オールドメルセデス、R107 560SLのフルディテーリングを開始しました。
まずはエンジンルーム、そしてインテリアウォッシュです。

1986年式のこの560SLはM117 V8エンジンを搭載しています。後の名車、W126/C126 560系の先駆けです。
このコンパクトな車体に大排気量のV8ですから現代でも通用するトルクを備えています。
しかしハードトップは取り外し可能ですが、ようやく大人二人で取り外しできるかっていう重さです。

R107型で560のグレードは珍しいですね。更にノーティカブルーという透き通ったブルー。これは歴史に残る1台です。

R107型はいち早く値段が上昇したモデルでもあります。オールドメルセデスのマーケットにおいて、クーペ、特にSLシリーズが最も早く価値が上昇していく傾向にあります。

ちなみにこの貴重なR107型にもケーニッヒが存在します。ケーニッヒシリーズの中でも特異な存在で、希少性も抜群。そんなR107ケーニッヒを完璧にレストアした人物がいます。ご存知の通り、最強ケーニッヒヲタクのO氏です。

おっと脱線しました。ケーニッヒを語り始めると止まりませんから、今は置いておきましょう。いやしかしこの美しいR107を超ワイドフェンダー化したケーニッヒはヲタクにとってはどんなものよりも輝いて見えるものです。ゲテモノのケーニッヒエアロでも、美しいR107にまとえば・・ってまた脱線しました。ケーニッヒの事は今は置いておきましょう。

 

560SLのエンブレムです。ボディは全体的に水アカに埋め尽くされていました。その水あかも、すでに塗装を侵食しておりクレーター状になっています。こうなってしまうと磨き以外で解決することはできません。何らかの手が施されていないオールドメルセデスは、ほとんどのケースでクレーター状になっていることが多いです。

 

なんということでしょう。リアスポイラーが丸ごとゴムでできています。しかもそれなりに劣化しているので表面が毛羽だっています。コンパウンドの粉が付着すると取り除く事は困難です。
そして劣化ゴムには鉄粉除去剤、アルカリ系の溶剤を使うと変色やシミになる可能性があります。ダメならパーツ交換すれば良いというクルマではありません。中性ケミカルを中心に、可能な限り現状維持を図ります。

 

内装は比較的キレイでした。ウッドパネルは割れはあれど、木目はしっかり残っています。

 

今回はBGMを控えめに、作業音を中心に動画を構成しました。また動画の絵作りも見直しました。より高画質に、より色が美しく出るようにカメラ設定、照明、ソフトウェア、すべてのワークフローを見直しました。トライ&エラーの繰り返しですが、着実に改善していきたいです。


ご視聴ありがとうございました。