ケーニッヒはそう・・作るもの!w126ケーニッヒベンツの作り方

ぜんせーです。

もう数カ月もケーニッヒが手元にないので、ケーニッヒの記事を書いて気分を紛らわそうと思います。長いのでケーニッヒファン以外読まない方が良いでしょう。

 

ボクはw126ケーニッヒベンツのファンです。w126 560SEL(セダン)のケーニッヒを一生懸命レストアしています。そして80-90年代のネオクラシックベンツを現代に継承するべく、啓蒙活動に励んでいます。

 

さて、今日はw126メルセデス・ベンツケーニッヒの買い方・・ではなくて、作り方について語りたいと思います。

80、90年代はたくさん走っていたと言われるw126ケーニッヒですが、今となっては絶滅危惧種的な存在になっています。カーマニアの中でも超ニッチな分野に位置するケーニッヒですが、熱狂的なファンがいるのも事実です。欲しくても出物がない・・。大丈夫、ケーニッヒは買うものではなく作るもの。今日はその方法をまとめたいと思います。

今回取り上げるのは数あるケーニッヒ仕様車の中でもメルセデスベンツw126シリーズに絞ります。w126シリーズは以下のタイプが存在します。

W126 SEL(セダン)と

W126 SEC(クーペ)です。

※クーペの方が人気があり、台数も多く作られました。よって、今でも市場にパラパラと出没するのがこのクーペです。
対してセダンの方は人気があまりなかったらしく、台数があまり作られていません。よってセダンタイプのケーニッヒは市場にほとんど出没しません。

ケーニッヒエアロは未だ供給されている

もしw126ケーニッヒベンツが欲しい場合は本国ケーニッヒ社から直接ボディキットを取り寄せる事が可能です。

しかしこれはクーペに限ります。セダン用のボディキットは廃盤になっています。

よって、ゼロからw126ケーニッヒを作ろうと思うなら、SEC(クーペ)しか選択肢がありません。

え?セダンが欲しい・・?潔くあきらめるか、札束握りしめて市場に出るのを待ちましょう。

Tips
セダンのバージョン1ボディキットは50セットしか作られなかったと公式(独ケーニッヒ社からの回答)で言われています。当時たくさん走っていたという情報を聞くと、さすがに世界限定50セットは少なすぎると思うのですが・・真意は謎です。
ケーニッヒはニッチな分野とはいえ、ファンの熱狂度が高く、欲しい人はそれなりの数います。もしセダンが市場に出た場合は即買いした方が賢明でしょう。

ケーニッヒのアルミホイールも入手可能

ケーニッヒスタイルを再現しようとすると大柄なブリスターフェンダーにマッチしたごん太のアルミホイールが必要です。当時を再現しようと思うと15インチのアルミがベストだと思うのですが、15インチアルミは廃盤です。現在は本国ケーニッヒ社から(確か)18インチBBSアルミホイールの供給を受ける事ができます。

当時モノのケーニッヒ15インチBBSアルミの入手は非常に困難です。最近はヤフオクにも出なくなってきました。

エアロとアルミさえ手に入れば

この2点さえあればケーニッヒスタイルは実現可能です。あとはなんとかなります。

 
 

ではイってみましょう。

ケーニッヒクーペの作り方

なにはともあれベース車両!

それではまず、560SECをお手元にご用意ください!  
 
え、持ってない?それは困りますね。チャーシューメンのチャーシュー抜きをオーダーしているようなものです。

560SECは近年、多くが海外に流出しており、良質車両は高値です。しかも値上がるスピードが速いので、なるべく早く手に入れた方が賢明です。

板金職人がキモ

ベース車両があって、次に必要なのは・・

パテ整形のノウハウを持った板金職人です!

しぶしぶ作業見積もりをする板金屋さん

ケーニッヒはパテでできているといっても過言ではありません。また、エアロが非常に大柄なため、ポン付けエアロの取り付けとはワケが違います。しかもケーニッヒエアロの精度はかなり低いという噂。板金屋さんは充分に吟味して選びましょう。

とにもかくにもケーニッヒに対応できる板金職人さんの確保が重要です。資金に余裕があるなら、レストア屋に持ち込んで委託してしまうのもアリでしょう。ケーニッヒエアロの装着は大きな手間と時間がかかる故、積極的なショップは少ないと思います。日々の業務に追われる中、手間と時間のわりに見合った対価を得られないケーニッヒは敬遠されがちです。

ちなみにもともと付いているエアロの補修よりも、新品を組む方が職人的には楽なようです。ということは朽ちたエアロのレストアよりも、新品を組み上げてもらったほうが工賃が安くなる可能性が高いです。もしボディにサビが侵食していた場合は尚更です。

