この記事は旧ブログの記事(2018年3月)を書き直したものです
ボクのカーライフ。スーパースポーツ、バン、軽自動車、いろんなタイプで楽しんできたけど、行き着いたのはライトウェイトスポーツだった。選んだのはマツダ(ユーノス)・NAロードスター。欲しいという思いはまさに盲目。結局購入したのは見てくれだけのさびっさびロードスターだった。

▼この喜びが・・

▼悲劇に・・

ちょう簡単にまとめると、

NAロードスターが欲しい!  
 
カーセンサーぽちぃ  
 
現車確認。目の前にキマったNAロドスタが  
 
ろくに状態確認もせず、その場で契約  
 
納車後、整備のため専門店に持ち込み  
 
状態の悪さを始めて知る

って感じっす。「店に悪いもの掴まされた」とも言えるけど、「自分が悪いものを選んでしまった」とも言える。このあたりの責任ってのは解釈の仕方で差異があるところ。ボクの場合、数ある中古車の中で選択するのはユーザーなわけだから、後者という認識。だから諦めもつくってもんよ。それにすべて悪いことばかりということでもないんだ。

廃車したロードスターのおかげで、良いロードスターに出会う

うっきうきでプロショップに入庫した途端、廃車宣告を受けるという偉業を成し遂げたボクだけど、そのおかげでショップが持っていたロードスターを譲ってもらうことになった。逆を返せば、さびっさびロードスターがなければ、ショップ保存のロードスターと出会うこともなかったと言える。そう思えば誰も憎む必要はないだろぅ?

しかしそれで終わるワケにもいかない

でもね、このままでは俗に言う「泣き寝入り」ということになる。返品を求める気はまったくないけども、主張はするべきだ。とも思った。

と、いうわけで、さびっさびロードスターを購入した中古車店に電話して事情を話してみたよ。そのログを要約して書いてみるね。

「プロショップに持っていったところ、足回りのサビだけじゃなく、メンバーにまで侵食が見受けられた。そして足回りのサビは進行が激しく、通常走行に支障をきたす可能性があるという見解だ。これについてどう思うか。」  
 
「足回りのサビは購入前に伝えた通りだ。この車の仕入れはオークション。その評価からしても通常走行に支障をきたすという判断ではない。腰下はリフトUPしていないから把握できていない。廃車という評価は整備屋に依存するところだ。私達はそういう評価ではなかった」  
 
「取引はユーザーとお店間だ。仕入れルートはユーザーには関係ない。よってオークションの評価は理由にならない。それにあのサビで腰下を確認していないで売るって・・・。足回りのサビは合意の上だが、安全性に疑問があるとすれば、さすがに説明不足が過ぎないか。」  
 
「・・・」(認めたくない様子)  
 
「中古車は自己責任、評価もお店に依存するということは理解している。でももう少し食い込んだ説明が欲しかった。なぜなら命に関わることだから。いずれにせよ全損失を私は被ることになるのか。それとも何か道はあるか?」  
 
「現状、私達にできることはない。」 
 
「わかった。では損失はすべてボクが被り、廃車にする。しかし納得はできない。この件はネットで公開したい。よいか?」  
 
「それはお客様の評価なので致し方ない。」 

さびっさびロードスターを購入したお店

埼玉は越谷にある、有限会社オートサービスナカヤマ 砂原店だ。

▼お店ホームページ

▼カーセンサーのページ

▼Goo-netのページ

これだけではない。ショップのずさんな対応

さびっさびロードスターを購入した時、ホロが劣化していて、見れたもんじゃなかった。よって、新品ホロを購入店にオーダー。取り付けまでを依頼した。担当してくれたスタッフのNさんはとても良い人で、なるべく安く良いものを見繕ってくれた。

しかし、ホロがリニューアルされたさびっさびロードスターをプロショップに持ち込んだところ、ホロの取り付け方が違うと指摘。Oh...もぅ怒る気にもなれねえ・・

カーセンサー・Goo-netのショップ評価を信用してはいけないかも

実際ボクがこのお店に対して5つ星で評価せよと言われれば、”ゼロ”だ。もちろん、いちユーザーの評価が全体評価になるわけない。けど少なくとも購入店の対応を見る限り、評価が満点っていうのはまったく信憑性に欠ける結果だと思う。

このケースをもう少し掘り下げよう。弁護士に聞いてみた

中古車はその性質上、返品が困難だ。今回はクルマの値段が数十万程度だったからよかったものの、これが超高額な旧車や、希少車、はたまた社会出たてで、憧れてたクルマを初任給で買うというフレッシュメンには死活問題となるんではなかろうか。

というわけで更にこの問題に突っ込んでみよう。

真実はいつも一つ!紛争大好きなボクが頼る敏腕顧問弁護士、Y氏に意見を仰いでみたよ。

顧問弁護士Y氏の見解
あなたが「通常走行に支障をきたす」という主張をするならば、これを客観的に証明する必要がある。そのためには整備屋で詳細な査定書を作ってもらうことが必要。

その査定書をもとに、”このクルマのサビの状態からして通常走行に支障をきたす可能性が認められる”という判断がなされれば、民法570条、566条1項 瑕疵(かし)担保責任を理由として、契約を解除、返金を求める余地はある。

しかし相手側は「サビはあるが、自走可能なら契約解除まではできない。」と主張し、争ってくる可能性がある。やはりポイントは第三者が発行する状態査定書だ。

いずれにせよ、この値段帯の車で争うことは合理性に欠く。

中古車購入は騙し合い?ユーザーに味方はいないのか

なるほど、瑕疵担保責任はこういうところでも発揮されるのか。勉強になるじぇ。弁護士を介入させてまで争う必要がある高額車両の場合、味方となってくれるしっかりとした整備屋さんが必要だね。

今回のさびっさびロードスターのように、弁護士の介入が非合理なクルマの場合、ユーザーは自ら戦うしかない。対応するかしないかは、お店側の誠意に依存する。後ろ盾はないのだ。お店のドアをくぐった瞬間、不利な立場にあるという認識で臨んだほうがよい。

とはいえボクらカーギークは購入フェーズを楽しむべき

我らカーギークにカテゴライズされる人種というものは、クルマを趣味と謳うよね。趣味には”購入する楽しみ”も、”失敗も”含まれていると思うんだ。相場より高く買っちまった・・程度悪いの買っちまった・・ボクらはそういうのひっくるめて楽しんでいく必要があるってことさ。何も「騙されてなるもんか」って肩に力を入れながらショップを巡るなんてしたくないでしょ。”買う”っていう行為な楽しさの頂点でもあるわけだしさ。

だから今回の一連の件、ボクはまったく苦にも思ってないし、ショップを恨むことだってない。かといって自分を責める気もない。むしろ新しいプロショップとの関係が築けたと思えば微笑ましくもある。

だってそうでしょう、ボクらカーギーク的カーライフの質は、プロショップとの関係値に大きく依存するところがあるからね。

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