アヴェンタSVJを右から左へ受け流したぜんせーです。ハローえぶりわん。

 

今年の初め。LAから極寒の日本に帰国したボクは激しく体調を崩した。視界が2重3重にも重なり、歩く事も日常生活もできなくなってしまった。眼科、内科、耳鼻科、考えうるすべての科を受診した。どこの科も原因分からず。最終的に大きな病院の神経科を受診。そこで左眼球障害が認められ、緊急入院のための検査が行われた。脳梗塞を疑う医師たちがボクのMRI画像を注意深く見つめる。結果はクリーン。医師たちは首をかしげ、自律神経系の障害だろうということで家に帰された。

とはいっても症状は改善されず、解決の道を失ったボクはLAの環境に治癒を求め舞い戻った。そこから2週間、LA生活をしたことにより、眼球障害は劇的に改善。ようやく人並みに生活ができるようになった。

 

こんな思いはもうゴメンさ。生きた心地がしなかったからね。

今、カリフォルニアライフ数週間。とても体は元気だ。やらなきゃいけないこともたくさんあるけれど、それ以上の活力があるし、アイデアも生まれてくる。そしてなにより良いのが、喘息発作が起こらないこと。

ボクは小児喘息で、幼少の頃、喘息発作により生命の危機に陥った。そこから小学校時代までのほとんどを病院施設で過ごした。大人になった今でも喘息発作用の吸入器は肌身離さず持ち歩いているし、一日に一回は発作を抑えるステロイド吸入を行っている。

別に特別なことじゃない。もうこんなの日課になっているからね。ボクの意識は薬がないと生きられない。そういう自分が普通なんだって。そう思うようになっていた。

でもここカリフォルニアに来て1週間くらい経過すると体が環境に適応してくる。すると吸入器を一切使わない事に気付くんだ。日本では毎日離さず持ち歩いていた吸入器をここカリフォルニアでは一回も使わない。発作の心配も喪失。頭はクリアになり、活力に溢れる。

カリフォルニアの空気でボクは初めて人間らしく生きるのはこういうことなんだと実感する。どうせステロイド漬けなら長生きはしないだろう、そう思ってた。幼少時代からそういう生活だったから運命なんだろうって受け入れてたところもあったよ。でも実際はそうじゃなく、単に日本の空気(寒暖差・湿気・カビ)が体に合ってないだけってことだ。もっと早く気づいて、もっと早くに渡米していれば人生も違っていたかもしれない。

安定した気候、乾いた空気。カリフォルニアはボクの体に大きな影響を及ぼした。そして何もボクだけじゃなく、世界中からこの素晴らしい空気を求める移住者が後を絶たない。地価は上がりに上がり、誰もが満足のいく暮らしができるような優しい国じゃないけれど、慢性疾患に苦しんでいる人にとって、カリフォルニアの空気は最高の治療になりうるのだ。