w126 560SELキャラット・ケーニッヒの鈑金状況の確認にいった。

去年から560SELケーニッヒは鈑金フェーズに入った。内容は外装のフルリフレッシュ。可能な限りエアロを外し、サビを除去。そして白いボディを元色のソリッドブラックに塗り替える。

もともとこのケーニッヒのボディの状態は悪かった。特にエアロの継ぎ目。水分がそこから入り込み、ボディのサビが広がっている。場所によっては穴が空いてしまっており、補修には鉄板を溶接する必要がある。とても面倒でいくつもの鈑金屋さんから断れてしまった。今受けてもらっている鈑金屋さんは一人で営んでいて「納期に余裕を見てくれるなら」ということで受けてもらった。

これが現状。だいぶ作業は進んでいるように見える。

ボンネットにだいぶ手を焼いた様子。元の白色だと目立たなかったが、実際はかなり表面が凸凹しているらしい。これからソリッドブラックに塗るとなると、確実にムラが目立つようになるので、平面を出す作業に苦労しているという。

これはもっとも劣化の激しい右サイドのエアロ。ボディにかなりサビが回ってたらしい。

かなりサビが取れている。ケーニッヒ仕様はエアロ・ボディの切った貼った作業になるので、どうしても切れ目から水分が入り込む。サビとの戦いだ。

リアフェンダーの部分。ケーニッヒVer1のエアロは極度にオーバーフェンダー化されているので、鉄板で補強が入ってるようす。ここもサビが酷く、除去に時間を要したらしい。

もとはこれくらいサビがあった。

ルーフはキレイに塗装が剥がされている。

ルーフの塗膜を剥がす工程。塗装剥離剤が使われている。

塗った先から塗膜が剥がれていく。

それをコテで削り取る。

これが素の状態。剥離剤を使うのはルーフだけで、あとは削るって除去するようだ。全塗装といっても様々で、安価な施工だと元の塗装の上から新たな塗装をするのだが、このケーニッヒの元の塗装状態は良いとは言えなかったので、一度塗装を剥離してから新たな色を入れるという仕様にした。

割れたエアロ。

サビによって穴の空いたドアパネル。

リアの窓枠。この部分は水の通り道になっていて、特にサビがひどい。

トランク部分。サビが侵食してボディに穴が開いている。こういった部分一つ一つを手作業で補修していく。

残せるところは残し、補修が必要な部分は徹底して補修してもらっている。

手がはいったボンネットはかなりキレイな状態になっていた。

整備した機関系。鈑金中で長いこと不動のままでもエンジンの調子は良いようだ。

時間はかかるけど、着実に作業は進行している。気長に待ちたい。