先日は埼玉・八潮にあるセントラルオートへケー二ッヒベンツの打ち合わせに行きますた。

 

blowのイソップも来てくれたよ。あ、そうそうケーニッヒベンツがどういう流れで整備や補修を進めていってるか、図で説明しておこう。

 

ちゅう感じっす。つまりケーニッヒベンツに何か問題があったらボクはblowのイソップにヤカるだけですべてが解決するというシンプルスタイル。

 

強力にレストアを推し進めたいボクと、堅実マイペースなblowとで常時激論を交わしつつ、そこにセントラルオートの児玉氏も参加し、まぁそれぞれ愉快にやっています。

 

ちょうど今はセントラル児玉氏がステアリング異音調整を行っておりますた。

 

このキャラットのステアリング、今ではなかなか手に入らない希少品です。ま、そもそも欲しい人いるんかぃって話だけどぅ。

 

取り外されているエアバック・・と、思いきやこれエアバックじゃねえんだな。

 

こういう破損したパーツも欠品しているので調達しなければなりませぬ。細かいところまで見ていくと変えなきゃいけないパーツなんて無限にあるんじゃないかって思うほど。どこのラインをゴールと見据えるか。こういう古いクルマの修復は目標設定を明確にしないと終わりなき消耗戦に突入します。

 

こういうライト類も破損してるねん。よくよく見るとノリで補修されておりました。時間が経ちノリが乾きカピカピに・・ネオクラみたいなクルマを買おうとする人は細かいところまで目を配ったほうが良いでしょう。たかが細かいパーツと侮るなかれ、なっかなか代わりが見つかりません。それにこんな小さなものが何万円ってしたりする魔訶不識な世界。結局モノの価値なんて材質や精密さじゃなく、需要と供給のバランス。つまり希少性があるかないかってことだにぇ。

 

しかしどこにいても異様な空気を放つケーニッヒベンツ。ついに破損していたサンルーフも治ったようです。

 
 

80-90年代のケーニッヒベンツ。当時きっと最高峰の造形美。

 

現代のアヴェンタドールSVJが持つ造形美。30年経って人々を魅せるデザインはここまで変わったよ。

 

セントラルオートにあるAMG ハンマーヘッドエンジン。すげぇ。

 

しかし独特なハンマーヘッドエンジンを整備できるマイスターはもう数少ない。セントラルオートのエザワ氏はその数少ない一人。整備はすべて感覚で行うんだって。彼は言う。「ハンマーヘッドエンジンって実際は失敗作だよ」。なるほど。アイドリングのバラツキ、定番のオイル漏れ。失敗すら味になるハンドメイド時代のAMGベンツ。パワーを追求した当時はそのクオリティでも許されたんだろうね。今はスーパーなクルマでもプラットフォームの共通化による大量生産、大量販売、そして大量再生産か。あぁボクら末端ユーザーは企業のマーケティングに洗脳されるべきではなく、個体が持つ本質を洞察し、そこに正当な価値を見出すべきだ。