
沖縄現地と東京との差をひしひし感じる。ぜんせーです。
なんだか巷で注目を浴びてる「やっぱりステーキ」。地方をスゴイ勢いで攻めてますのぅ。特に沖縄はたくさんの店舗があります。
失速する「いきなりステーキ」、急速に盛り上がる「やっぱりステーキ」気になるじゃねえか。ちゅうわけで行ってみた。
焼き方はレア。下の分厚い鉄板で好みの加減に焼いて食べます。
一口食べてね・・オレ、わかったよ。この店が強くなる理由・・。後でまとめよう。
というわけでいろいろ感じた事をまとめてみる。
”肉”に集中したステ振り
接客サービスはないようなもの。店員との会話ナシ。ドリンクも洒落たもんはナシ。付け合わせは全部セルフでどうぞ。肉の味付けも、焼き方も自分で勝手にやってね的な。客がやれるところは全部やる。
1480円の肉がうまい!

肉以外は求めちゃダメ!
キャベツと、マカロニ・・。品質を問うてはダメやで。店に長居しようなんて考えてもダメ。スープとサラダは肉が来る前に片付けておこう。白米だけをステイさせ、肉が納品されたら意識をそこだけに向ける。鉄板が冷める前に柔らかい肉と白米を交互に味わえ。ちなみに米もウマい。無駄話はするな。ここは肉だけを味わう店。
食券受け取る。厨房が肉だけを焼く。客のテーブルに届ける。はい完了。ドリンクだのライスだのは客が自分でやる。レジ打ちもナシ。これなら日本語がままならない外国人労働者でも楽勝。経営サイドも教育コストかからず。人件費も安く済ませられる。無駄がないから肉質に集中できて、安くても利益が出る。実はユーザーも肉しか求めていないので、両者WINWIN!
失速気味な、いきなりステーキ。いきステは店員が席に案内してくれて、オーダーを取り、目の前で肉を切り、焼き方をオーダーする。というそこそこ上等な接客サービス。しかし客は立って食べろという。肉以外のメニューも充実。ワインもある。しかし肉は固く高品質とは言えない。ソースの選択肢が少なく、一辺倒な味になりがち。価格は庶民が気軽に入れるレベルではなくなった。要は全部が中途半端な位置づけにあるように思う。
対して「やっぱりステーキ」。肉は肉でも、品質のみにフォーカスし、そこ以外全部最低限で済ませているような印象。でもこれで良いというかコレが良いのだ。サラっと肉だけを食べたい時に入るワケだから、実はユーザーは肉以外求めていない。むしろ接客の会話すら面倒。ほとんどセルフサービスだから、そもそも接客への不満は生まれないし、極論うまい肉と白米だけを千円ちょっとで食べれればそれで満足。しかもソースの種類が多いので味が一辺倒にならない。次はこの味を試そうとする意識が生まれる。こうして晴れて夜食のレギュラー店に認定されるのか。
多分、東京都心でも流行ると思うな。後は地代家賃との兼ね合いでどこまで低価格を維持できるか。多分、いきなりステーキはもう、やっぱりステーキに敵わないと思うぜ。だって一番大事な肉が”やっぱり”の方が安くてウマイんだもの。牡蠣出してる場合じゃないよなぁ。
オレ、飲食業全然分からないんだけどさ、飲食業って東京だけ見てても淘汰が激しいよね。多分さ、今の時代は味、サービス、全部をまんべんなく平均レベルで提供する店ってのは厳しくてさ、”強み”となるモノにフォーカスして、それ以外は徹底的に省いたほうがいいよ。尖った部分を更に尖らせる的なね。肉なら肉だけを徹底的に追及する。ラーメンならラーメンだけを(一蘭みたいな)。内装とか充実メニューとか接客サービスなんて俺ら庶民からするとどうでもいいんだよ多分。費用対は重要で、高くて高品質は当たり前。「安くてそこそこ」も、もう厳しい。一番やばいのが「安くもなく高くもなく、全部が平均」。これからは「安いけど高級品並み」じゃないとユーザー獲得は厳しいのかもって思った。これ多分、飲食業界だけの話じゃないね。IT業界でも、クルマ業界でも、小売り業界でも、整備業界でも、広告業界でもだよ。2020年、あらゆる業界で淘汰が進むだろうな。経営者のみんな、2020年は「尖る事」に意識を向けよう!責任は取らねえけどな!
以上やっぱりステーキレポでした。あばよぅ!東京が恋しいぜぇ。