ここ最近、ケーニッヒ、ケーニッヒっていい加減うんざりだぜ。と思ったそこのあなた!今日は・・・

ケーニッヒの話をします!

 
 

先日から、千葉にあるネオクラ専門店blowさんを一時的にぜんせーBASEとして利用させてもらっています。

今日はメカニックのK平氏の時間を一日もらい、手始めにケーニッヒベンツのノーマル戻し作業を行いました。

 

まずはヘッドライトの分解清掃、インナーカバーの塗装し直し、ウインカーとテールランプの純正戻しです。

 

ヘッドライトは現状中華製のHIDが仕込まれていました。青白い光は純正っぽさを損ない、ヤンチャなイメージのケーニッヒがよりチープな印象になってしまいます。よってハロゲンに戻します。

 

ヘッドライトの取り外しは中々難儀そうです。ボクもやってみたかったんだけど、K平氏の手際のよさに手も足も出ませんでした。

 

インナーカバーは劣化のため色褪せしてしまっています。

 

 

シルバーで塗装します。ほんとはメッキ調にするのがベストなんでしょうけど、すぐすぐメッキ調スプレーが手に入らなかったのでこれも暫定措置です。特にリフレクターのメッキ部分に一部劣化があり、ヘッドライトはいずれフルリペアする必要があります。

 

ハロゲン球をインストール。K平氏指示のもと、自分でやりました。国産のバルブ3300Kを選択。

 

これは取り外したクリアウインカー。ステーの部分が折れていました。そしてこれもおそらく中華製ですね。

 

何故なら純正BOSHウインカーに変えるとバルブステーの型が合いません。Ummm..Fucking 中華製・・

 

しかしK平氏が手持ちの部品からなんとかしてくれました。

 

テールランプも変えましょう。

 

これはボクが調達した台湾製テールランプです。純正がベストですけど、割っちゃいましたからのぅ・・

このレンズ、ハッキリ言ってモノが良いとは言えないです。これも暫定措置。そのうち純正の程度のよいテールランプが手に入ったらまた付け替えます。もう新品純正パーツは出ないし(あってもバカ高い)、中古品のほとんどはレンズ部が焼けてしまっているんで納得できるものがないんですよね。

 

こうなりました。まぁ見た目は良いですね。

 

作業は順調に進み、

 

こうなりました。しかしこのケーニッヒベンツ、くそかっけぇっす。後ろでは店主のイソップがたっちゃんとサッカーして遊んでくれました。

 

動きが悪かったサンルーフも、K平氏が油をさしてとりあえず動くようにしてくれました。よくよく見るとサンルーフのパッキンが切れていました。そのためホコリが入り込み潤滑な動きに弊害をもたらせていたと。

 

ひどいのはパッキンのゴムにまで塗装されているのでパリパリと塗装が割れています。とりあえず内張ははずしたままでここから先はプロショップに任せようと思います。サンルーフは完璧に治したいです。チルトした姿が大好きだから。

 

 


お次は内装。とりあえずこの存在意義もなく、純正色を著しく損なうアクセサリーをはずします。

 

シールはがしを買ってきました・・が、接着面が強力すぎてなかなかはずれません・・

 

結局あたふたするボクに代わってK平氏がキレイに取ってくれました。

 

ちょっとこの写真じゃ分かりずらいと思うっすけど、ドアロック一面を覆っていたウッドパネルも外してもらいました。もっとも劣化が激しかった部分です。この状態でも見た目悪くないのでウッドリペアは早急に行う必要がなくなりました。よかった。

 

キャラットのTVはいちお稼働してます。もちろん映らないですけどね・・。これどうしようかなぁ・・外してノーマルのグローブボックスに付け替えようかな・・。
 

あとはシートなどの状態を見てもらったんですが、写真撮り忘れました。実はドイツからレカロC-Classicを取り寄せ中です。それが届いたらキャラットテーブル付きの純正シートは取り外して、レカロ仕様に変えます。

