やっぱさーアヴェンタドールって騒音問題はさておき、V12の高音質なエキゾーストサウンドが”良さ”の一つだったじゃない。でもさ、SVJは変わっちゃったよ。だってだよ、辰巳PAに仲間と集まった時、目の前に来るまで誰も気づかないんだもの。バルブ開けてるのにだぜ?Sロードスターのサウンドと比較すると、10分の1かよってレベル。

でもね、高回転まで引っ張るとそれなりに良い音だすよ。それに低速時のギクシャクもないし、ギアチェンジもスパっと決まるし(DCTとまではいかないけど、それに近いレベル)、やっぱり全体的に機能を向上させてるからランボルギーニも本気出して作ったんだろうなって思う。

率直な印象、とっても良くできすぎてて、ウラカン・ペルフォルマンテに乗ってるような錯覚に一瞬陥った。ウラカンペルフォルマンテはすっごい良くできてるんだ。つまり”荒”がないってことだよ。でもその”荒”ってさ、ランボルギーニのフラッグシップが失ってはいけないものだったんちゃうんけ。多分、すべての要素においてもっともバランスが取れていたのはアヴェンタドールSで間違いないな。まぁあくまでオレの意見だけど。

て言っておきながらだけどね、このエキゾーストサウンド、誰が乗っても”静かになった”って言うと思うけど、”悪くなった”っていうのとはまた違う。音質そのものが変わってるんだよね。特に車内で聞くサウンドはより獰猛に、それこそ猛牛らしい雰囲気が出てるよ。だって納車されて公道走った時の第一印象はSより荒々しくなったって思ったしね。そのスグ後、なんか音ちいせえなって外出て確認しちゃったけど。

だから音質は変わった。それの良し悪しはその人次第ってことさ。そんなことよりボクの中でもっともテンションが落ちたのは、バックファイヤー音が激落ちしたこと。これは明確に感じるはず。Sロドスタでアクセルオフした時のとんでもねー破裂音、バリバリバリィィィィー。SVJだと、バリッの一声で終了。

いろいろ調べたけど、マフラー替えたりして対策は取れるらしんだけどさ、まぁーそこまでやる熱意ないよね。だって性能の向上でバックファイヤー音が消されたのに、わざわざ劣化カスタムするってちょっと違うなと。そう思うと純正のバルブ開閉スイッチだけでとんでもねー音出してたアヴェンタドールSは素晴らしかったな。Sロドスタ返してくれよ。

アヴェンタSVJ。サーキットを徹底的に速く走る。そういうコンセプトを肌で感じたよ。そのために性能を向上させた結果、バックファイヤーや高音質サウンドは消失したと。そういうことでいいですよねランボルギーニ?しかしすべてのユーザーがサーキットを走るためにアヴェンタドールを買っているわけじゃないんだな。そして騒音問題は置いといて、アクセルに連動して胸の芯まで届くエキゾーストサウンドは「最大の乗る動機」だったし、「依存性のあるドラッグみたいなもの」でもあった。

つまりにぇ、ボクのケース、SVJを手にしたことによって、アヴェンタドールへの依存性は解消され、同時に乗る動機も喪失したということになります。もちろんそれなりに人目は引くし、ドヤれるっちゃぁドヤれるんだけど、間違いなくボクのような目的の場合、やっぱりその最高峰はアヴェンタドールSロードスターだったよ。

↑アヴェンタドールSロードスター。君はもぅ帰ってこない・・

 

現場からは以上です。