ロサンゼルス生活における、何か虚しい、何か寂しい。そういう話をします。

 

先日はアパート全体が停電になりました。オフィスから家に帰ったら、プロパティ全体が真っ暗です。

部屋から外を眺める。工事のためあたり一帯が停電。私はシティボーイなので、夜にまったく電気が使えないというのは相当なダメージです。とりあえずTVつけるかってTVつかないし、じゃぁキンドルで漫画でも読むかって、いやWifi使えないし。シャワーでも浴びるかって、シャワールーム真っ暗だし。じゃぁカップラーメンでも食べるよって、電気ケトル使えないし、電気コンロだし。最終的にはスマホだけが頼り。それもバッテリーが切れるまで。ならクルマで充電するかって、クルマないし。もう何にもできません。静まり返ったロサンゼルスの夜、部屋は暗闇。これはキツかったです。

 

そして先日、ピア(ビーチの商業施設)に行きました。

 

懐かしい光景です。私の最初の米国生活はココから始まりました。ビーチ沿いのリゾート物件に住んだのです。渡米当初は信用がありませんから、自由に不動産を選べる立場になかったのです。休暇のためによく利用されるリゾート物件なら、デポジットだけで貸してくれたのです。

 

変わっていませんね。懐かしいです。ものすごく苦労した事を思い出します。でも楽しかった事も多いです。異国の地で新たな事に挑戦する。すべてがプライスレスで素晴らしい経験だったと思います。受け入れられない疎外感や、差別を実感した時。多くの失敗と苦しさ、そしてリスクがありました。しかし学習し、乗り越えていく充実感もありました。そして今もそれを続けられている事、それを形成してくれている環境や人、すべてに感謝したいです。

 

この風景に変わりはありませんが、大きく変わったのは人が少なくなったということです。

 

人が多く訪れるピアに、空き物件があるのも驚きです。

 

時を遡る事はできない。そう思いました。

 

数年前、ここで子供たちと楽しい時を過ごしました。

レトロなゲームセンターがあったのです。80年代を思わせるような雰囲気で、良い思い出になっています。

 
 

しかしそれも・・

 
 

閉鎖となっていました。

 

私にとってショッキングな光景でした。米国に慣れ、家族を招待し、子供たちと楽しんだ時間は記憶の中にだけになってしまいました。

 

中はこの通りもぬけの殻でした。米国も同じようにCovid-19に翻弄されています。

 

しかしよく利用していた日本料理屋は健在です。日系は本当に強いですね。

 

誰もいないピア。以前は夜でもそれなりに人がいたのに。

 

くよくよしている場合ではありません。常に前に進んでいきたい。まだまだ私は未熟で、何も達成できていません。しかし、こうやって昔をしのぶ事は、今のありがたさを実感する大事な機会にもなります。また新しい、良い思い出を作るためにも学習、そして挑戦を忘れずに生きていこうと思います。