撮影活動の舞台裏
↓の写真について語らせてください。
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まだカメラが大好きで写真撮りまくってた時代のものです。ロサンゼルスのマンハッタンビーチというところで撮りました。
ロスで写真活動していた時に、在住の日本人の方が噂を聞きつけてモデル志願してくれたのです。よって一般素人さんです。
[clear]撮影風景はこんな感じでした。昼間から夜までずーっとぶっつづけで撮影してました。撮影の場合、モデルさんの希望シーンを撮ることはなくて、すべてカメラマンのイメージで構図を作ります。なので納得いかなければ何度も何度も繰り返し撮影を行います。モデルさんは大変です。
[clear]こんなポーズさせてみては、なんか違うなぁって。何回も何回も繰り返します。
[clear]モデルさんとのコミュニケーションが重要です。
[clear]こうやって自分のイメージに一歩一歩近づけていきます。
[clear]座ってもらったり。
[clear]立ってもらったり。
[clear]飛んでもらったり。
[clear]同じ景色が広がる広大なビーチですが、レンズの中から見える景色は違ったものになります。だから構図探して走りまくらないといけない。カメラってスポーツ。
ファインダーのぞいた瞬間、あらゆる雑念は消えるんです。理想のイメージに脳内うめつくされる。社会とか人のつながりとかどうだっていいやと思えちゃうほど。これがホントの趣味ってもんですねぇ。
[clear]何百っていうシャッターを切って、よかったなと思えるショットは数枚しかありません。その写真から不要なものを取り除き、
[clear]こうして自分の思うままに作り上げます。
一日中、走ったり、飛んだり、汗かきながら撮影をして、ほんの数枚だけを仕上げます。それをモデルさんに送ってあげるとすごく喜んでくれます。ボクも自分の感性を認めてもらえると感動します。お金のやりとりはありません。大の大人達が報酬もなしに作品のためだけに時間割いてまで飛んだり砂かぶったりしちゃうんだから、やっぱカメラっておもしろい。ロサンゼルスという異国の地で、まだ充分に生活に慣れていなくても、一つクリエイティブ能力を持つだけで様々な関係が生まれ、それがロサンゼルス生活に色を付けてくれました。
今はもう、自由に撮影活動をすることが難しくなってしまいました。元の世界がとても恋しいです。