バカ売れしている日産ノートe-powerを知っとるかぃ?

ノート e-powerは電気自動車なんだけど、ちと違った仕様のアレね。そりゃぁもちろんボクは大の内燃機関ファンさ。エンジンには気持ちの良いサウンドと、シリンダーの動きを体で感じられる。そぅ、男心を満たすのはいつでもエンジン、特にV8!そうだろ?

んん、でもそれでいいのかぃ。時代は電気に向かっている。時代に追いつけないなんてそれこそ男がすたるってもんよ。よし、ここは変なこだわりを捨てて新しい時代のスタンダートになりつつある、電気自動車に目を向けてみようじゃないか!

まず代表的な電気自動車を挙げてみる


はいこれ。テスラね。おそらく電気自動車の最先端はこいつで間違いない。創業者のイーロン・マスクは天才だね。ボクの尊敬する人物の一人さ。ま、イーロン・マスクくらいかなぁーオレの事超えるやつってのはな。うん・・。


これは日産リーフ。これも100%の電気自動車だよ。日本人にはリーフのほうが身近かもね。

日本ではまだまだ普及率が低い電気自動車

例えばテスラ。自動運転、スーパーカーを負かすほどの加速力。それでいて後部座席に大人がフル乗車可能な広さを持つ。所有する価値ってのは充分に感じるんだけど、意外にも日本の街中で見かけるのは少ないはずだ。でもテスラのお膝元、カリフォルニアではテスラをたっくさん見かけるよ。これはアメリカは比較的クルマが安く、そして頭金ゼロのリース契約でクルマを買う文化が強いから、日本と比べると手が出しやすいってのもある。でも一番普及している理由は、充電ステーションがたくさん備わっているってことさ。充電ステーションがないと、電気自動車は走れなくなっちゃうからね。お出かけ途中でバッテリーが切れて停止なんてことなったらたまんない。

アメリカほど電気自動車が普及していない日本。それはまだ充電ステーションが満足に普及していないからさ。ちなみに電気自動車の普及率NO1はアメリカ(2015年時点で20万台)、次いで中国、そして日本。

世界第三位の普及率を誇る日本とは言っても主役はまだまだ内燃機関。でも確実に世界は電気に向かっている。きっとこれは間違いない。

ノート e-powerは電気自動車と何が違う?

充電しないと動けない電気自動車と比べて、ノート e-powerはエンジンを積み、そのエンジンで発電してバッテリーを充電するんだ。ということは充電スタンドに行く必要がないってこと。つまりエンジンが動いてる限り半永久的に走れるってことさ。ん、でもちょっと待てよ、エンジンを積んでいるってことはガソリンが必要じゃないか。その通り。ノート e-powerとはいえエンジンを積んでる以上、ガソリンが無くなれば給油する必要がある。

ノート e-powerは良い事ずくめなのか

エンジンを積んでる以上、給油は必要。それでもノート e-powerは電気自動車さ。あくまでエンジンは発電するためだけに働き、駆動系はすべてモーターで行われる。だからモーターならではのサイレントだけど確かな加速。トルク満点。継ぎ目のないシルキーな走りが実現されているんだにょ。肝心の燃費だけど、エンジンの動力を駆動系で使ってないわけだから良いに決まってる。一説には満タン給油で走行可能距離900km!の表示が出たとか出ないとか。

実際のところどうなんだ!早速試乗に行ってみた

事前に電話をして試乗ができるか聞いてみると、快く「今スグにでもご乗車可能です」ってことでやってきたよ日産ディーラー!

左に見える赤いのが試乗車だよ。右のはボクの足クルマ、俊足のジョン・クーパー・ワークスさ。ノートとジョンクーパーは同じカテゴリに見えるけど、ノートは5ナンバー枠、ジョンクーパーは3ナンバー枠だよ。

ノート e-powerの外観と内装

ノート e-powerの外観。日産特有のV型グリルが奢られているね。今の日産のクルマは全部このグリルで統一されてるんじゃないかな。好き嫌いがあると思うけど、ボクは・・キライなほうさ!
内装。簡素でーす。無駄なものはついてない。シートはふかふかで座ると気持ち良いよ。

コントローラー部分。右に倒して下にコツンと入れると走り出すよん。エンジン車のようにミッションが搭載されているわけじゃないからクルマっていうより、電化製品って感じがする。まぁ今のクルマはどれもこんなもんか。

ナビ。なんだか少し小さい気がする・・。ナビはオプションだから外すことも可能だよ。でも社外だとステアリングのスイッチと連動しない可能性もあるから推奨オプションだ。でもこれだけでオプション代20万もするよ・・

意外にも後部座席広いぜ!大人余裕、子供寝れる。子供が小さいうちはこれくらいで充分だぜー。

トランクスペース。これもねー、意外に広いのよ。まぁボク、トランク使わないからどうでもいいんだけどね。もち普段のお買い物の荷物を乗っけるには余裕。余裕すぎてむしろ散らかる。

ドアの厚み。そこ気にするとこ?

早速試乗にGO!

