先日は息子のテニスの承認試合があった。朝早く千葉まで出かけてゆく。毎週、多い時は週2回試合に行くこともある。

ほとんどは一回戦で負ける。朝の渋滞にハマり、現地まで時間をかけていってもストレート負けで20分そこらで帰宅を余儀なくされる事もある。ジュニアテニスの試合は終わった後に相手プレイヤーが親のところまで挨拶に来るのが慣例となっている。「ありがとうございました」と相手プライヤーに声をかけられ「次の試合がんばってね」といつも返答する。敗者の常套句でもある。相手プレイヤーの親も挨拶に来てくれるが、こうも毎回負けが続くと世間話する気にもなれなく、軽い挨拶をしてクルマに戻り、帰宅する。クルマの中は重い空気が漂うが、これももぅずっと続くと慣れてきて、現地のショッピングセンターに足を運んだり。敗者は敗者なりに楽しもうと努力するようになってきた。

当然今回も同様のパターンを覚悟していた。承認試合はそれなりに強い子が出場するので勝利の確率は低い。予想どおり相手は強かった。

奥が息子。最初のゲームは取られ、予想どおり負けパターンと思いきや、同点まで追い上げ、そこから有利に。調子づいてそのまま勝ち逃げ。

久しぶりの勝利の味に酔いしれる息子。良いプレーをしたことを褒めてやった。確かに息子は上達していると思った。しかし他のプレイヤーも同じように成長する。スポーツで勝つには自分のペースでやっていけばいいというわけではなく、いかに相手よりも高い成長率を出すかというのがポイントなんだろうと思う。

勝った事で、次の試合まで会場で待つことになった。テニスクラブなのでラウンジが併設されており、心地よい空間でブログを書くことができた。いつもこんな時間はない。負ければ帰るだけだから。

料理もおいしかった。なるほど、これが勝利の味か。息子の友達も勝ち抜いたようで、そのパパとも会話を楽しんだ。勝者には敗者とはまた違った世界が待っていた。どこまで行ってもこの世界は勝ち負けでできている。キレイごとなんてないんだと実感する。子供が勝ち負け、はっきりした競技をするのは良いことだと思う。常に「勝つにはどうしたらいいか」考えるクセを付けてほしい。やがて社会に出て、泣き言じゃ済まされない世界で戦うことになる。

次の試合は瞬殺で負けた。そこは予想どおり。次の目標は二回戦目を勝ち抜けることになった。帰りはテニスショップで新しいガットを張った。どのガットを張るかは息子に委ねるようにした。いつまでも親が指示していては判断力が育たない。何度も試して失敗して、自分で納得のいくセッティングを見つけると良い。

靴は適正なのを履かせてあげる。少し前まではおもちゃを欲しがったが、今はテニス用品をせがむようになってきた。

特に靴にはこだわりが強い。私の頃は靴よりラジコンが欲しかった。さて、私もそろそろテニスを始めようと思う。息子がテニスに没頭していると、なかなか自分でやろうと思えなくなる。と息子のせいにするけど、単にまたあの筋肉痛の日々がイヤなだけかもしれない。