ケーニッヒ社に注文しましょう


ベース車両が存在し、板金職人さんも確保した。次はドイツ・ケーニッヒ社にエアロパーツを注文しましょう。

ケーニッヒ社には以下のWEBサイトからコンタクト可能です。

まさに90年代で時が止まってしまったかのようなWEBサイトです。

http://koenig-specials.com/

コンタクトをクリックすると問い合わせフォームが出現すると思いきや、メールアドレスがそのまま載っています。

そこに、「Hey オリバー。SECのエアロとアルミ買うよ」ってメールを送ればOKです。いつでもヒマなオリバーはスグに納期を知らせてくれます。返事がない場合は、あなたの英語がよっぽど下手か、オリバーの身に何かあった時でしょう。

WEBサイトを見て分かるように、90年代に一世を風靡したケーニッヒ社に進化はありませんでした。進化を拒んだかのようにも思えます。今も朽ちる事なく細々と、そこで時が停止したように、あなたのコンタクトを待っているのです。

板金屋さんを待ちながらパーツ収集

ベース車両とエアロパーツ、アルミホールが揃ったら後は待つだけです。待っている間にもう少し完成度を上げるためにケーニッヒパーツを探しましょう。

 

リアエンブレム

これはボディに張り付けるエンブレムです。よりケーニッヒコンプリート感が出る良いアイテムです。 
 
たまーにオークションサイトに流れています。見た感じしっかりしていそうですが、ふにゃります。こういったケーニッヒの細かいパーツは、ドイツ・ケーニッヒ社にストックはありません。地道に探していくしか手に入れる術はありません。

ステアリング

当時、ケーニッヒ社はいくつかオリジナル品としてステアリングをリリースしていたようです。
 
 

こんなのとか、
 
 
こんなの。

こんなステアリングあるんかいなって思いましたが、

同じようなタイプがヤフオクにありました。たけぇ・・

 

メーター

車内で最も目にするのがメーターパネルです。ココがケーニッヒデザインだとコンプリート感が出て良いです。しかし純正ケーニッヒメーターの入手は難しいでしょう。でも大丈夫。w126のメーターは分解が可能です。文字盤のところだけをプリント制作することが可能です。

 

タイヤをデザインしましょう

もしあなたが、当時仕様にこだわるあまり、当時仕様の15インチBBSアルミを履こうと決意したのなら、苦難が待ち受けます。

それは適合サイズのタイヤが絶版だからです。

ケーニッヒ公式でうたわれているフロントタイヤは、

10J 15インチ オフセット -7(PCD112)のホイールに対して、285/40 15インチとなっています。このサイズがありません。極論いうと、あることにはあるんですが、日常的に履くのには適していないです。

これは以前、試しに履いてみたピレリの285/40 15インチタイヤ。半面がスリックです。サイズはピッタリですが、サーキット寄りのスペックのためゴム表面が柔らかく、路面の砂利を拾いまくります。運転中ずーと、パチパチと小石がフェンダーに当たる音がします。また、グリップ力が高すぎるのか、右左折時に足回りからの異音が発生しました。(タイヤ交換して治った)よって、事実上、実用的な285/40 15タイヤを手に入れる事はできません。当時仕様にこだわるあなたの夢はここで打ち砕かれます。あーめん。

 

あきらめないアナタへ

え?それでも15インチBBSで当時風を再現したい?・・そうですか・・なら・・

225/50 15インチタイヤをご提案します。

このサイズのタイヤなら、ケーニッヒ社指定の285/40 15タイヤの外径とそう変わりません。それでいて新品で手に入れることが可能です。

ケーニッヒ社指定サイズ 285/40 15インチの外径:608mm
代替えのタイヤ 225/50 15インチの外径:606mm

目下問題があるとすれば、10Jのアルミホイールの225/50の組み合わせは、やや引っ張り気味になるということです。

引っ張りスタイルが好きな人もいれば、そうでない人もいるでしょう。しかし当時風にこだわるアナタですから、やはり引っ張りスタイルは避けたいと思うかもしれません。

当時スタイル。引っ張りタイヤではない。

 

これは引っ張りスタイル。これはこれでかっこいい。

ではどうするか。タイヤサイズは225で決められてしまいました。となると、ホイールサイズを変えるしかありません。そうです。

リバレルしましょう。  
 
つまり、リムを変えるということです。ケーニッヒBBSホイールは3ピース構造になっていて、アウターリム、インナーリム、ディスクの3つのパーツに分解することが可能です。
ここでインナーリムだけを短いタイプに変更すれば、10Jからおそらく8Jくらいにはできるんではないかと踏んでいます。そうなれば225タイヤであっても引っ張りにもならず、かつ深リムデザインはそのままとなるので、当時風を再現できてかつ、いつでも新品の良いタイヤが履けるということです。

225タイヤを違和感なく履けるなら、これは良い事です。タイヤ銘柄を選ぶのに苦労せず、パワステシステムに大きな負荷もかからず、ステアリングは軽くなり、ハンドリングが向上します。

ちなみにこのリバレルは小樽ラヂエーター工業さんで行ってくれます。

ボクのケーニッヒアルミのリペアをお願いした名店さんです。完璧にレストアしてくれました。

インナーリムの交換だけなので、後からもとに戻す事は可能です。もちろん交換リムも鍛造性です。

ちなみにここまで書いといてなんですが、ボクはまだリバレルをしていません。今後する予定です。結果が出たらまた報告します。

 

