今日は深夜の会社で一人ぼーっとしておりました。ふとクラシックカーの投資ツールを眺めていると、不穏な変化を感じたので筆を取りました。

以前のネオクラベンツの世界市場での価格推移を分析した記事はこちら↓

 

まずボクの大好きなW126系メルセデスベンツの直近までの価格推移をみる。

↑こうゆうクルマね。

 

前回までは価値の上昇が青天井だったんすけど・・今はどうなってるんだろう・・・

▼1991年 w126 560SELの相場▼

なるほど。急激な価格上昇が落ち着き横ばいに転じた様子。ネオクラベンツは極端に値を落とす事がない傾向にあるから、むしろ今が買い時と見るか。W126は価格上昇が続いたが、W124 500系に比べればまだまだ低価格帯に留まっている。今が調整期で、これから価値をもう一段上げられれば良いなぁと思う。

 

んじゃ次行ってみるか。次はW124 500Eだよ。前期最終モデルだね。

↑こういうやつね。

 

▼1993年 w124 500Eの相場▼

ふぅむ。これは意外。鉄板のW124がやや下降気味。

ちなみに罫線の意味は一番上から、

コンクールコンディション(ビビるくらい程度良いやつ)
エクセレントコンディション(普通に程度いいやつ)
グッドコンディション(まぁ、良いよね。っていう程度)
フェアーコンディション(これ、昨日まで使ってたよね?っていう程度)

このグラフを見る限り、コンクールコンディションは価値横ばいだけど、それ以下は低下傾向。このあたりの年式の500で、どこかカスタムしてるとか、走行距離かなり走ったとか、整備記録簿がない場合はコンクールコンディションには成り得ない。というかコンクールコンディションってほぼ新車状態みたいなもんだから、そういうクルマはほぼ存在しない。となると実質500Eは価値が下がっていると言える。見解が難しいけど、ボクの印象、量産モデルのW124 500系は数に対して価値が上がり過ぎた感がある。

ボクが見た感じ日本市場での500Eはほとんがグッドコンディションレベル以下。それなのに800万とか1000万近いプライスを掲げられているのを見るし、何件か売却の打診を受けたことがあるが、いずれもオーナーの値付けに相場を逸脱しすぎている感がある。実際は300万~400万程度の価値しかないと思う。

 

ほいじゃ次はw124後期E500 Limitedを見てみよう。(何故かLimitedのデータしかなかった・・)

↑こういうやつね。

 

▼1995年 w124 E500 Limitedの相場▼

おぉこいつは青天井続きか。どのコンディションでも価値は上昇傾向。やはりLimitedという限定モデルは強し。高い資産価値を保ちつつ、楽しみたいなら量産型の500系は避け、Limitedや、AMG E60などの限定モデルを購入したほうが結果的に幸せになれる。実際に日本市場にも何台かE60が出回っているが、買い手はついてない様子。希少なクルマなんだけど、いかんせん価格が上がり過ぎたよね。今の時代は高価格帯商品が動きづらいもの。

 

まだネオクラシックとは呼べないかもしれないけど、参考までに見てみた。1998年まで生産が続けられたW140型 V12気筒のS600の価格推移だ。

↑こういうやつね。

 

▼1998年 w140 S600の相場▼

ほわわわぁ。上がってるぅ。まぁねW140って良いクルマなんよ。なんせオレがメルセデスにハマったキッカケの車だしね。S600は今は絶滅危惧種のV12エンジンを積んでるからね。マニアも多いよ。ちなみにS500も同様に上昇曲線。再評価されてるねぇW140。嬉しいよボク。だって140はもう一度乗りたいクルマだもん。

 

んじゃついでにランボも見てみよう。とりあえず1998年のディアブロVTだね。

↑こういうやつね。

 

▼1998年 ランボルギーニディアブロVTの相場▼

う~ん・・ディアブロ弱ぇぇなぁ・・

 

次はカウンタック。

 

▼1988年 ランボルギーニカウンタックLP5000の相場▼

うーん。グラフの年表記が途切れてよく分からないけど、下げ止まってる感じだな。そういえば思い出した。スパカ屋さんに聞いた時、プレミアがつくのはカウンタックまでって言い切ってたな。

 

おもしろいからフェラーリも見てみよう。ボクはよくフェラーリが分からないんだけど、スペシャルモデルと言えばラ・フェラーリでいいのかな。カーセンサーに4台くらい在庫出てるけど、あれって1億くらいかなぁって思ってたらとんでもない、3億、4億するクルマなんだね・・。

 

▼2015年 ラ・フェラーリの相場▼

あ、うん。順調に落ちてるね。と、思いきや、まだまだ新車価格より全然上じゃん。すげえなフェラーリ。あなたはもう格が違う。ラフェラーリは年式がまだ新しいからしばらくは乱高下するかもね。

 
 

まとめ

なんだろうな、なんだか全体的にクルマ市場はよくないね。新車も売れてないっていうし。なんか悲しい。みんなもっとクルマ買えぇぇ。

根本的な原因として世界経済の先行き不透明感はあるのかな。特に日本市場は元気ないよ。だからもし趣味として古いクルマを買うならしっかり世界相場を見極めて購入することが大事だよ。何かの理由でEXITしたい時、景気後退の日本市場では売り抜けられない可能性があるから。

特にネオクラベンツでは500系を高値で売ろうっていう魂胆が見え見えなとこも見受けられる。限定車AMG E60 Limitedに匹敵したプライスを量産型の500Eに付けちゃってるとこもあるから気を付けよう。いくら値上がってるとはいえ、台数の多い500系にそこまで高いお金出しちゃダメだよ。もし500系を高く売り抜けたい場合は今はやめておいたほうがいいかもしれない。今は何故か輸出が弱いから期待した値段は付かないかもね。耐えがたきを耐えよう。

しかし耐えがたきを耐えても出口が見えないのがランボルギーニアヴェンタドール。中古在庫数はジワジワ数が増えてるよ。最安値は3000万をとっくに切っているのと、最安値付近は見事にボディカラーがイエローばかりだから、これから買う人はチョイスする色にも気を配ったほうが良いかもしれない。どうしても売りたいなら痛手は覚悟で相場より安い値段をつけて早期EXITしたほうが良い。このクルマは塩漬けすると次のモデルの登場で、傷口を広げる可能性が高い。ネオクラの領域にいるディアブロの価格上昇がないなら、生産台数の多いアヴェンタドールが今後価値を取り戻す可能性は低い。

謎なのはメルセデスW140のS600。これ実際目の当たりにしたんだけど、距離1万そこそこの最終オブシディアンブラックのS600がスゴイ価格で海外に流れて行ったのよ。なんか知らんけどW140は再評価されてるんだね。欲しいぜ。でもアレ、デカすぎるんだよね。

あとま、安全資産として趣味車を楽しむなら、つべこべ言わずに限定モデルにしておいたほうがよいよ。特にネオクラベンツの限定車は現代車より生産台数が少ないから価値が保全されやすい。500 limitedで限定500台が作られて今なんとか緩やかな価格上昇っていう現状を見ると、それ以上の数で限定を謡ったモデルは敬遠したほうがよいかもね。あ、あとケーニッヒは限定モデルでもなんでもないから、無駄なプレミア支払っちゃダメ。

あぁ、眠い。朝5時だぜ。そろそろ帰ろうかな。殴り書いたから間違いあったらすまん。あと何か気に障ること言ってたらごめんね。でもオレ、そういう男なんだ。おやすみぃ。