洗車ガレージをリニューアルしている。元々は旧車メルセデスケーニッヒ用に車庫として借りたものだったが、面積が広く、洗車用ガレージとしての目的が勝っていた。

しかしここで動画を撮るようになってから古さが気になってきた。もともとは食品加工工場のようで、既に完成から40年が経過。劣化が激しいものとなっている。

これをリニューアルしようと決意したのが去年。100平米を超える面積のフルリニューアルはかなりのコスト高になることを懸念して、いわゆる工務店的なエージェントを介さすずに、各工程の職人と触接やりとりをすることにした。

ひどく劣化した土間。

油まみれの換気扇。

適当な補修工事が成された後。

腐りきった基礎。

中の荷物をすべて外に出すのに一苦労。

キャラット・コンバーチブルは燃料ポンプの故障により不動。牽引して搬出した。

最初は解体業者から入った。土間を解体するためだった。劣化コンクリは凹凸が激しく、塗膜も死んでいる。土間の解体は費用がかかる。しかしこの土間を刷新しなければ理想のガレージは描けない。

最初は職人一人、ドリル一つという軽装備で作業に入った。しかしこれだといくら時間あっても足りない。手作業での削り作業は1時間でやめ、ユンボを投入することにした。

手作業とは比べ物にならないスピードで解体が進んだ。

みるみる古い床が剥がされていいく。地中に眠った配管が露出する。ガス栓と水道管。どちらももう使われていない。なりふり構わず破壊していく。

私も解体を手伝っているうちに解体業の親方と仲良くなった。彼を食事に誘い、力仕事の成果をねぎらった。彼は業界の事を詳しく教えてくれた。仕事は溢れているが、人手が足りていない。利益率が低い商売なので絶えず稼働する必要がある。処分に不当な手段を使う外国勢が格安で仕事を請け負う事で、価格競争が深刻化している。などなど。どれも社会全体で起きている問題だけど、特にこの建設分野に関しては事態が深刻だと感じた。

彼はたくさんの相談に乗ってくれた。大きかったのはこの防火ルーフの撤去だ。防火ボードが天井でビスで貼り付けられているだけで、解体は簡単なように見えるが、

これはアスベストでできている。アスベストの解体は一般的な廃材とはまったく違い、専門の処分業者に出す必要がある。ライセンスを持った解体業者を選定する必要があるし、その分費用も高額になる。

この撤去を格安で彼が請け負ってくれた。目の上のたんこぶだったアスベストルーフがキレイさっぱりなくなったのは嬉しい。

こうして土間の解体工事が終了した。工期は役4日ほどだった。

さぁて次は壁を。