ロサンゼルス生活を綴っているが、なにも全てが楽しいことではない。先日はアジア系の方と話す機会があった。彼女は米国籍で英語と日本語がネイティブだった。初対面なので丁寧に話すことを心がけたが、酒が入っていたせいもあってか、彼女は非常にアグレッシブで私に幾つかのFワードを使った。要は「お前ってクソ〇〇だよね」的な表現。

悪意があるとは思ってないが、さすがに外国人という立場でアウェーな現地パーティーに参加した瞬間、初対面のネイティブスピーカーからFワード浴びせられるっていうシチュエーションはキツかった。

その後、白人ファミリーから「彼女は少しシャープなんだ」というフォローが入った。なるほどここで「シャープ」という表現を使うのかと関心した。人を表現する言葉選びが実にうまいなと思う。

ある程度英語に慣れてくると、バカにされていることも、リスペクトされていることも分かるようになってくる。渡米したての頃は、相手の事など微塵も理解できなかった。今、私は相手と会話をして何か内に煮えたぎるものを感じている。つまりそれだけ私は成長したということだ。その成長を実感できた私はすぐに笑顔を取り戻す事ができた。彼女とはもう2度と会わなければ良いのだと。

異国の地で外国人として暮らし、違う言語を使うというシチュエーションにいると、言葉がものすごい力を持つというのを実感します。言葉の選び方、強弱によってその人の印象が決定づけられ、その印象は二度と変わることはありません。私は目の前の相手にとって、どういう人物でいたいのか。それを意識して言葉を使っていかねばならないのだと再認識しました。そんな1日でした。