はろー、全米3億人の読者を持つ世界屈指の起業家ぜんせーですぅ。twitterのフォロワー数46人ですぅ。今日もなんてことない思いをまとめてみたっす。 
 
さて、来年の新卒入社が約10名となった。前年度から倍以上に増えた。会社的には良いことだ。でもいろいろ思うところがあるんだ。 
 
この数年、学校でお話させてもらったり、大学の企業説明会、さらに中途採用、転職イベントと、ボクは数多くの人材採用現場に居合わせた。面談した人は数百人に及ぶ。人材獲得は企業において生命線。経営層の大タスクってやつだ。しかし企業規模に限らず、ほとんどの採用現場に経営層は現れず、末端の担当者を配置する事が多い。人材不足に喘ぐ企業ほどこういう傾向だ。今の時代、企業ブランドに魅かれる人は少ない。もっとも重要なのは企業マインドだ。人生経験の少ない人事担当者が経営層以上に語れることなどあるはずがない。我関せずして人事担当者は淡々と書類選考し、就職希望者は表面的な対応に失望する。そして社長は遠いデスクで「いい人いないなぁ・・」って嘆くんだ。何か狂ってるだろ。 
 
今の時代、様々な理由から人材不足に拍車がかかる。”人”と向き合おうとしない企業文化を変えなければ有望な人材はこれからも消費され、そして優秀な人ほど海外に逃げるだろう。 
 
ボクはこの数年間、若い学生となるべく時間を取り、彼らの話に耳を傾けてきた。徐々に実態が見えてくる。総じて言えるのは、学生の彼らは大人のエゴにより嘘を強要されているということだ。一生働ける会社を希望します!御社の事業内容に未来を感じました!全部嘘だろ?ある学生は言った。「学校の先生も、親も、友達も。そう言えって言うんです。だから言います。そう思ってなくとも。就活はそういうものだって自己暗示をかけるんです。」 
 
嘘をキレイに並べて相手を騙す。しかし企業側はそんなところは見ていない。見るべき真実はリクルートスーツの下にあるってのにな。日本特有の就活文化。まさに狂気の文化。 
 
やりたいことはなくて良い。それは会社が提示する。できれば3年くらいで転職を考えろ。学生向けの説明会でボクがいつも言う言葉だ。素直にそう思うから彼らに言う。キャリアゼロで入社されて、やりたいことを主張されても困るし、3年間きっちりと会社に貢献して、やりたい分野が見つかれば去ってもらって構わない。組織は人が入れ替わることにより成長するものだ。このポリシーは学生の思惑と会社にとって意外にもマッチする。今までと違うアプローチに学生達は驚き、結果的に会社は就職希望者の応募率が上がる。3年で出ていかれては困る。ほとんどの企業はそう考えるかもしれない。でも優秀な人材に長く留まってもらうには会社側の努力が必要だ。その努力なくして学生達に一方的に言わせるのは間違っている。でも会社をアピールするには充分だろ、だって3年もあるんだから。 
 
会社説明会には、たくさんの会社に応募し、たくさんの内定を既に持っている子達もいる。そういう子には内定を出すのではなく、思考する機会を与えてあげよう。君が持っているのは人生で最強の”新卒カード”だ。まさかそのカード、単純労働の会社に切ろうとしていないかい?と。職業差別をする気はないが、世の中には誰でもできる仕事というものがある。大学4年間という長い時間とお金を費やし、結果。誰もが、いつでもできる仕事を与える会社に最強カードを切るべきではない。たまに「やりたいことがそれならいいじゃないか」という反論をもらう。それでもボクは言い続ける。偏った意見でも誰かには正義の言葉となり、誰かには現状を再考するキッカケになる。ボクみたいな奴、一人はいたっていい。 
 
学生は思った以上に社会を知らない。そして社会は若い希望をいとも簡単に使い捨てる。このギャップを埋めるのが家庭教育、学校教育ならば、それらは既に機能していない。学生達の親と先生達の世代はあまりに変わり果てた現代社会に対応しきれていないのだ。まさに学業からも、社会からも切り離された、か弱き子羊達。それが就活生。社会は希望という名の子羊を食い尽くす狼になりつつあるように思える今日この頃。未熟なボクは彼らに何を与えてあげれるだろうか。 
 
特殊技術を持つ企業は学生に投資をしよう。雇用。それだけでいい。既に単純労働層は移民によって充実されようとしている。新卒カードが単純労働に切られたら、その次、彼らはどこに居場所を求めるんだぃ。そして就活生はもっと孤立するべきだ。周囲の言葉を疑い、大人のエゴから一歩距離を置け。誰も君の事などわかっちゃいない。人は孤立して初めて自分と向き合えるってもんよ。