車高を考えましょう

当時風にこだわるアナタですから、足回りさえもケーニッヒ社指定でありたいと願うでしょう。ケーニッヒ社はいくつかダウンスプリングを出しています。

 

ボクが以前ケーニッヒ社に問い合わせした時点で3cmダウンスプリングと4.5cmダウンスプリングがラインナップとしてあると回答がありました。

大柄なエアロに4.5cmものダウンスプリングを組み込んでしまうとフェンダーに干渉してしまう可能性が大きいので3cmダウンを注文しようとしたところ欠品でした・・よって、足回りはケーニッヒ社のモノにこだわらなくても良いでしょう。事実、ケーニッヒ社のカタログでは・・

車高が高かったり

 

低かったりと、統一されていません。アナタの好きにして。

 

これは最強ケーニッヒオーナーO氏が作り上げたSECケーニッヒです。エアロ・アルミともケーニッヒ社から新品を取り寄せて構築されています。足回りはアヴェンタドールなどに採用されるフロントリフティングシステムがインストールされています。

エキゾーストシステム

音にこだわりますか、デザインにこだわりますか?どちらもという場合はあなたの好きなようにワンオフ製作するのがベストでしょう。ボクの白ニッヒは初代オーナーがワンオフ製作したマフラーが装着されています。

タイコ部分が大きくてかっこいいです。

ではケーニッヒ社指定のマフラーはどのようなものなのでしょう。

 

コレです。フツーです。しかしメーカーから手に入れる事はもうできません。ボクはそれでも当時風を再現したいので今後はこれと同じようなデザインでマフラー屋さんに作ってもらおうと思います。

 

 

さ、というわけでこれで外装パーツが手に入りました。一つ一つ取り付ける度にアナタオリジナルのケーニッヒが仕上がっていきます。きっと出来合いの車両を買うよりも愛着が出ることでしょう。

ケーニッヒ社はそもそもパーツ販売屋なのでコンプリートという概念が薄いです。よって、エアロとごん太アルミ履いときゃケーニッヒです。それでいいんです。本物偽物どうでもいい。雰囲気で楽しむ。それがw126ケーニッヒ。エアロとアルミ履いたらもうあなたのお好きなように。

 

当時風のケーニッヒを作る上で重要なポイント

個体数の減少と値上がり続く560SECも、資金に余裕のあるアナタですからまだ良質なものを手にすることは可能です。ただし早めに取得しておくべきでしょう。価格高騰の意味は海外勢に買われている事他なりません。ベース車両さえ手元にあれば、ケーニッヒ社が存続する限り資金力で解決が可能です。ただ一つ・・問題が。

当時の15インチBBSアルミホイールです。現在ケーニッヒ社から手に入るBBSアルミは17インチ以上しかありません。15インチは絶版なのです。そしてこれが中々市場に出回りません。あなたの圧倒的な資金力で新品エアロ、良質なベース車両を揃えられたとしても、この15インチBBSを手に入れるには運を味方につけるしかありません。

ケーニッヒBBSのリアホイールは13J 15インチ オフセット -58っちゅうアホみたいなサイズ。

 

ドカーン!

このホイールセット。これさえあれば当時風のケーニッヒ丸ごと一台再現できてしまうくらいのパワーがあります。

ケーニッヒを作りたい。そう思ったらまずアルミ。とにもかくにもアルミです。
 

BBSだけが正解ではない

BBSホイールこそケーニッヒだと思われがちですが、実際は、

別のメーカーのホイールもカタログにラインナップされています。Koenig-Felgen15インチと記載されています。↓この会社かな?
デザインは好みで選ぶと良いと思います。いずれも手に入りずらいですが。

ワイドだけがケーニッヒではない

余談ですが・・

w126ケーニッヒでもワイドエアロではないものもラインアップされているようです。ケーニッヒはなんでもあり。コンプリートという意識が強いAMGとはまた違う楽しみ方。

一生のお供にw126

ザ・ゲテモノカー

 
次から次へ出る新型車。飽和するスーパーカー市場。インフレが進むスペック。カーヲタクにとっては選択幅がありすぎて、むしろクルマ熱が冷めてしまう人も多いんじゃないでしょうか。こういう時代ですから、トレンドに流されないたった一台のクルマを一生物として所有したいという想い、きっとあるでしょう。そんなあなたに、w126シリーズをオススメします。

w126シリーズは80、90年代という輝きのある世界観そのままに、今でも比較的安価に所有することが可能です。パーツは未だメーカーから提供され、欠品モノでもOEM提供されています。ディーラー整備もOKで、一度しっかり治してしまえばそうそう壊れる事はありません。シンプルな構造に、骨格は頑丈です。現代車の安全装備には敵いませんが、走行性能で言えば日常使いからスポーツ走行もなんなくこなしてくれます。スーパーカーなどの派手なスタイルが好みならケーニッヒスタイルをオススメします。そんじゃそこらのクルマよりゲテモノ感MAXです。

 
 

以上です。ケーニッヒ制作、なんて簡単なんでしょう。

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