さて、落書きしまくりながら、展示物のおもちゃをパクろうとしているキッズ達は置いといて試乗に行ってくるか。

試乗って最初のフィーリング大事だよな。ステアリング握った瞬間、「あ、こいつは俺のもんや」って思えるか思えないか。いつもボクはそのフィーリングを信じてクルマを買ってるよ。メルセデスG63も、軽自動車のエブリィも、アヴェンタドールさえ、その場のフィーリングで即決してきたんだ。その結果一年経たずして降りてるけどね!うん、ノート e-powerの第一フィーリング、

よくわからん

回生ブレーキってもんを体験しましたよええ

試乗開始ー。いやぁーハンドル軽いわぁ。小指で回す用なのかな。欧州車の味付けとは違うよね。

電気自動車特有の回生ブレーキ。アクセルを離すとエンジンブレーキみたいのがかかるアレね。スポーツモードにするとより一層顕著に表れるよ。赤信号まで加速して、ある程度近くなったらアクセルオフ。これだけでブレーキ使わずに止まれちゃう。なるほど。このワンペダル走行ってのは足に無駄な動きがないから街乗りが楽になること間違いナシだな。でも最初は目標ラインの手前で止まっちゃったり、逆にブレーキ使わないと止まれないみたいな事が起きるだろうね。でもそんなの気にすることない。回生ブレーキの制動距離に慣れるまで1日もかからないはずだもの。

加速性能はどうなんだ

気になるよねー。特に普段、俊足のジョンクーパー乗ってるからあまりに遅いと気が滅入るってもんよ。

さて、スポーツモードでベタ踏みしたよ。え?ノーマルモード?そんなのボク使わないよ。

結論から言うと、

ふつう

いや、なんつーの、うーむ。つまり普通なのよ。「おぉ!速い!」ってわけでもなく、「うへぇ、おせぇ」ってわけでもない。テスラの0-100フル加速3秒台みたいに、アクセル踏み始めてドカーーーン!ってわけでもないのよ。徐々に加速が始まっていくような。まぁ率直な感想、

こんなものか

って感じだけど、見方によっては充分な動力性能とも言える。特に「クルマなんて走ればよくね?」的マインドならそれこそ贅沢な加速をしてくれるし、「普段使いでも力強い加速が欲しいぜ」っていうカーギークには物足りないとも言える。もちろんボクは後者だからこういう印象になってしまうってことさ。

じゃぁ燃費はどうなのさ?

ネットでジャーナリストさんがレポートしてるのを見ると、20km以上出ているようだ。しかしあまり鵜呑みにしないほうが良いかもしれない。なぜなら今までカタログ値や、ネット上のレポートそのまんまの燃費ってやつをボクは見たことがない。実際ハイエースに乗っていたときは平均10kmと言われてたけど、ボクが運転すると、4km・・とか叩き出したからね。え?ボクの運転が悪い・・だと?お、おぅ。

んで、実際短い試乗で燃費が計れるわけじゃないから、正直な数字はわからないっす・・
でも試乗車の燃費をメーター上でボタンぽちぽちして確認してみると、普通に10km下回ってたのは何故?仮に走行可能距離900kmとか出す場合、相当ストレスフルな運転を心掛けないと達成不可能なこと間違いナシ。高燃費を出すための運転だって?そんなのボクはしたくないぜー。

結局のところ買いなのか?

実はね、今回試乗した目的はね・・
このジョン・クーパーとの入れ替えを狙っていたのさ。だからもちろん買う気満々で試乗にきたの。ジョンクーパーはとっても優れたクルマなんだけど、”ターボラグ”ってもんに飽きが回っちゃってさ、アクセルにリニアに反応する電気自動車、それでいて充電スタンドに行く必要がないノート e-powerに興味があったんだよね。車格も似たようなもんだし、移行しやすいじゃんね。

でも、今回のボクの要件にはまったくノート e-powerはマッチしなかったよ。もう少し加速感が欲しかったな。仮に加速感が乏しくても、ぶっとんだ燃費を出してくれたり、完全サイレントな走行をしてくれればよかったんだけど、アクセルを踏めばその分だけエンジンが周り、電気自動車特有のスーっと加速していく感が薄いんだ。結局どこにメリットを見いだせばよいか分からなくなってしまった。

少しでもパワーが欲しい人はニスモ一択か

うん。標準のノート e-powerに満足しないっていうのは実は最初から分かっていたさ。本命はニスモだよニ・ス・モ。


でもね、試乗車ないんだって。。つまりアレか、脳内で試乗しろってことか。
実際のところ、ニスモの受注数はうなぎ登りらしい。それだけ評価されてるってことだね。うーん、ニスモ乗ってみたい。けど、積極的に買い替えようという気はなくなってしまった。何故なら、ノート e-power ニスモ、新車、推奨オプション付けると大体320万円くらいの価格帯になってくる。

ジョン・クーパーはほぼフルオプションで500万くらい。絞れば400万円台で買える。この価格差を埋めてくれるだけの輝かしい”何か”を感じないんだよねノート e-powerからは。

ちゅうわけで今回の試乗記はひやかしで終わってしまいそう。ディーラーさんの接客がよかった分気が引けるぜ。

試乗を終えてジョンクーパーで帰路につくと、

やっぱジョン、速ええわ・・