2020年新卒採用

 

 この記事は主観で書かれており、センシティブな内容を含みます。自己責任で閲覧下さい。

 

地方勢と関東圏の新卒入社候補者が会社に集まった。今年も5名から7名を採用する。全員が4大卒者だ。

個別面談では質問に対し、そこらへんに転がっている模範解答をそのまま自分の言葉として語っている者もいた。学歴、専攻、スポーツ。学生にはいくつもアピールする材料があるだろうが、残念ながらあまりそこは響かない。まずボクらが見るところは、自立心があるかないかに尽きる。

特に実家暮らしかどうか、出る意思があるかないかは重要だ。過去の統計を取ると、社会に出ても実家暮らしを選択する人はパフォーマンスが著しく低かった。実家暮らしの場合、自分の意思とは関係なく、生活に必要なすべてが整っているため、社会に出るための自立心が養われていない。また何から何まで親に意見を仰ぐケースも多く、自分の人生を歩めていない子も多数。つまり年齢では成人だけれども、精神的にはまだ子供と言う事だ。いくら会社で研修があるとはいえ、自立心までは面倒見切れない。社会に出るためのベースとなる教育は家庭教育・学校教育のフェーズで終了しておいてもらわねばならないのだ。

ちなみに海外では日本のように新卒採用(集団就職)という文化はない。海外勢は学生時代に自分で企業を選択し、インターンに出向き、スキルを磨いて採用を勝ち取る。流れ作業のように就職できる日本のシステムは、かつて日本が生産国として絶大な地位を築いていた時代に、企業の労働力確保のための最適な仕組みだったのだろうが、今の日本にはまったくそぐわない。

そして徐々に単純労働から、高次元の仕事にも海外勢が食い込むようになり、幼さ残る日本の学生にコストを割くくらいなら、自立心旺盛で多言語を操り、日本という閉ざされた異国で一人強く生きていこうとする海外勢の方に目を向けたくもなってくる。事実、ボクの会社は本社の最も高度な業務において、新卒含む日本人採用を打ち切り、海外勢に絞っている。

親世代は未だ年功序列型の思考だし、大学の仕組みは急速に変化する現代社会に対応できていない。そしてサラブレッドな海外勢が日本社会で活躍し始めている。日本人学生はますます苦労しそうだ。もっと日本の教育システムが根底から変わっていかないと、国際社会にどんどん遅れを取る事になるだろう。ま、ボクにはなーんもできないけどねー

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