コロナ、恐怖ですのぅ。それに伴う失職、これも恐怖ですのぅ。

新卒勢と討論会を行いました。中々興味深い意見が上がりました。

・人命を優先。よって会社はシャットダウンするべき。

・人命にも捉え方がある。雇用が失われるのも人命に関わる事だ。よって可能な限り会社は回すべき。

こうしてデットヒートする者もいれば、静観を決め込む者もいる。若手の行動は実に興味深いです。

既に会社は在宅率を7割弱にまで持っていきました。必要な業務はシフト制で回す事にしました。社会インフラ系の仕事は止められず、中小のボクにとってはこれがもはや限界。でも一部はそれでも尚シャットダウンせよと声を上げてくる。大抵そういう子の背景には地方の親が加担している傾向が強いです。

しょうがないんで、欠勤しても評価対象にしない。自分の意思で休んでOKという通達を出しました。組織全体のバランスを見た上で、最大限すり寄った形です。しかし不服そうです。要は、自分の主張通り会社は止めよ、しかし給料は満額払え。国が助けてくれないなら会社が労働者のすべてを無条件に守れ。そういうことです。彼らの一部はカネは天から降ってくる。会社は労働者のためにある。そう勘違いしているところがあります。主張する者をよく観察すると、連日のネガティブニュースに完全に心が食われている様子が見えます。あんなに笑顔が素晴らしかったのに、今は挨拶もせず、顔は暗く、終始何かに怯え、他者を威嚇しています。自分だけの生活を守るため行き場のない不安を怒りに変えて会社にぶつけるのです。

しかし、この反会社的な声明はある意味良い機会でもあります。人材をスクリーニングする機会です。例えばつながりのある大手IT企業。そこは一早く在宅体制を敷き、更にいち早く在宅期間を6月まで伸ばしました。今はがらんとしたオフィスに社長一人が出勤しているのです。彼の中でどんな考えがあるのか。実はこの機会に大量に人材を振るいに掛け、水面下でリストラを進めるという算段です。リモートワークでパフォーマンスが筒抜けになりますから、在宅を休みと勘違いして結果を出さない人はやがては自分に返ってくるということです。大量解雇時代が静かに幕を明けた。そう思いました。

コロナは労働者の心に闇をもたらしましたが、それ以上に雇う側の心にも壊滅的ダメージを与えています。いつ業界にコロナの魔の手がやってくるのか。今まで培ってきたものが一瞬で消え去り、後は負債しか残りません。そうなってしまうと長年フルコミットしてきた社員、役員の人生を狂わし、かつ経営者は再起不能なほど社会的ダメージを負います。先行き不透明、国からの自粛要請、変わらずかかる固定費、労働者からの突き上げ。しかし経営陣はこういった状況下でも平常心を保たなければなりません。

いろいろ悩んで決心しました。ボクは今、反会社的な人材を養うほどのリスクは負えない。そこに注力するくらいなら、黙々とがんばってる人間を評価してあげたい。「何もしないけど給料は払え」っていう意見にはもう耳を傾けない。こっちも生き残らなきゃぁならない。ここまですり寄って尚も会社に反抗心を燃やすなら、最適解は会社を一早く去る事だと。そう言わなければならない日が近づいてきています。会社は行政指導に乗っ取り、回せる限り回す。コロナを一旦忘れ、いつも通りに会社を運用する。つまりパフォーマンスが悪い人間にはいつも通り指導をし、業務命令に従えないのであれば会社を去る手段を躊躇なく提案する。成果を出す人間はより一層評価する。ブレずに、今まで通り目の前の仕事をやっていく。そう決めました。

コロナ・・これは戦争だなんていうけれど、戦時下、人々の心はまとまってたはず。今は、狂気だ・・狂気が渦巻いている。誰もが自己保身に走り、他者を思いやる事を忘れてしまった。ボクは・・今まで通りの自分でいたい。だから今日も変わらずケーニッヒの整備計画を立てよう。