最近、瞑想をしている。

今日はお風呂に浸かりながらAirPodsで音楽を聴いて瞑想をした。

”無”を追求するのが瞑想だと言うが、必ずしもそうではない。瞑想は各々違ったやり方がある。

ぬるめのバスタブに横になり、全身の力を抜く。意識を目の裏に集中させる。手の感覚がなくなるのを待つ。湧いてくる雑念を一個一個捨てていく。しばらくすると目の裏にいくつかの光が見えてくる。ここで学生時代に聴いていた音楽に全意識を集中させる。すると脳内の奥底に隠された当時の細かなシーンにアクセス可能になる。

当時好きだった音楽に紐づいて学生時代の苦楽が目の裏に映像として次々に再現された。人は過去を忘れてしまうけど、実は脳はすべてを記録しているのかもしれない。日常に忙殺されていては脳の奥深くの記憶に触れる事は困難だ。瞑想は過去の自分を知り、今を是正するのに有効な手立てとなる。

音楽は重要だ。深い記憶にアクセスするためのキーだからね。昔よりずっと音楽から遠のいてしまった今だけど、改めて音楽の重要さに気づかされた。

これからはもっと音楽を聴こう。好きな歌を繰り返し繰り返し聞いて、今と紐づけておけば、これから何歳になっても今に戻る事ができる。

でもね、良い事ばかりじゃないよ。

以前、精神ケアをするカウンセリングを受けた時、幼少の記憶を掘り起こされた。それに触れた時、意に反して涙が止まらなかった事がある。誰しもなにかしら心に傷を負っているけど、脳はちゃんとその記憶にフタをして、日常生活に支障がないように機能してくれる。音楽をキーにした瞑想は、この脳が持つファイヤーウォールを突破するワケだからネガティブな記憶も引っ張りだしてしまうんだ。ネガティブ記憶はポジティブ記憶を凌駕するから、瞑想後、気持ちが不安定になる事もある。

もし脳はすべてを記録しているならば、子供にはなるべくネガティブを与えない方が良い。幼少時代の記憶がその子の思想を形成していくわけだからね。何も難しい事なんてないよ。パパママが仲良くしていればそれだけで良い。片親なら存分にスキンシップを取ってあげればよい。高価な食事も、高価なクルマも、豪邸も、実は何もいらない。金銭的にだけ充実した者を富裕層とは言わない。真の富裕層とは心が愛情で満たされた者の事を言うのだ。