数年に渡るスパカライフを終えた。それに伴いライフスタイルが大きく変わりつつある。自分の弱さも鮮明になり、今ボクがやるべきことが見えてきてる。胸の内を全部伝えるのは難しいけど、過去のスパカライフな自分と、今のスパカ無き自分を比較しながら端的に語ってみたい。

まず今のボクの現状なんすけど、アメリカで数年事業立ち上げをやってきますた。んでここにきてようやく見えてきた感があるっす。も少し細かく言うとアメリカで作った商品を自社ブランド化して日本を皮切りにアジア圏に広げていこうという目論み。今は日本でマネタイズが成功し始めた段階っす。

こう書くと聞こえはいいかもしんないっすけど、まったく自分的には満足できるレベルじゃないんすよね。それにはいろんな理由があるっすよ。全部は語れないけど、やっぱ根底にある問題として”他人任せ”ってことがあるっす。言語の壁を乗り越えられてないってことっすね。ほんでこの”他人任せ”をこじらせていくと、異国の環境で強く生きていくというよりは、楽な方へ楽な方へ逃げる事が習慣化されてしまったようにも思うっす。そういう自分にまた嫌気が指すんすよ。最初の渡米の時のエネルギーに満ちたオレはどこいったってな。このままだと自分は何者なのか自信を持って言えなくなるし、ビジネスも停滞を迎えるはずっす。このままだとよくない。ボクは大きな失敗を目の前にして今自分が変わらなければならない状況に置かれているってことっす。

アメリカ。もはや意地か

何故ボクはアメリカに執着するのか。実は今のカリフォルニアライフを構築するずっと前、ボクは一度アメリカに挑戦している。トライしたのはサンディエゴだった。多くは語らないが、ボロ雑巾のようになった。誰にも相手されず、取引は一度も成立せず、仲介をお願いした人にも見捨てられた。アメリカは憧れでもなんでもなく、人生で最も敗北を味わった土地なのだ。だから失敗を失敗のまま終わらせず、成功へ持っていきたい。ボクがアメリカにこだわる理由はこういうこと。敗北の理由もわかっている。言語と文化の壁を乗り越えようとせず、短絡的思考ですべてを他人に任せてしまった。アメリカという土地は”個”が重要視されるから、人任せにしてる奴など誰も見向きもしない。ボクは失敗するべくして失敗した。そして今、また同じ失敗を迎えようとしている。なんとかしなければ。

能力不足の露呈

数年に及ぶアメリカライフという多人種の環境が価値観に変化を起こさせ、別の視点で日本を見るようになった。そして異国でうまく振舞えない自分への嫌気がここ最近増していた。アメリカで差別っていう差別を経験した。でも本当は差別なんかじゃなくて、自分の能力不足だったということにも気づいた。自分は何者で何を求めているのか。そういう事を英語でハッキリ伝えられない自分が本当にイヤだ。なのにスーパーカーっていう趣味だけは一級っていう自分はもっとイヤだった。

成長の停滞を認識

アヴェンタドールにより恍惚とした日々を過ごした。良いと思える事はたくさんあった。でも費やした時間に対して自分の能力が上がる事はなかった。ボクに必要なのは学習だったのに、そこに割く意識エネルギーの多くをクルマに費やしてしまった。結果的に自然と楽な道を選択し、アメリカにいても日本語が通じる環境へ身を寄せてしまった。

自己改革の必要性を確信

中小ベンチャーは安定しない。土台が強い大手と比べて、ボクのようなスモール企業は人材の品質に未来が左右される。ある時ボクは気づいた。中小ベンチャーが人材の質に依存するなら、会社は経営陣の能力を超えて成長することはない。となれば、ボク自身の能力を高める事がなにより重要なのではないかと。

アヴェンタドール。それは究極の堕落。

スパカ無き今の自分が、過去の自分を評価するならば、アヴェンタドールとの日々は究極の堕落だった。その時の自分を振り返ると滑稽にすら見える。要は、本当は自己能力UPに注力しなければいけなかったのに、その意識エネルギーをクルマという物質に注ぎ込んでしまった。ということですね。あぁボクは弱い人間さ。

でもねスパカライフに少しの後悔はあれど悪い事だったとは思わない。スーパーカーには所有してみないと分からない世界があったし、所有した事で、今は心の底から自分には必要ないものだと思えるようになった。物質主義から抜け出すのは簡単な事ではないけれど、結果的にアヴェンタドールという究極の物質が、物質に依存しない世界(自己の価値を上げる事)を見せようとしてくれている。ボクの成長プロセスにおいて、アヴェンタドールは大きな役割を果たしてくれた。もしまたスーパーカーに乗る時が来るならば、すべてをやり切り、自分に成長を求めなくなった時だろう。その時はもう堕落とは言わない。

スパカライフ終了は新たなチャンス

妻マッキーは、アヴェンタドールを手放す時にボクを気遣った。「趣味がなくなって喪失感に支配されないか」ってね。だけど実際それはなかった。むしろ解放的な気分さえ味わえた。

人間だって意識エネルギーのキャパは決まってる。強烈な魅力を持つスパカはオーナーの意識エネルギーを吸収しやすい。つまり、頭の中で常にクルマの事が気になる。手に入れたい。カスタムしたい。などの物欲に支配される。値落ち、型落ち、抽選落ち、みたいなネガティブに支配されやすくなる。人によく見られたい。ステータスが欲しいなどの承認欲求に支配される。って事です。

アヴェンタドールを手放した今、こういった要素に縛られていたボクの意識エネルギーは解放され、今また新たな目標に全力投入できるようになった。これで能力不足な自分を変える事に意識を集中できる。

新たな目標。世界で戦える人材へ自分を改造する

ミート君と役員Aと討論をした。やはりもっと強力に海外展開を目指そうという事になった。そしてそれに必要な能力(英語力や思考力)がボクに足りてない事も浮き彫りになった。特にアメリカで力強く進んでいくためには、今までの自分そのものを過去に葬り去り、新たな自分を作り上げる必要がある。

まとめ

だらだら書いたけど、まとめると以下の通りっす。

これからもっとビジネス的な成長をしていくためには自分の価値(能力)を上げなければいけない事が分かった。(自己レベルの認識)

しかしここ数年の自分に能力UPはなかった。無意識に楽な道へ逃げていた。この怠慢グセはボクの人格のかなり根深いところまで侵食している。(停滞と堕落を認める)

怠慢グセを消し去り、アグレッシブな自分に戻る必要がある。自分が変わらなければ子供の未来、会社の未来を創れない。(変化の必要性を認識)

そのためには今の自分のライフスタイル、人間関係、考え方、すべてを一度壊し、新たに構築し直す必要がある。(破壊と創造)

ちゅうわけで、これからポツポツとどうやって変化していくのかを書いていこうと思うっす。