わかりずらいタイトルでさーせん。今日は最強ケーニッヒオーナーのO氏と遊んできましたー。

 

O氏については以下の記事で述べています。一言で言うと、飛びぬけたケーニッヒヲタです。

 

彼は5台のケーニッヒを所有しているんですが、2台が今整備に出されています。そのうちの一台、キャラット 560SEC ケーニッヒコンバーチブルの修理状況を二人で見学しにいきました。

 

ショップに行くのにアルファードを降りて、O氏のケーニッヒVer2コンバーチブルに乗り換えて向かいます。この車両はターボ搭載です。

 

うひょー

コンバーチブルはんぱねー目立つー。

 

いやーいいねー!

アヴェンタドールSロードスターを思い出すよ。やっぱクーペって趣味要素強いから屋根は開いたほうがいいね!

 

少しこの車両を紹介しましょう。

まずダッシュボードに違和感を感じると思いますが、これは内装が象牙革風に仕上げられているからです。

このクルマ、凄いです。力ある。するどい加速。AMG6リッターよりこっちのほうが速いと思う。エキゾーストサウンドもちょうどいい感じ。V8アメリカンマッスルカーみたいな音。どれだけカネかけたらこうなるねん。

 

コンバチの屋根の接合部のブッシュ。正規パーツはないから3Dプリンタで製作してもらったんだって。このゴムブッシュだけで30万!クレイジー!

 

ウッドも完璧な状態を保っています。

 

ひじょーにキレイです。象牙内装です。椅子とかふっかふかでびびりました。すべて職人技によるものだそうです。象牙をリペアできる職人を探すのに苦労したようです。

 

このクッション、最初からついてたらしいっすよ。キャラット製なのか?

 

ぎっしりつまったターボエンジン。もちろんw126シリーズにターボ設定はありませんから後から構築されたものです。素晴らしい出来のように思いますが、最初の委託先は納得のいく結果を出せなかったようです。よって、西側の専門店で構築しなおしたようです。

 

ほどなくして修理屋さんに到着。職人さんが迎えてくれました。
ここにはO氏のもう一台のコレクション、w126 560SEC キャラット・ケーニッヒコンバーチブルが幌の修理のため入庫しています。

 

あったー!いやー、ただ置いてあるだけで存在感抜群だなケーニッヒは。

 

不動だった幌も、職人のおかげで稼働するようになっていました。完動までもう一歩ってところでしょうか。

 

わかりますか?

ガソリンタンクの形状がまったく違うんですね。幌が格納されるスペースを確保するためにこういった薄型タンクになっているんですね。
ボディ補強も必要だし、コンバーチブル仕様はクルマそのものの構造から違うのです。ノーマル車を屋根切って幌つけりゃいいって話ではないんですね。

 

これはトランクに格納された幌を動かすためのモーターです。当時のままっぽいですね。

 

整備済みのエンジンに載せ替えられています。今後、ターボ化を予定しているようですね。

彼のドライビングスタイルは”走り”に重点が置かれています。よって、エンジン強化は当然のこと、足回り、ブレーキも手が加えられる予定です。
ボクのドライビングスタイルは”ゆとり”です。スピードよりも当時の雰囲気を楽しむ。O氏とは真逆ではありますが、彼の「現代車に劣らないw126を作りたい」というカスタムは理解できます。

 

ボディも当時のままのようです。でも変な割れもサビもありません。ボクの白ケーニッヒは一度板金が入っています。結果、今は各部にサビ、割れがあります。

デリバリから手が加えられていないボディは現在でも残り続け、手が加えられた白ケーニッヒは早々に朽ちる。

なるほど。板金は職人の技術力でここまで差が出るということです。

 

ピレリの225/50タイヤをフロントに履いています。確かケーニッヒBBS15インチアルミのフロントは10Jのはず。10Jに225を履くとかなり引っ張った感がでるんですが、このピレリタイヤはむっちり感が出てて極端な引っ張り感はないですね。良い感じです。

 
 

というわけでドライブして帰りました。刺激的な時間を過ごせました。

彼は朽ち果てたケーニッヒを見ると救い出したい想いに駆られるそうです。彼は捨てられた子犬を拾い上げ、コツコツと育てあげるのです。すべての車両が我が子のようだと言います。30年前のベンツを新車のように仕上げて乗るのが夢だとも。

彼は5台のケーニッヒコレクションに加え、アヴェンタドール、ロールスロイスゴースト、S65も持っています。それらがぶつけられてもなんとも思わないが、ケーニッヒが被害を受けたら泣き崩れると言いました。クルマに対する価値観は人それぞれですが、ケーニッヒに対する熱意は群を抜いています。日本で最強のケーニッヒオーナーと言って間違いないでしょう。感銘を受けました。やはりどの世界にも偉人はいる。すごい。本当に彼はすごい。