久しぶりにクラシックカーバリューチェックツールを覗いてみました。

 

以下はw126 560SEL 最終年式(91y)の世界的バリュー推移です。

コンクールコンディション(いわゆるバリもん)の値上がりっぷりははんぱないですね。もう少しで600万円に近付きそうです。
直近でやや落ち込んでいるのはおそらく世界的なコロナの影響によるものでしょう。

 
 
 

以下はw126 560SEC 最終年式(91y)の世界的バリュー推移です。

クーペ(SEC)の方が断然強いですね。コロナ影響関係ナシで継続値上がり傾向でしょうか。バリもん車両は近いうち1000万に到達するかもしれません。
クーペはセダンに比べて圧倒的に数が少ないっていうのと、海外諸国だとクーペの人気が根強いってことでしょう。

 

こういった世界的バリューを見ると、日本にあるネオクラシックベンツと言われる車両の流出は今後も続くでしょう。日本国内に買い手がいなくても、世界的には価値があがっていってる車両です。欲しい人は世界中にたっくさんいます。
日本にはまだ560が眠ってて、海外勢が熱いまなざしでジャパンマーケットをウォッチしていることでしょう。もし560を持ってる人は、街の買い取り屋に持ち込んで二束三文で売り飛ばさないようにご注意下さい。なんならボクに売って。

今となってはポンコツ不動車でもそれなりの値段がついてしまうw126系です。程度良い車両を持っている人は変に手を加えずオリジナル保存をオススメします。っま、そんなのオーナーの自由ですがね。

 

ちなみに、↓はスウェーデンで売りに出されているケーニッヒクーペです。
 

通貨はスウェーデン・クローナ?かな。大体日本円で、700万ちょっとですね。これは1987年式。距離はちょっとわかりませんでした。いずれにせよちょっと高すぎる気がします。

 

更に。↓は直近のサザビーズオークションで取引されたケーニッヒクーペです。

 

これが今年6月、30,800ユーロで成約しています。日本円で380万くらいでしょうか。これは更に古くて1986年式。グレードが500なので、もし560だったら400万は超えていたと予想します。

個人的な持論でケーニッヒクーペの末端価格(最終的にユーザーに渡る値段)を考えてみます。

実働するケーニッヒクーペ、外装に大きな補修が必要なく、機関系で不具合がなければ500万未満。

ベース車両の素性がよく、距離が抑えられ、外装もキレイであれば余裕で500万は超えてくるでしょう。ま、そんなケーニッヒはほぼ見つからないし、AMGには遠く及ばないですね。

気を付けねばならないのが、これらの価格は”末端価格”であるということ。普通は業者を介して売買しますので、こんな値段は付きません。業者は売り手に、故障した場合の補償や、利益を乗っけなければならないので、値付けは相当落ちます。末端価格から余裕で100万、200万は落ちてくるでしょう。ケーニッヒはエアロフルセットで100万超えです。15インチBBSアルミでも数十万の価値が出るでしょう。ってなると採算がまったく合いません。やはりケーニッヒは世界的にも評価されていないクルマと言えそうです。

が、この年代のベンツのほとんどが値上がり傾向です。ケーニッヒも緩やかに上昇を続けている印象です。ケーニッヒも見かけたら即購入しておかないと時間が経つにつれ、手の届かないプライスにいく可能性は充分ありえます。

この辺りの絶滅危惧種なクルマはオーナーの言い値です。もし1000万で売れた実績があればそれが相場として成り立ってしまうのが絶版車マーケットです。w126ヲタとして、この揺れ動く相場の波に身をおくのも一興ってもんです。

しかし一向にSELケーニッヒは市場に姿を現しませんね。

 
 
※一切内容を保証するものではありません。