今日はヲタク感満載の記事です。

現在、

R129 SL500 ケーニッヒと
W126 560SEL ケーニッヒを持っており、レストアをすすめています。

w126 560SELの方が自分のところに来て長いですが、レストアはSL500の方を優先しています。

SL500の方が補修箇所が少なく、機関系も良好なため先に仕上げてしまおうという目論見です。

560SELは機関系はかなり手を入れたので好調を保っていますが、20数点に及ぶウッドパーツのリペアと、全エアロ補修、全塗装が必要です。相当な大仕事になるので、板金屋さんと打合せを繰り返し、機を見て着手しようということになっています。

 

しかし今日は560SELの方に目を向けました。

機関系はおおむね主要部分には手が入っているのですが、エンジンヘッドカバーの劣化が激しいです。

こちらが元々ついていたヘッドカバー。塗装の劣化が激しく、みすぼらしい姿です。
よって、これを再塗装してもらおうと思います。ちなみに今は仮のヘッドカバーを取り付けています。

仮のヘッドカバーは以前、結晶塗装を依頼して仕上げたものです。

ふとエンジンをのぞいてみると・・

 

ヘッドカバーからオイルが漏れていました。

 

これはオイルキャップの口の部分まで結晶塗装が及んでおり、キャップがしっかり閉まり切らないのが原因のようです。

 

ガスケットではなくて、ここからオイルが漏れるって構図は衝撃的でした。ヘッドカバーを塗装するときはキャップ口のところは塗らないように気を付けましょう。キャップがしっかり密着してくれません。
いろいろ悲しかったですが、あくまでこれは仮のヘッドカバーです。気を取り直して、

 

SL500ケーニッヒに着手してくれている板金屋さんにやってきました。

 

塗装を引き受けてもらいました。色は純正のままのブラックで塗ることにしました。凸部分をメッキ仕上げにすることも出来ると提案もらいましたが、純正風を貫くことにしました。ブラストで塗装を剥離してから塗りなおすようです。ヘッドカバーはエンジンルームの印象を大きく左右するので私にとっては非常に重要なパーツです。

 

さて、板金屋さんは絶賛SL500ケーニッヒの外装補修に没頭してくれているようです。早速様子を伺いました。

 

これは取り外されたケーニッヒバンパー。

 

板金屋さんは「この車両からは歴史を感じる」と言います。

 

このように、過去の塗装履歴がくっきりと出ているからです。何度も何度も補修しなおしているのですね。
通常は”程度不良”とみなすのでしょうか。しかし私はそうは思いません。相当に古い車両でも、こうやって補修を繰り返し現代まで姿形を保っているのは素晴らしいと思いました。

 

エアロバンパー裏側です。右部分ほとんどに補修を入れたようです。いやーすごい。板金屋さんてすごい。

 

エアロバンパーをボディに固定するステーです。これが取り外した段階では曲がっていたようです。このステーは鉄で出来ています。バーナーで熱して曲がりを直したようです。板金屋さんてすごい。

 

バンパーが取り外された状態のSLケーニッヒです。

 

このボディフレームの穴にエアロバンパーのステーが取り付けられます。

 

FRP補修の方法を教えてくれました。とても興味深い内容でした。

 

脱落してしまったエアロミラーの取り付けについて話し合いました。ボディに取り付けるのは簡単だけど、走行中に何かとの接触し、脱落してしまうと非常に危険です。よってボディ側とミラーをワイヤーで固定し、最悪の事態でも脱落だけは防ぐという方向でいくことになりました。安全にとても気を使ってくれる姿勢を見てうれしかったです。

 

これがボディ側のミラー部分。金属プレートを自作して、頑丈に固定するようです。板金屋さんてすごい。

 

その他補修箇所について一つ一つ話し合って方向性を決めました。

 

たくさん補修する必要があります。SLケーニッヒは比較的楽な方かと私も板金屋さんも思っていたフシがありましたが、フタを開いてみるとその考えが甘かったと思い知らされました。

しかしもう歩を止めるワケにはいきません。既に機関系、電動ホロには手を入れました。ケーニッヒホイールOZフッツーラもフルリペアに出しています。あとは板金さえ、この板金さえ仕上がればキレイなSLケーニッヒが出来上がります。ベース車両は前期R129 M119エンジン。それがまた良いのです。

そしてご心配なく。このSLケーニッヒと入れ替えで本番、560SELケーニッヒが入庫します。560SELケーニッヒは本当に大仕事になると思います。最近はまたケーニッヒ熱が再燃しています。ソリッドブラックに輝く560SELケーニッヒ。本当にこの目で見ることができるでしょうか。