キャラットメルセデスのエンブレムが欲しいとケーニッヒマニアのO氏から入電。

キャラット社のエンブレムは金属でできており、いたずらで外されることもあると聞いた。なので以前、職人さんに依頼して、元の金属プレートから型を起こしてもらって複製したものを保管していた。

ケーニッヒ狂いのO氏が持つ車両のほとんどが、このキャラット社が仕立てたベース車両を元にケーニッヒ化されている。ある意味究極。

ケーニッヒマニアは生息数が少なく、絶滅危惧種に指定されている。だからこうやって持ってるパーツをシェアしたりすることは重要だ。ケーニッヒメルセデスが日本の旧車マーケットから消滅しないために。

w126メルセデスのバブリーな仕立て屋キャラット社だけど、当時は様々なグレードがあったもよう。オーダーメイドに対応してたこともあって、個体で仕様が違うことも多いので一概に何が上級で何が低級かとはいいずらいところもある。

このエンブレムはクラリティのグレードのものだが、例えば更にゴージャスな”カリナン”というグレードはすごい。過去blowで売っていたのを紹介する。

ダッシュ、天井、なにからなにまで総入れ替えのゲテモノ仕様。クルマってのは時代背景を映す鏡。当時がいかに物質主義であったかを物語る。高ければ高いほどよかった。キャラットメルセデスはその象徴。豪華さこそが権力。金こそ正義。う〜ん、バルブに生きてみたかった。

旧車はその時代に戻れるタイムマシンのようなものなんでしょう。