カウンタック、デトマソパンテーラそしてケーニッヒベンツ。魅惑の数字345/35/15

ケーニッヒヲタクを魅了する一つに、ブリスターフェンダーがあります。その大きく張り出したフェンダーに収まるのがBBS製の極太アルミホイール。この2つが醸し出す異質感こそがケーニッヒの醍醐味です。

ケーニッヒVer1スタイルで採用される13jオフセット-58という特殊なアルミホイールに装着されるタイヤは、

345/35/15

というこれもまた特殊なサイズ。

このサイズのタイヤを履く代表的な車種は・・

カウンタックと

デトマソパンテーラ、そして

ケーニッヒベンツです。
[clear]

このタイヤサイズを必要とするクルマを所有するマニアにとって、タイヤの安定供給は重要は要素です。

しかしピレリが製造するこの345/35/15タイヤは一般に広く流通するものではありません。

実際に廃盤になったという噂を何度も聞いたことがあります。

クラシックカーを楽しむには様々な困難が付きまといます。機関系の故障、欠品するパーツ、サビや劣化との闘い。中でも最も重要なのは、地面と車体をつなぐタイヤが手に入るかどうかです。

 

さて、

 

[clear]実際にこの345/35/15タイヤは未だ入手することは可能なようです。2021年製造の新品ピレリPZERO345/35/15アシンメトリコを入手しました。

直近で製造された345/35/15タイヤを実際に手で触れたのは初めてです。しっとりとしていて、柔らかいです。今すぐにでも履きたい衝動に駆られます。とはいっても、このタイヤを履くw126 560SELケーニッヒは未だレストア作業中。このタイヤを履くのはまだ先になりそうです。

 

 
[clear]素晴らしいツヤです。劣化が一切ないタイヤがこうも美しいものとは思ってもいませんでした。

 

[clear]この質感を保ったまま長期保管する必要があります。

 

[clear]タイヤの専門家ではないので保管方法の正解はわかりません。できることは真空パックに入れて、日の当たらないところに縦置きに置いておくことです。

 

[clear]このタイヤに触れているだけでもワクワクしてしまう。これがカーマニアというものです。

 

[clear]15インチという小さなサイズに、345という太さを持つこのタイヤが現代車に設定されることはもうないでしょう。その非効率さゆえに贅沢な世界は、クラシックの領域でのみ楽しめる事です。

 

[clear]ケーニッヒベンツの中でも、このタイヤを必要とするのはシリーズ初期のバージョン1に限られます。エアロが小ぶりになったバージョン2、もしくは今ケーニッヒ社にホイールを注文するとインチアップされたタイヤが設定されています。

 

[clear]つまりこのタイヤを必要とする人は極端に少ないということです。需要がなければメーカーは製造に積極的ではないでしょう。しかし超少数のマニアのためにメーカーに働きかけてくれるショップは存在しています。いましばらくはこのタイヤの供給について不安視する必要はなさそうです。

 

[clear]フルリペアされたケーニッヒBBSにこの新品345/35/15を装着して走れる日が目標です。

カウンタック、デトマソパンテーラそしてケーニッヒベンツ。魅惑の数字345/35/15”へ6件のコメント

  1. アフロ より:

    初めまして。
    w126SECのケーニッヒを所有しています。
    おっしゃる通りタイヤがなくて困っています。どこで手に入れれるのでしょうか?
    教えていただけると幸いです。

    ブログの中で、345/15インチを履くのはバージョン1とありますが、バージョン2だとブリスターからはみ出るのでしょうか?
    バージョン1だったのですが、派手なので、見た目が少しスポーティなバージョン2のボディーキットをドイツにオーダーし、現在換装しています。
    あまり知識がないもので、見た目できめてしまいました。

    1. ぜんせー より:

      こんにちわ。コメントありがとうございます。
      バージョン1エアロ+15インチからバージン2エアロに変更ですか?うーむ、おそらくはみ出るような気がします。バージン1エアロはバージョン2に比べて大柄な上、15インチBBSはバージョン1エアロにツラに入りますから。
      しかしケーニッヒ社からバージョン2エアロまだ出るんですね、勉強になりました。
      タイヤに関しては問い合わせフォームからメール頂ければ連絡先をお伝えします!

      1. アフロ より:

        ぜんせー様
        返信ありがとうございます。
        はみでてしまったら、エアロ盛るか、バージョン1に戻すか考えます。

        ケーニッヒ社のオリバーは非常に親切な対応で、エアロはグラスファイバーの受注生産で、バージョン1も2も両方対応可能だと言っていました。
        製造期間は約3週間で、発送も迅速でした。
        板金屋の話では精密さには欠けるとのことですが、十分満足しています。

        また、運転席足元に貼ってあるコンピューターの挙動が怪しかったので、オリバーに修理できるか確認したところ、そのメーカーは倒産しており修理はできないという返答でしたが、ローテック社に問い合わせたところ、修理可能と快く回答を頂きました。

        ドイツは非常に取引しやすい国だと思います。

        1. ぜんせー より:

          なるほどですね!貴重な情報の書き込みありがとうございます。他のケーニッヒオーナーの方々にとっても良い情報だと思います!タイヤの件は聞いてみたところ、新品在庫まだあるそうです。メールで送りますね!

  2. アフロ より:

    バージョンⅡのエアロ装着しましたが、やはり3センチほどはみでてしまいました(涙)
    少しボティを盛って、ツライチにすることにしました。
    また、タイミングをみてバージョンⅠのボディに換装しようと思いますが、当分はこれで乗ってみます。
    いろいろ情報ありがとうございます。
    今後ともよろしくお願いします。

    1. ぜんせー より:

      やはりはみ出てしまいましたか。しかし3センチほどだと思ったよりって感じですかね。いろいろこだわられてて良いですね。ケーニッヒが完成したら是非写真送ってくださいませ^^

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