今日は取引のある不動産会社と話をした。都心中古ワンルーム業界ではトップの会社だ。

退去率が微増しているようだ。やはりワンルーム市場にも徐々にコロナショックの影響が出始めている。新規契約数は減少しているが、更新件数は増えている。要は人が動いていない。目下厳しいとしているのは都心から少し離れたエリアで、賃貸付けに苦戦が見られるとのこと。

退去している人達の多くは外国勢と大学生が目立つ。外国勢はしょうがないにしても、大学生は結構悲惨で、年内リモート授業になってしまっているところが多く、都心にいまいま住む理由がなくなってしまっている。一旦実家に退避して来期に出直しという流れか。

都心ワンルームに住む人達の属性は社会人1年目、現役世代、独身の消費が厚い層だ。この市場の流れを知る事は重要。

都心への流入者数(地方から)については特に目立った減少は見られない様子。このコロナ下で地方分散が叫ばれているが、流出は一時的かつミクロな現象で、長い目で見れば今までと変わらず東京一極集中は続くだろう。むしろ不景気が悪化すれば、仕事とサービスの質を求めて更なる東京集中を招く可能性は高い。来期の新卒枠で学生と面接をしていると、「地元は仕事がない」と一様に口を揃える。もはや地方には若手がキャリアを築く土壌がない。

コロナによって人口減小幅は大きくなった。その影響が社会にモロに出てくるのは20年後あたり。超長期視点で言えば、地方の公共サービスは先細り、ますますの衰退は免れないだろう。
営業マン「東京は国です」。よく言ったもんだぜ。