90年式 560SEC AMG ハンマーワイドがカーセンサーに登場しました。

 

90年式ハンマーエンジンと謡われています。うーんこれは凄い。でも・・

 

写真を見る限りこれはハンマーエンジンではなく、M119ヘッドの気もする。ハンマーヘッドとM119ヘッドはフィーリングから世界的価値、何から何まで違います。選ぶ時は気を付けましょう。ハンマーヘッドはレーシングエンジンのようだと言われています。アイドリングにバラつきがあるのが仕様。ハーレーかよって。M119ヘッドはとても静かでアイドリングも安定です。前者のほうが価値は高いですが、オイル漏れが当たり前の仕様で、かつパーツがもう出ないので整備性に難ありです。後者の整備性は良いですが、世界的評価はハンマーに劣ります。いずれにせよ両車も使うクルマというよりはコレクション用もしくは投機目的の人が多いでしょう。

 

レカロはCクラシックと記述されていますが、これもおそらく間違いで、正しくは”CSE”だと思います。CSEの方が高価です。状態は良さそうですね。距離5.6万キロで売値が2400万円台ならハンマーエンジンとしてはやや安め。M119ヘッドなら妥当もしくは若干高めなラインってとこっすかね。

 

また、背もたれのシートアジャスタが省かれて見えます。これはメーカー(AMG)注文時にレカロも正式オプションとして組み込まれたものだと推測します。レカロは後付けできますが、この個体はデリバリ時そのままの姿である可能性が高いでしょう。

 

直近だと、IWASAKIというインポーターでバリもんのM119ヘッド AMGワイドが販売されましたが、既に買い手がついたようです。

 

ちなみに今でこそ数千万のAMGワイドですが、ひと昔前は余裕の1000万切りで販売されていました。
このあたりのクルマは海外ブローカーの引き合いが強いですが、彼らはヤナセの事も良く知っていて、ディーラーモノであるか、ディーラー整備記録があるかないかも大きな評価対象です。ヤナセのブランド力は世界レベルって事ですね。

 
 

しかしこうゆう希少車がパラパラっと出てくる日本ってすごいな。当時の日本は経済的に最強レベルだったからたくさん輸入されたんですね。この年代のクルマを国内に留めておけるのは日本の富裕層、スーパーカーオーナーしかいないです。大量生産の現代スパカに翻弄されてるなと思ったら、是非、このあたりのクルマを保護してやってください。ここらへんのクルマはあなたの強力なポートフォリオになってくれると思います。