今日はベンツ時代の後輩のK吾が560SELの試乗にトライしますた。

彼は商業系のプロドライバー。とりあえず乗った早々、タイヤが固いことに気づいた様子。まぁよく気づくもんだね。オレなんてスタッドレスとノーマルタイヤに履き替えたところで何も感じんよ。

 

いくつものネオクラを乗ってるK吾だからね、先日のミート野郎なんかより抜群な程度の560SELに気づくよ。ほんとうにこの560SELっちゅうクルマは気持ちのよいドライブフィールを提供してくれるんだ。低速での太いトルクで滑るように走るし、段差の衝撃はすぐに収束する。

 

二人してここが良い、アレが良い、自然と言葉が出てくるんだ。そんなクルマ、ないだろ。ジャーナリストなんかじゃないよオレ。でも本当にこのクルマは五感すべてに訴えかけてくるんだよ。体全部でこのクルマの本質が高い次元で作られている事を感じれる。

 

現行AMG Eクラスもよかったよ。G63もね。MINIだってBMWだってアメ車も日本車も、マセラティもそしてランボルギーニも。全部それぞれの良さってあったよ。でもこの560SELみたいに五感フルでクルマの良さを感じれることはなかった。決して最新が最良なんかじゃないよ。スポーツカーこそが乗ってて楽しいクルマだなんてこともないよ。絶対的なスペックこそ正義っていうこともないよ。こいつは本質に気づかせてくれるよ。低速で走っても高速で走ってもなぜか楽しいんだ。走行距離伸ばしたくないのに毎日乗っちゃう。なんかスゴイ車だよね560SEL。

 

驚いたことにさ、コーナーもビタっと曲がるんだ。K吾はレクサスより曲がるって言うよ。別にたいして良いサスペンションを履いてるわけじゃないのにね。

 

投機目的所有だけどね。これだけ程度の良い560SELに人生で一度でも乗れてよかったと心底思うよ。金積んだって中々バリモンの560SELなんて乗れないじゃん。もう朽ち果てたものばっかりなんだからさ。なんだか今までのとっかえひっかえなカーライフ、空虚だったなぁって思うぜ。もうスーパースぺックなクルマになびくことなんてなさそうだよ。やっぱりボクは560が好きなんだなって実感したよ。

 

最新のSクラスでは560の名が復活したね。現行には現行の良さがあるよね。古き560にも独特の味があるよ。

 

子供達は560を好きになったよ。最近じゃぁもうアヴェンタドールっていう言葉を言わなくなり、ケーニッヒのトミカを買ってくれの一点張りさ。トミカにはさすがにケーニッヒはラインナップされてないけどな。560SEC(クーペ)もいいけどね、ストレスなく乗り降りできるセダンでよかったと思う。一人でカーライフ楽しんだってさ、たかが知れてるもん。

 

まぁとにかくこの社外テールだけがイヤだよ。これだけ良い状態で保存してた元オーナーを尊敬するけどね、ここだけは意思継げないよオレ。週末にでもノーマルに入れ替えてみるよ。

 
 

・・・

 
 

来たるケーニッヒを新たなトレードマークにしようとしてた。あくまでこの560は好きで所有して、そのうち売却。利ざやでも稼げればなと思って買ったもの。でもフルノーマルの素晴らしさにすっかりやられてしもうた。おそらくこのフィーリングは極太タイヤを履くケーニッヒでは実現できないよ。理想はこの560は保管して、新たに程度よいノーマル車を日常乗れるクルマとして迎えたい。でもそれは難しい。だって市場には良いものなんてもうないんだもの。もっと早くノーマルの良さに気づき、まだタマ数が潤沢だったころに確保しておけばよかったさ。後悔先に立たず。

でもま、King of 飽き性なオレだからね。こうして今日思ったことを書き連ねるけど、明日は何を言っているか分からない。さぁてそろそろアヴェンタドールに火を灯そうか。現代スーパーカーアヴェンタドール、90年代スーパーセダン560SEL。我がカーライフ、一片の悔いナシ。