ニューヨークに来ております。来た経緯ですけどね・・

これからどう展開するべきか、どう資金を投下するべきなのか。何か生み出したい、そういう意識もエネルギーもある、でも行動を起こすための意思疎通が取れない。すべてに立ちはだかる言語の壁、文化の壁。自信喪失、後ろ盾ナシ。さぁどうする → よしニューヨークに行こう。つまりこういうことです。新しい環境見ようってことですたぃ。

翌朝、ホテルを出て街に出ました。

古い文化的なビルと近代的なビルの融合。

建造物が古く、伝統を感じます。こういう街並み、いいねぇ。ロスの殺伐とした雰囲気とは全然違う。

どこにでもあるスタバ。休憩するには丁度いいですが、都心同様、どこのカフェも混雑しているので意外に疲れが取れないというか、忙しい空気感が町全体に漂います。

さ、今日もぶれずにホールフーズ。NYのホールフーズ、ロスと違い、イートインスペースが充実。しかし人もたくさん。座る席なし・・やっぱりロスが良い。

ホールフーズがあればどこでも生きていけそうな予感がする。それほどこのスーパーは優れている。 
 
 
 
 

さぁて、

(ボクの本拠地を見ておいで・・)

 
 

というワケで、ミート君が育った会社の本部に足を運んでみた。彼は世界最大級のコンサル会社で同僚を差し置いてさぼりまくり、手柄を横領。上り詰めた結果、今度はある投資分野で世界最大級を誇る会社に転籍、すべてをやり尽くして腐乱していたところをこのオレにとっ捕まえられた希少種として今は日本に生息している。

・・世の中・・俺以外・・雑草さ・・

 
 

NY5番街、ロックフェラービル群にあるオフィス。

ビルの目の前は歴史的建造物。この迫力にびびる。 
 
 
 
 

一体どうやってオフィスにお邪魔していいか分からずモジモジするオレ。そこへ・・ 
 
 

ハローぜんせーさーん。NYへようこそーぅ

 
 

なぜ・・ボクの名を・・Youは・・?

 
 

ミート君の元秘書、山Pですぅ。私はブリティッシュイングリッシュ派ね。

 
 

ミート君から聞いております、オフィスをご案内しますね!

 
 

ミート野郎め・・秘書を使っていたなんてな・・

 
 

案内してくれたオフィス。中は意外とアッサリしていた。シンプルなんだね。

機密情報が多いので写真はNGでお願いしますねー

 
 

う、うん撮ってないです・・

 
 

しかしシンプル。遅い時間もあってか、人はまばら・・ 
 
 
 

人によって勤務時間が違うんですよー。残ってるのは偉い人ばかりですよ。写真、撮ってないですよね・・?

 
 
 
 

う、うん撮ってないです・・

 
 

私の現、上司を紹介しますね!

 
 
 
 

この後、とってもオーラ漂うマネージャーとしばし歓談。もうめっちゃ緊張したんだけど、山Pが助けてくれるはずもなく、なんとか知恵を振り絞り英語で会話。すると・・い、意外と話せた。よしオレ、難関クリアした。 
 
 

英語苦手って知ってましたけどー。意外と喋れるじゃないですかー

 
 
 
 

し、知ってたら助け舟出そうよ・・

 
 

ではせっかくなのでディナーにでも行きましょう!

 
 
 
 

ちょうど今日はクリスマスツリーの点灯式なんですよ!人多すぎですねー
 
 
 
 

ほんとはもっと良いレストランでもよかったんですが、英語で自信喪失しているウジ虫君には簡単なファストフードで十分ですよねー?
 
 
 
 

あ、は、はい・・

 
 

(もぐもぐ)ニューヨークの生活はどうですか・・?

 
 

そうですねぇ・・ほんと地価が高くて・・家賃のために働いているようなもんです・・

 
 
 
 

なるほど、山Pは東京からですよね・・?

 
 

そうですよ、まだ半年くらいですぅ。

 
 
 
 

何故NYに?

 
 

本社から声がかかって、経験として良いかなって。でもずっとNYにいるつもりないですよ、ほんとはロスがいいですけどね。

 
 
 
 

ロスはNYと対局なイメージですけどね。ビーチでのんびり的な。ニューヨーカーが果たして住めるもんでしょうか・・

 
 

NYの人々はみな、何か大きな目的がある人が多いです、だからその分人間関係が希薄になりがち。やっぱりロスはそういう面でも人がやさしいじゃないですか

 
 
 
 

なるほど、確かにロスの人々と少し印象違う感じしますね

 
 

こっちの人はみんな他者と自分を比較しないです。自分は自分、それでいいみたいな。

 
 
 
 

・・・

 
 

ウジウジしているのはつまり他者と比較して自分が劣ってると思ってるからじゃないですかぁ?

 
 
 
 

・・・

 
 

実際さっきも英語で喋っていたでしょぅ。例え話せなくても、相手は伝えたいという熱意を感じ取るものです。そこに引け目を感じる必要なんてありますか?

 
 
 
 

・・・

 
 
 
 
 
 

こうして山Pとカフェで遅くまで語り明かした。グローバルに活躍する人っていうのはやはりエネルギッシュでポジティブ志向だ。他者と比較せず、純粋に自分のやりたいことは何なのか、それを叶えるために今なにをするべきか。そういうのがハッキリしている気がする。たくさんの悩みや不安を抱え、時には差別に合い、それでも強く生きている。何にも左右されず強固に。それは日本人にはない別のエネルギーみたいなものに見えた。

今日はありがとうございました。何か感じるものがありました。

 
 

ではでは!ミート君に業務中のお菓子やめるように言っておいて下さい。以前、私が健康のために社内のお菓子を全撤去しても、彼、自分で買ってきちゃうんです。

 
 
 
 
 
 
 
 
 

と、いうわけだ。NYから命ずる。肉とお菓子をやめよ。

 
 

・・・死ね・・と?

 
 
 
 
 
 

・・しかし元気が出たようでよかったね・・まぁ帰国したら英会話の練習、ボクがしてあげるよ・・・

 
 

うむ。いろいろ考えを改めたぜ。よい体験だった。残りの期間、もがいてみるよ。ウジウジしててもしょうがないしな。なんだか変われそうな気がするよ。

 
 

ホテルに戻り、寒い部屋で最終日を過ごす。明日はロスに帰ろう。暖かくてやさしいロサンゼルスへ・・・ 
 
 

次回、「オレ、LAのレストランに雇われる」をお送りします!