80年代、90年代に一世を風靡したメルセデス。W124とW126。

今回は

 

将来損をしない買い物はどっち?

 

という視点で見てみたい。すべてボクの持論だからなーんも責任は持たない。

W124 500EとW126 560SELはどちらもセダンだけど、W124は一般車、W126は高級車ってざっくりイメージしてもらえばよい。しかしw124の500Eというグレードに限ってはW126を凌ぐほどの新車価格だしポルシェが生産したって巷では言われていて、世界的に評価されているクルマだよ。

特に最近ではW124の500Eの値上がりが激しく、日本で良いタマはほとんど海外に流れてしまったようにも思う。これはW126 560SELも同様だにぇ。数年前から急激に海外輸出が盛んになり、高値が付くということでオーナーがどんどん手放してしまったんだ。もう日本で良い出物に出会い、それを格安で手に入れることは至難の業だよ。

もしネオクラ、特にW124、W126が好きで、今手に入れたいと思うならどっちが良いか。探ってみようぅー。

本当にネオクラシックベンツは減少したのか?

中古車サイトを見てみるとそれなりにタマ数はあるようにも思う。本当に減少したのか少し懐疑的。でもこれは本当。ネオクラ専門店に話を聞くと、業者オークションでこぞって海外勢が買い占めていると言う。実際に仕入れに困り、他車種への転換を迫られているところを見ると、確実に日本に流通しているネオクラベンツは減少したと言えよう。

特にW124 500Eの値上がりは顕著

500Eは世界的に評価されている傾向。特別モデルであるAMG E60は1千万を超える値段まで上昇を続けている。W124には前期モデル(~93年まで)と後期モデル(~95年まで)となっているよ。前期最終、後期最終リミテッドが最も高値が付くと言われている。

今の日本市場の価格設定は海外意識

程度極上の500Eは800万とか平気で値付けされる。走行10万キロ近くのタマであってもそれなりの価格になっているよ。これはもう残価設定で新しいクルマを乗り継ぐ文化ができあがった日本人では手が出せないというか、欲しくもないでしょう。グーネットやカーセンサーは海外業者が見ていて、輸入代行業者を使って買い付けにきているようだ。

w124 vs w126。ファンが多いのは!?

これは圧倒的にW124。googleの検索結果や、googleが提供している検索ワードリサーチツールを使って調査してみると、w124は数千~数万という検索クエリに対してw126は計測不能。つまり認識するほど検索されていないということ。

しかしどちらも素晴らしいクルマ

世間的人気は圧倒的にW124 500Eだ。その特別版であるE60、そしてW126のAMGハンマーヘッド。どちらも乗ったボクが最終的に評価したのは世間と逆張ってW126ですた。良くも悪くもW124はフツウなんだよね。でもそういう設計思想なんだぜW124は。

今買うならどっちが良い?W124の場合

もし今どちらかを狙うなら、W126をオススメするぜ。何故ならW124 500Eは値が上がりきってしまったからだよ。例を示そう。

▼92年式 W124 500Eの値動き▼

 

このグラフは世界的W124の相場を表したレポートから抜粋したもの。海外ではこういった値動きの動向を細かく追う投資ツールみたいなのが揃っているよ。クラシック系は投資として見られる傾向が強いからね。”好きだから価値なんて関係なく乗る”ってのも全然オーケーだけど、しっかり今後の価値を見定めてから買うのは重要な事さ。お金持ちがなぜリセールバリューを気にするか。それは常に自分の資産価値に細心の注意を払っているからさ。富裕層たちがフェラーリに流れやすいのはこういう事でもある。

グラフで見ると2018年でバカーンと上がってるね。そして横ばい。とりあえず上がるだけ上がって落ちついた感あるね。もしかしたらまた上がるかもしれないけど、他車種を見るとここまで上がって、更に値を上げる動きは少し考えずらい。このまま高止まりが続くかもしれないね。つまり今買うと、一番高い時に買ってしまうことになる。

極上ものは900万もの価値

グラフなんだけど、一番上の線がコンクールコンディション(程度極上もの)を示したもので、下の線にいくにつれ程度のランクが落ちてるということだよ。完全フルオリジナル、低走行のコンクールレベルは日本円で900万に届きそうな勢いだね。このまま長い年月が経てば新車時くらいの値段まで戻すのかなー。

※コンクールコンディションは限りなく新車に近いって意味。オリジナルを保った状態だね。社外品とかダメダメ。走行距離は必ずしも低くなければならないってわけじゃないらしい。でもね、カスタムされたクルマがサザビーズ(世界的なオークション)でコンクールコンディションって呼ばれたりしてるから、曖昧なとこあるんだよね。

W126を見てみよう!