 

ちゅうわけで来週はついにプロショップに入庫します。お店はネオクラシックで有名な、

セントラルオートさんです。ここの児玉さんとはE60に乗っていた時からよく話をさせてもらいました。まず状態を見てもらい、引き受け可能かのジャッジが入るでしょう。入庫もボクに代わり、blowさんが行ってくれます。ボクは気楽にアルファードでセントラルオートさんに行くだけ。以下の項目について議論する予定です。

■まず、資金を投入し完璧に治すに値するクルマか
もしなんらかの致命傷があった場合、ベース車両ごと入れ替えを検討するか否か。

■足回り、ブッシュ、油脂類リフレッシュ
点検後、必要なところは総とっかえしてもらいましょう。

■サンルーフ
完璧に治したいです

■ハンドルのギコギコ音
ステアを切ると、ギコーってボスのあたりから鳴ります。グリスアップで治るのか。

■ワイパーブレード交換
まったく拭き取らない。W126用はそこらへんで売ってない。

■レカロC-Classic取り付け
シートは到着待ち(ドイツの業者、レスポンス遅すぎです)しかしレールはどうするのか?

■各種スイッチ類新調
ウインカーレバー、ライトスイッチなど、操作感が劣化しているものは新品に取り換えたし。

■ウインドの動作
ウインドの動きが重く、今にも死にそうです。原因がレギュレーターなのかそれ以外なのか。

■まっすぐ走らない
フロントが劣化した285タイヤですから、もろに路面状況を拾い、ハンドル取られまくります。新品タイヤは既にあり、ホイールもリペアから返ってくれば新品同様になります。そのうえでどのようなフィーリングになるのか。それとも足回り交換で治るのか。

■既存スーパーチャージャーの取り外し
K平氏の診断結果。スパチャ効いておらずです。このトルク感、加速感は並行車エンジン(並行ものはエンジンのトルクがディーラーものよりも上です)と、エキマニから設計されている社外マフラーの効果によるものだそうです。そしてスパチャはむしろ抵抗になっていると。セントラルオートさんに取り外してもらい、まずはノーマルのあるべき姿に戻します。

■NEWスーパーチャージャーの取り付け
ドイツケーニッヒ社のオリバー・ケーニッヒによると、まだアルバート社からスーパーチャージャーの新品がオーダー可能だとの事です。よってセントラルオートさんの見解を見て、取り付けOKが出れば新品スパチャをオーダーしましょう。

■メーターの修理
キャラットバージョンのメーターがダメダメです。これも修理です。

■最終仕上げ、板金に向けて議論
ところどころエアロの割れがあり、表面に錆が見受けられます。錆は見た目と裏腹にボディ内部に相当に侵食している可能性があるので、集大成として純正色のソリ黒戻しを最後に行う予定です。現代の技術と素晴らしい腕を持つ職人を探す必要があります。

■欠品パーツどうするか
この年代車は欠品パーツが多いです。それでも世界を探し回れば手に入るチャンスは大きいです。例えば物流が弱いため外国に輸出せず、国内需要だけで流通している国などもあります(ロシアとか)。そういう閉ざされた市場には絶版品がまだ眠っていたりします。古いレカロなどは海外に持っていかれて日本国内は品薄ですが、ドイツなどでは比較的多く流通しており、安いです。こうして世界中から情報やパーツをかき集め、日本のマイスターの元でしっかりとしたケーニッヒを作り上げたいです。そしてそのうちLAにケーニッヒを持っていけたらなぁ。

 

ネオクラシックは維持が大変です。が、現時点blowさんの判断によるとこのケーニッヒ、モノは悪くないようです。もともとのオーナーがこだわりが強く、潤沢な資金力を持って作られたのが功を奏したともいえましょう。

 

ちゅうわけでこうして一個一個、コツコツと、しかし完璧に。あるべき姿にケーニッヒを戻していきましょう。