い。

 

スパチャは今のアルベルト製(アルブレックス、アルバートとも言われたりする)のを復活させることは可能な様子。本来、アルベルト製のスパチャはピストンまで加工する必要があるっぽい。その細かなデータもアルベルト社から共有を受けていると。もちろん追加インジェクターも打つ必要あり。

追加インジェクターの場所はここっぽい。

もちろんボクのスパチャは完全に閉じられてる。ってことはピストン加工・・までされてるはずもないよねぇ・・ぽん付け。そういうことだよ。

エンジニアはエンジン、ミッション、スーパーチャージャー、すべてを加味した視点でいくつかの案を示してくれた。この年代のスパチャでも400PSは到達できるという。更に上を狙うワケでなければ必ずしもメタルガスケットは必要ないかもしれないとも。あとはボクがどういう理想を描くかだ。


アルベルトのスーパーチャージャーをフル活用しようと決めた瞬間、ピストン加工に踏み切る必要があるし、追加インジェクターを打ち、燃料制御でサブコンがインストールされるだろう。エンジニアによると、インタークーラーは付けた方が良いという事なので、おそらくパイプの取り回しなど、大掛かりな作業になると予想する。そこまでやるか、ノーマルに戻すか。難しい問題だ。

 

エンジニアは可能な限り考えうる策を提示してくれた。スパチャを既存のモノ(例えばHKSとか)にリプレースする、手持ちの中古品で修理する、エンジンを載せ替える。どれも良いけど、ボクにはどの選択が最善なのかジャッジできなかった。

 

しかしボクみたいな素人にもこのショップはこれでもかっていうくらい懇切丁寧だった。このエンジン屋さんに治せないものはなさそう。まさに最終兵器。H間氏。スペシャルさんくす。