お次はW126だぜ!

 

▼91年式 W126 560SELの値動き▼

うえぇぇーい!まさに今が値上がり時ぃぃぃぃー!しかも天井知らずぅぅぅー!W126すげえー。数年前はゴミみたいな値段だったのにのぅー。グラフの縦軸はプライスを示しているんだけど、W126はW124に比べてまだまだプライスが低いね。でもこの勢いだとW124あたりまでいくかもしれない。

どちらが買いか、ぜんせーの回答

もしW124、W126どちらも好きで、いずれ乗りたいと考えているなら、今のうち、いや今すぐにW126は確保したほうがベター。W124は多分ずーっと高いままだから、それだけのお金を出し、世界レベルで探し回れば多分いつでも乗れる。なんならいつでもJ-AUTOが程度極上の500Eを提供してくれるはず。

W126の本質を見よ

怖い人が乗ってるーだとか、DQN風だーとか。そんな見方をする人は鼻で笑ってあげよう。バブル期の頃なんて知らないし、所詮日本で作り上げられたイメージなど狭き視点。実にW126は優れたクルマなんだ。そう世界は評価している。そして日本の極上モノを根こそぎ持っていってしまったよ。W126は台数も出たし、値崩れ故、メンテナンスがされず朽ち果ててしまった。たまに出る完璧なコンディションは海外勢が高値を付ける。もう日本でW126を楽しむ機会はずっと減ってしまった。

資産価値になるW126ベンツ!

波はあるだろうけど、モノ自体が増えることはないクラシックカテゴリ。一度値段がつけばそこから下がりづらいのが特徴だ。W126は値上がり中とはいえまだ誰にでも手が出せるし、普通に乗ることもできる。ボクみたいにネオクラ好き、特にW126好きには溜まらないシチュエーション。普段も乗りつつ、価値は上がっていく。あらやだ、まったく損しないじゃない。

楽しんだ後高く売り抜けたいなら!

もし資産価値を維持しつつ、クルマそのものを楽しみたいなら買い方に注意してほしい。まずここら辺のクルマを買う層は海外勢ということ。そして彼らはコンディションにとってもシビアだということ。もっとも高値を付ける(しかもパァンと跳ねる値段)条件は・・・

・ワンオーナー
・完璧な記録簿
・低走行

以上三点です!うーん難しいねー。もしこういうコンディションのW126を持っているなら保存したほうが良いよ。乗るのはほどほどにね。記録簿は絶対なくさないように。え?海外勢に記録簿が読めるのかだって?うん、読める読めないは関係ない。ヒストリーがしっかりしているということが大事なんだ。

ちなみにW126 560SEC(クーペ)はどうか

W126と言えばクーペもあるよね。ボクはセダンが好きだから多分持つことはないけど、一応見てみよう。

▼91年式 W126 560SECの値動き▼

ほぃ!SELと同様、天井知らずの値上がり傾向!しかも値段帯はSELを凌ぐ。すごいねーW126。クーペも欲しくなるぜー。クーペはセダンに比べてタマ数が少ないし、完全な趣味車的扱いだから値上がりも強いと予想。もし低走行、ワンオーナー、記録簿。そしてコンバーチブル仕様なんてあったら・・すごいことになりそう。

 
 

と、いうわけでまとめよう。ボクの回答はW126。これはボクはW126が好きだからってのもあるけど、今上昇トレンドにあるからだ。W124は落ち着いてしまったので、今買うと高値掴みになる。そしてもし価値を維持しながら乗りたい人は、購入後、とにかくカスタムはやめてオリジナルコンディションにこだわること。カスタムしてしまうと途端に価値が落ちるかもしれない。日常使いはやめて、コンディションを保つ程度に乗ること。(たまに乗ると良さを実感できるよ)。定期的にメンテナンスに入れ、履歴を紙として残すこと。そしてそんな乗り方クルマじゃないって思う人、意外とこういう名車保存的な楽しみ方もいいもんだよ。ちなみにボクの持論だけどね、中古車情報に出てるほとんどのw126は程度に対して値段高すぎです。

ほなまた!