相変わらずガレージの構築に翻弄する毎日を送っています。電気配線をしたり、水道管工事をしたりしています。もうここまでくると妥協はコスパが悪いので行き着くところまで行ってやろうと心に決めました。
そう決めたキッカケはこの水栓に納得いかなかったこと。ガレージの壁は中空構造になっています。そのせいで水栓が引っ込んだところに位置していました。 それをツラに合わせるためにザルボなどで調整。いろいろこねくり回した結果、そもそも水栓の位置を変更したくなりました。 水栓の位置変更といっても、物理的に不可能なので、水栓を新設することにしました。元の太い水道管をぶったぎりチーズ(三方向の継手)を噛ませます。ぶった切ったところはユニオン継手で接続。一応断っておきます、水道管工事は素人の施工はNGです。ですが、このガレージの水道設備は公共の水道管と接続されておらず、敷地内の井戸から組み上げていることと、工事は屋内の給水管の分岐、延長に留まるためDIYに踏み切りました。 漏れがないことをチェックしてキャンバステープで配管を保護します。 水道出口はデザインにこだわりたかったので、いろいろ悩んだ結果、フランジを流用することにしました。イメージ通りに仕上がってくれるといいんですが。 新たな水栓の位置を決めて配管を通すため壁にホルソーで穴をあけます。 無事通水。水栓の新設がうまくいきました。 これから純水器の設置を行います。上は仮設置した画像。 アメリカ製の純水器です。仕組みを理解せず使うのがイヤなので一度分解して構造を頭に入れます。 よく考えられた構造をしているなと感心させられますが、各部の加工処理はやや雑さを感じます。これなら自分でも作れそうだなと思ったのでいずれオリジナルで製作してみようと思います。 純水器のパイピングに悩んで悩んで、一般には販売されていない特殊な継手を使うことにしました。調達には苦労しました。メーカーから商社を紹介してもらい、その商社から更に卸業者を紹介してもらうという形だったのですが、卸業者は私のような設備屋でない素人との取引は当然嫌がります。高額な預託金を積む必要があったり、来社して顔を合わせて話をさせてもらっても、最終的に部長が出てこられ、渋い顔で取引NGを出された時はさすがに数日間心が折れました。しかし諦めなければなんとかなるものです。拾う神あり。ある卸業者さんが私の状況に同情してすぐに取引OKを出してくれました。 作業に没頭して散らかるガレージ。 寸法を図り、設計図を書き、 仮組みして実際のデザインを確かめます。これを何度も繰り返します。ウォールマウントにこだわって作っています。すべて重量物なので取り付けるのが大変です。これを想定してここの部分だけ壁厚18mmにしています。これに強力なボードアンカーを組み合わせることで、ガッチリ固定できています。 図面に起こしても、実際に組んでみるとイメージと違うことが常でした。想像よりゴツすぎたり、アンバランスだったり。納得のいく形にならない日々が続きました。 試行錯誤を繰り返し、形になってきました。ボールバルブのON/OFFで原水と純水を切り替えられるシステムです。高圧洗浄機の能力をフルで発揮するために、水の圧力損失はなるべく避けたかったので、ボールバルブはすべてフルボアにしました。アダプターの径も大きめの3/4で統一。ここから更にバケツに給水できる配管を作るのと、高圧洗浄+ホースとの接続を行います。 こんな感じでレイアウトしました。新設した水栓から出た水は、原水ルートもしくは純水ルートどちらかを通り、バケツ用の配管か高圧洗浄機どちらかに流れます。というわけで今ここでストップです。必要な部材が特殊なものばかりで手に入らないので待ち時間が多いです。課題は高圧洗浄機と純水器システムをつなぐホースがなかなか見つからないことです。接続するにもネジの規格が様々で、一筋縄ではいきません。かといってここまできて妥協するのもなんなんで、時間がかかっても自分で納得のいくものを作ろうと思っています。
最近はホースと配管になぜかすごく魅力を感じるようになってしまいました。職人が作りあげた美しい配管レイアウトの画像をネットで眺める毎日です。到底私にはできないだろうけど、せめて好きなディテイリングの分野ではこだわり尽くしてやろうと思います。ではまた。