スーパーなカーに乗ってると、「いやあ、最高でしょ?」「絶対楽しいよね!」とよく言われる。

いや、確かにいい。買って1ミリも後悔はしたことがない。

でも、スーパーカーオーナーであっても、そもそも車にあんまり興味ない人であっても自信をもって「楽しい!」と自信をもって言えるのはこいつ。
一年に一台ペースで車を回転させている自分の車歴の中で一番長かったAbarth500C、今日ディーラーの元に戻って行きました。

下取りの儀

Drive it like you stole it. 盗んだ車のように走らせろ。
好きな言葉だ。

自分は車に乗っている間は100%堪能しようと思う。だから全天候で運転するし、気をつけはするけど多少の傷は勲章だと思ってる。

でも下取りに出す時は必ず自分の手で綺麗にすることにしてる。
次のオーナーのことを気にしながら日々運転するのは嫌だけど、気持ちよくは乗って欲しい。
ってことで恒例の洗車。

いつもより入念に。

あれ、こんなとこに傷あったんだ。

このパーツ取り付け苦労したなあ。

ん?チリ合ってねえぞ。仕様だな、うん。

2時間の洗車タイムの間にいろんな思い出が駆け巡る・・・ってことはなく、割と淡々と真顔で作業を進める。

突然の出会い

そもそもAbarthは気にはなっていたものの買うつもりは特になかった。

もうかれこれ10年近くお世話になっているミラコラーレに遊びに行った5年3ヶ月前、社長の野田さんが「今度面白い下取り入るよ。きっとみーとくんなら気にいるよ。」と。
長い付き合いのなかでいけない道(車的な)に引き摺り込まれた自分の好みはよくわかってる。

あ、とりあえずおさえてください。と、Abarthの入庫を待つことに。

で、後日。入庫したから試乗でもどう?

あ、はい。


とりあえず大黒までかっとんでみた。ちゃっかりカメラ持って行ってたんだな。

中略

じゃ、帰ったら振り込みます。

と、その場で決断。すぐ振り込みましたよ。

最強の通勤車

自分はそう呼んでる。

職場まで10キロ強なのに、ほぼ毎日こいつで通勤してる。
電車混むし。帰りにストレス解消になるし。

小さくて速い、そして踏める。ひらひらと都心を運転するのは本当に気持ちいい。1日の疲れがふっとぶ。別に高速あがるわけでもなく、ただ30分ほど下道を流す、それだけのこと。
でもそんな時間でも楽しいって思える車こそ本当にいい車なんじゃないかなあ。

そして別れのとき

ツートンカラーが選べる車はそうそうない。
なんなら注目度はマセより上だったかもしれない。車内から見てる通行人の目線的な意味で。本当に気に入ってた一台。

受け渡しはあっさり5分ぐらいで終わったけど、思ったより後ろ髪引かれてる自分にびっくりしたわ。

じゃあさ、なんでそんなに好きなのに手放すのさ・・・。

いやほら。

ぜんせーのMiniと交換してるときに下取り見積もりとられたら結構いい値段つくんだもん。

.....
Abarthの担当さん、どうか予算があったら、次のオーナーの納車のときにAbarthの助手席に花束をそえてやってください。